マレーシアの世界遺産キナバル山とグヌン・ムルなどの魅力とは??

みなさんは、マレーシアのボルネオ島をご存知ですか？

ボルネオは、世界最古の熱帯雨林で、自然が豊かで生物もたくさんいる世界で3番目に大きな面積を持つ島です。

そして、4つのマレーシア世界遺産のうち、2つの自然遺産はボルネオ島にあります。

今回は、第2弾として「マレーシアの世界自然遺産キナバル山とグヌン・ムルの魅力」をご紹介します。

第1弾は、こちらで詳しく紹介しています。

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東南アジア最高峰のキナバル山

キナバル山は、どんな山？

2000年にマレーシアで初めて世界遺産に登録された山で、ボルネオ島のサバ州にあります。

ボルネオ島は、世界最古の熱帯雨林で多種多様な生態系を持つジャングルとして、生物研究者からも注目を集めている島なんです。

ボルネオ島については、こちらで詳しく紹介しています。

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そして、このキナバル山は富士山よりも高い4,095ｍの山ですが、初心者にも登りやすいと言われています。

登山途中でには、ウツボカヅラなどの珍しい植物や、野生動物がたくさん見られますよ。

キナバル山があるキナバル国立公園もあり、シンガポールとほぼ同面積の敷地を持つほど大きく、頂上から一望できる景色は絶景です。

少し前に、旅番組でキナバル山が特集されていたので行ってきました。

途中では、珍しい動植物も見ることができましたよ。

雨が降ったり晴れたり変わりやすい天気でしたが、晴れているときはすごく景色が綺麗でした。

ちなみに、キナバル山の玄関口となるコタ・キナバルはマレー語で「キナバルの町」という意味です。

この山は、サバ州に住む原住民「カザダン・ドゥスン族」にとっては神聖な山として知られています。

キナバル山に登る方法は？

登山するには、予約が必要です。

現在、キナバル登山にはガイドをつけることが義務づけられています。

これは、2015年に起きたマグニチュード5.9の地震で、日本人を含む10名以上の登山者が亡くなったことを受け、改正されました。

また、登山する際は、途中の山小屋で1泊する必要があります。

なので、数に限りがあるこの山小屋のベッドを抑えないと登山許可は下りません。

山小屋のベッドと食事、ガイドが含まれたツアーに申し込む方法が一般的です。

コタ・キナバルには星の数ほど旅行会社がありますが、キナバル登山を扱っている会社は限られていて、ベッドの所有数にも差があります。

おすすめのツアー会社は?

おすすめのツアー会社は、Amazing Borneoです。

1泊2日ツアーでベッド数が1番多いです。

それでも、3か月前にはほぼ売り切れてしまうので、早めに予約することをオススメします。

ちなみに、5つ星ホテルで有名なステラ・ハーバー・リゾートがキナバル山の山小屋を所有しているので、ステラ・ハーバーホテルでの申し込みも可能です。

ただ、メインは登山前日に山の麓に1泊する2泊3日のツアーです。

2泊3日で国立公園やクンダサンをゆっくり見たい人は、ステラ・ハーバー・リゾートに宿泊するのがオススメです。

期日の1か月前頃から、売れ残り分を1泊2日で販売することもあります。

また、HISコタキナバル支店でも取り扱っているので、日本語対応を希望する方はHISがオススメです。

ツアー料金と内容は?

外国人料金だと、約RM1,500（約40,500円）からRM2,000（約54,000円）です。

会社によってはもちろん、シーズンによっても前後します。

また、1グループに1人ガイドを付けるか、1人ずつガイドを付けるかによっても変わります。

キナバル山に登るときの服装は?

夏服と真冬用を準備する必要があります。

常夏のボルネオ島でも、標高4,000ｍにもなると気温は低くなり、夜はフリースを着て寝るほど寒いです。

ただし、日中晴れているとジリジリと太陽が照り付けるので、帽子や日焼け止めも必要です。

また、初心者向けとはいえ4,000ｍ級の山です。

トレッキングシューズやトレッキングパンツの着用をオススメします。

同じ山でも、1月の雨季と7月の乾季では気温差があり、雨季の方が寒いです。

キナバル山に登る際に必要なものは？

• パスポート

登山受付の際にIDを提示する必要があります。

また、緊急連絡先の記載もあるので、連絡先を控えておきましょう。

• レインコートやポンチョ

90％以上の確率で雨が降るので、忘れずに持っていきましょう。

• ヘッドライト

登頂アタックは、2日目の午前2時頃に出発します。

真っ暗で足元が見えないので忘れずに持っていきましょう。

• 水

1泊する山小屋（ラバン・ラタ）までは水が買えるところはありません。

水分補給をすることで高山病も予防できるので、最低でも1リットルは持参しましょう。

ちなみに、ラバン・ラタで販売するものは人が担いで運ぶので、値段は市街地より約5～10倍高いです。

• アメやチョコバーなどのスナック菓子

ひたすら登り続けるにはカロリー摂取が必要です。

途中休憩が長いと疲れて登れなくなるので、食べ歩きできるスナック菓子がオススメです。

また、カロリー摂取ができるバナナもオススメです。

旅行会社からも必要な物について指示があるので、心配なことは細かく聞きましょう。

荷物は、有料でガイドに持ってもらうことも可能です。

山小屋までは登山慣れした人でも5〜6時間ほど時間がかかります。

初心者の方は、標高が高いので無理をしない程度にゆっくり登頂するのが成功のカギです。

また、天候によっては山が閉鎖されることがあります。

山の天候は誰にも分からないので運次第になりますが、身の安全が第一なのでガイドの指示を守りましょう。

ちなみに、最終チェックポイントまで到達できた場合は、白黒の証明書を貰えます。

また、頂上まで到達できた場合は、カラーの登頂証明書を貰えますよ。

山に登らなくても国立公園には入れるの?

もちろん、国立公園には入れます。

キナバル国立公園入口までは、車で1時間半ほどです。

コタ・キナバル市内にある旅行会社では、キナバル国立公園のツアーを取り扱っています。

現地ツアーであれば、手軽に参加できるのでオススメですよ。

個人で行く場合は、レンタカーでも行くことができます。

コタ・キナバル市街地から出ているラナウ行のローカルバスのミニバンでも行くことはできます。

ただ、帰りのバスが満員だと乗せてもらえない可能性があるので注意してくださいね。

私がミニバンでキナバル公園に行ったときは、行きのドライバーさんに帰りのバスの時間を伝え

「その時間のバスに乗るから、席を空けておいて」と頼んでおきました。

すると、ちゃんと席を確保した状態で待ってくれていました。

心配な方は、バスの運転手さんに伝えておくと安心ですよ。

グヌン・ムル国立公園

グヌン・ムル国立公園はどんなどころ?

グヌン・ムル国立公園は、ボルネオ島のサラワク州にあり、ちょうどボルネオ島の真ん中にあります。

2000年にキナバル山と共に世界自然遺産に登録されました。

人が足を踏み入れた地域は40％しかないと言われていて、まだまだ未開の大自然がたくさんあります。

また、国立公園の総面積は528平方kmもあり、東京23区がスッポリ入るほどの大きさです。

グヌン・ムル国立公園の見所は？

グヌン・ムル国立公園のメインは洞窟探検です。

国立公園内では、現在観光用に以下の５つの洞窟が一般公開されています。

• クリアウォーター・ケイブ

全長107ｋｍと言われるこの洞窟は、東南アジアで一番長い洞窟です。

雨が多い時期は、1時間に何十万トンもの水が流れ出し、長い年月をかけて浸食していることが分かりますよ。

• ラングス・ケイブ

100ｍ程度の小さな鍾乳石の洞窟ですが、ライトアップされると綺麗な洞窟へと変身します。

• ウインド・ケーブ

クリアウォーターケイブと繋がっているので、文字通り風を感じることができる洞窟です。

こちらも鍾乳石の洞窟ですが、中は広く天井が高いのが特徴です。

• ディア・ケイブ

世界最大の貫通型洞窟です。

名前の通り、かつてはシカが住んでいた洞窟で、現在は洞窟内に数百万匹のコウモリが生息しています。

洞窟から出てくるコウモリの群れは通称「ドラゴン・ダンス」と呼ばれていて、観光名物にもなっていますよ。

• サラワク・チャンバー

ジャンボ機が40台も入る世界最大の地下洞窟です。

洞窟以外にも、リバークルーズやジャングルトレッキングもありますよ。

世界最古のジャングルにかかる世界最長480ｍのつり橋を渡るキャノピーウォークでは、大自然を満喫することもできますよ。

グヌン・ムルへの行き方は?

ムル空港へ行くには、必ずサラワク州のミリで乗り換えをしなければいけません。

ミリとムル間の所要時間はわずか30分です。

ただ、1日に2便しかないので、しっかりと乗り継ぎ時間を考えて行動しましょう。

また、熱帯雨林のジャングルは天候が不安定です。

欠航やムルで着陸できずにミリに戻ることも珍しくありません。

自然相手なので仕方がないことですが、なるべくスケジュール変更が可能なように、余裕を持ってスケジュールを組んでおくことをオススメします。

ちなみに、個人でも国立公園に入ることは可能です。

ただ、公園局の入口で受付をする必要があります。

現地で各種ツアーを取り揃えているので、その場で申し込みすることも可能ですが、広大な大自然の国立公園なので遭難する危険もあります。

国立公園内を周る時は、ガイドをつけることをオススメします。

ムル空港から国立公園までは徒歩でも行けますが、1日2便の到着時間に個人タクシー空港出口で待機していますよ。

宿泊施設はあるの?

公園敷地内にあるマリオットホテルを始め、宿泊施設はたくさんあります。

未開のジャングルの中にあるので、レストランが併設されていたり、朝食が付いているので食事に困ることもありませんよ。

ただ、ホテルが満室で泊まる場所がない場合は帰れなくなります。

ホテルは必ず予約してから行くようにしましょう。

まとめ

東南アジア最高峰のキナバル山は

• 多種多様な生態系を持つジャングル
• 2000年にマレーシアで初めて世界遺産に登録された
• 富士山よりも高く4,095ｍもある
• ウツボカヅラなどの珍しい植物や、野生動物がたくさん見られる

キナバル山に登るには

• ツアーがおススメ
• ガイドをつける必要がある
• 山小屋の予約が必要

キナバル山に登るときの服装は

• 夏服と真冬用を準備する必要がある
• トレッキングシューズ
• トレッキングパンツ

グヌン・ムル国立公園は

• 2000年にキナバル山と共に世界自然遺産に登録された
• まだまだ未開の大自然がたくさんある
• 東京23区がスッポリ入るほどの大きさ
• グヌン・ムル国立公園のメインは洞窟探検
• 必ず宿泊施設を予約してから行くこと

今回は、第2弾として「マレーシアの世界自然遺産、キナバル山とグヌン・ムルの魅力」をご紹介しました。

マレーシアには、自然が作り出した神秘的な世界遺産がたくさんあります。

今回の記事を参考に、マレーシアの世界遺産で大自然を満喫してくださいね。