みなさんはマレーシアのイポーという街をご存知ですか?
イポーは首都クアラルンプールより北に200km、ペナンとクアラルンプールの中間辺りにあり、マレーシア第三の都市と言われています。
車でも電車でも約2時間なので、
「クアラルンプールやペナンに旅行したついでに、違う都市も周りたいな。」
という時におすすめの街ですよ。
今回は「マレーシア美食の町イポーの歩き方とおすすめ料理」をご紹介します。
目次
なぜ美食の街と言われるの?
マレーシア全土では約25%しかいない華人ですが、イポーでは約60%が華人です。
そのため、中国の食が豊富なんです。
19世紀のイギリス植民地時代、この辺りから錫(すず)が採れることで、インドと中国から大量の移民を受け入れたためです。
もちろん、インド系の人々もたくさん住んでいるので、本場のインド料理も食べられますよ。
それ以外にも、カルスト地形と呼ばれる険しい周りの山々から湧き出る水が、食べ物がおいしい理由なんです。
ミネラルをたっぷり含んだ硬度の高い水を使っての料理は、他の土地ではマネができません。
カルスト地形とは、石灰岩など水に溶けやすい岩石でできた土地に、雨などが浸食してできた地形のことです。
イポーへの行き方は?
一番お手軽に行けるのはバス
クアラルンプールや空港からバスが出ています。
また、ペナンやジョホールバルなどマレーシアほとんどの都市や、シンガポールからの直行バスもあります。
たくさんのバス会社があるので、バスの本数もたくさんありますよ。
長距離バスは、イポー鉄道駅から10km離れた「アマンジャヤバスターミナル」発着です。
イポー市内から離れているので、路線バスやタクシーでの移動がおすすめです。
ちなみに、クアラルンプール、ペナンの距離だと休憩所がありません。
バスにトイレもついていないので、必ずトイレに寄ってから乗車することをオススメします。
クアラルンプール、ペナンからの所要時間はどちらも約2時間
クアラルンプール国際空港からは2時間半
料金はMR40~45程度(子ども料金を設定している会社としていない会社があります)
バス会社により料金は異なります。
ゆっくり時間があれば電車もおすすめ
マレー鉄道(KTM)にイポー駅があります。
イギリス統治時代の建物をそのまま使っている駅は、観光場所としても有名です。
のんびりと電車の旅を楽しむのもおすすめですよ。
飛行機を乗り継いで行く場合
日本からイポーまでの直行便はありません。
例えば、成田空港から直接イポーまで行く場合は、チャンギ国際空港での乗り換えがオススメです。
クアラルンプールからイポーへ行く場合は、バスに乗った方が便利で楽ですよ。
ただし、バスの時間は日によって違ったり無かったりする場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
イポーはどんな街?
基本的に、オールドタウンは日中、ニュータウンは夜の街と覚えておきましょう。
オールドタウンの店のほとんどは、夕方までに閉まります。
逆に、ニュータウンは午後6時頃から開店する店が多いですよ。
行きたい店があれば、事前に営業時間を確認しておくことをオススメします。
イポーにはKTM(マレー鉄道)の鉄道駅があり、この駅を中心にオールドタウンが広がっています。
庁舎やモスクが集まっていて、駅の近くにあるバスターミナルからは、クアラ・カンサーやキャメロンハイランドなどの近郊都市に行くバスが出ています。
オールドタウンにはインドストリートもあり、インド料理はもちろん、サリーやパンジャビドレスも売ってますよ。
駅の前の大通りを渡った裁判所の裏には、ツーリストインフォメーションセンターがあります。
観光地図などがもらえるので、イポーの街に着いたら、まず最初に立ち寄るといいですよ。
街の中心を流れるキンタ川を境に、ニュータウンがあります。
ニュータウンには多くのホテルが建ち並んでいます。
午後6時から営業が始まる飲食店や市が立つ「ナイトストリート」には、後でご紹介する「Low Wong」や「Tuck Kee」がありますよ。
ちなみに、古い建物はオールドタウンだけではなく、ニュータウンにもあります。
街並みはあまり変わらず、どちらも昔の面影を残していますよ。
観光スポットは?
イポーには、以下の観光スポットがあります。
- イポー駅
- ペラ・ダルル・リズアン博物館
- サン・ポトン寺院
- The Lost World Of Tambun
イポー駅
イギリス統治時代に建てられたイポー駅は、現在も人々が利用しています。
天気が良い日に訪れると、青空に真っ白な外観がとても映えますよ。
ペラ・ダルル・リズアン博物館
イポー駅から北に10分ほど歩いた場所にあります。
コロニアル調の建物で、1階はイポーの歴史や錫の産出から輸出入の歴史が展示されています。
また、日本占領時代の写真や軍票(日本軍が発行したお金)、文房具などもありますよ。
2階は熱帯雨林のジオラマや動物などの展示になっています。
サンポトン寺院
イポーにはいくつか洞窟寺院がありますが、サンポトンは最古の洞窟寺院です。
その並びにもトコン・ナム・トン寺院、リン・セン・トン寺院が並んでいます。
寺院建築や仏像が見ものですよ。
市街地から5kmほど離れているのでタクシーで行くのがおすすめです。
入場時間:7:30~17:00
入場料:無料
The Lost World Of Tambun
イポーから30分ほど離れたタンブンという町にある、レジャーランドです。
総敷地面積7,000平方キロメートル以上の敷地に、数種類のプール、スライダー、温泉、スパ、動物園、遊園地があります。
無料で錫を採る体験ができる場所もあり、近くの洞窟カフェでは、鉱山の様子や当時使用していたものが展示されています。
1日中いても遊びきれない施設なので、お子様連れにおすすめです。
プールを利用する際は、お金の管理に困りましたが、一部のアクティビティと食事以外はお金を持ち歩かなくて済むので助かりました。
コインロッカーもあるので安心でした。
ちなみに、目の前に系列ホテルがあるので、そこに1泊するのもいいですよ。
住所:No.1, Persiaran Lagun Sunway 1,Sunway City Ipoh,31150 Ipoh,
電話番号:+605 542 8888
Email: lostworldoftambun@sunway.com.my
営業時間:午前11時~午後11時(土日祝日、スクールホリデーは午前10時開園)
定休日:火曜日(ナイトパークは定休日なしで午後6時~11時まで営業)
※マレーシアの祝日、スクールホリデー期間の火曜日は通常営業です。
おすすめ料理は?
美食の街イポーでおすすめの料理は、以下の7つです。
- タウゲ・アヤム
- クィッティアオ
- 飲茶
- アイスカチャン(ABC)
- 花豆腐
- ホワイトコーヒー
- アイスビール
タウゲ・アヤム
絶対に外せないのがこれ、イポーの「チキン・ライス」です。
アヤムはマレー語でチキン、タウゲはモヤシです。
チキン・ライスは他の都市やシンガポールでも有名ですが、モヤシがついてくるのはイポーだけです。
チキンとライスが同じお皿でも、モヤシは別皿で出てくるほど名物なんですよ。
店を変えて昼、夜とタウゲ・アヤムを食べても数日は飽きません。
店によってソースは多少違いますが、醤油ベースで一層食欲を引き立てます。
ごはんは油飯とメニューに書いてありましたが、ごま油で調理したご飯でした。
チキン、モヤシ、ご飯、1品ずつでも食べられてしまうくらい、どれもおいしいと評判です。
僕のおすすめ店は「Lou Wong Tauge Ayam Kuetiau」です。
ガイドブックにも載っていて、外国人観光客が必ず立ち寄るお店です。
店員さんが「モヤシ」という単語を知っているくらい、日本人は必ず訪れてるようです。
ちなみに、向かいには「Oun Kee(安記)」というタウゲ・アヤムの店もあります。
食べ比べてもおもしろいですよ。
住所:49,Jalan Yau Tet Shin,Taman Jubbilee,3000 Ipho
営業時間:午後6時~深夜
また、イポーはオールドタウンとニュータウンの他に13区の管轄があります。
その中でもイポーガーデンという地区は、ローカルの人に人気がある店がたくさんあります。
タクシーに乗っても10分程度なので、時間がある人は足を延ばしてみるのもいいですよ。
ちなみに、イポー郊外にはイオンが4店舗もあるんですよ。
タウゲ・アヤムの店がたくさんありますが、タクシードライバーおすすめの郊外の「Yat Yat Seng」という店に行ってみました。
日本語どころか英語も通じず、全て中国語でした。
指差しと身振り手振りでしたが、気持ちよく対応してくれましたよ。
地元の人がすすめるだけあって、とてもおいしかったです。
他に、麺料理や中華まんのPau(包)もあります。
時間に余裕がある方は、ぜひ行ってみてください。
日中のみの営業で、品切れになると他の物を注文するしかないので注意してくださいね。
住所:Taman Canning,31400 Ipho
営業時間:午前7時~午後2時半
クィッテクアオ(月光河)
タイの米麺をクィッティアオと呼びますが、イポーでも同じ名前です。
きし麺のような、もちもちの米麺にソースが絡みあって美味しかったです。
クィッティアオにあんかけソースをかけたワンタンフォーもありますよ。
私のおすすめはニュータウンにある「 Tuck Kee’s (德记)」です。
50年以上続く老舗で、イポーのワンタンホーチャンピオンにもなったお店です。
開店は午後5時くらいからで、午後6時ごろから混み合ってきます。
クィッティアオは他の店でも食べましたが、ここは麺自体にも味がついていて飛びぬけておいしいです!
お値段は少し高めですが、それでもMR8(約216円)でこんなにおいしかったら文句ありません!!
タウゲ・アヤムで有名な「Lou Wong」の隣の店です。
Low Wongでもクィティアオは注文できますが、クィティアオは絶対こちらの店がおすすめです!
夕方になると車道を歩行者天国にしてテーブルと椅子が並びます。
近くの好きなお店で注文して運んでもらえるので、クィティアオとタウゲ・アヤムが同時に食べられますよ。
住所:No61,Jalan Yau Tet Shin,30300 Ipho
営業時間:午後5時~深夜
飲茶(dim sam)
広東人が多く住んでいるイポーは、飲茶文化が根付いています。
食べ物はもちろん、お茶も美味しいですよ。
ただし、飲茶は朝ご飯なので、朝早く店を開けて昼過ぎには閉まってしまいます。
食べるならホテルの朝食をパスするか、10時頃にブランチとして行くのがおすすめです。
ちなみに、マレーシアでは「ヤムチャ」ではなく、「ディムサム(dim sam)」と言います。
ディムサムは点心と書くので、お店を見つけたり人に聞くときは注意してくださいね。
アイスカチャン(ABC)
マレーシアのかき氷のアイスカチャンはABC(エービーシー)と呼ばれています。
メニューに記載されるときは100%「ABC」と書かれるので、覚えておくといいですよ。
豆やコーン、チェンドルという東南アジアのお菓子がのっていて、マレーシアならどこでも食べられます。
美味しい水で作ったかき氷は格別です。
1人前がお椀に山盛りなので、数人で食べるのもおすすめです。
ただし、水が合わないとお腹を壊す原因にもなるので、食べすぎに注意してくださいね。
花豆腐
アツアツの豆腐にシロップをかけて食べる花豆腐は、華人のおやつでアジアでは大人気です。
まろやかで何杯でも食べることができますよ。
ただし、人気店は売り切れると閉店してしまうので、午前中が狙い目です。
ちなみに、豆乳の花豆腐も美味しかったですよ。
ホワイトコーヒー
マレーシアで全国チェーン店となっている「Old Town White Coffe」は、空港にもお店があるほどの人気店です。
このOld Townはイポーのオールドタウンの事を指していて、ホワイトコーヒーはこの辺りの名物なんですよ。
コーヒー豆は、煎ると真っ黒になりますが、ホワイトコーヒーは真っ黒になる前で焙煎を止めます。
なので、色も白っぽいのが特徴で、コクがあってスッキリ飲めますよ。
私のおすすめは「Nam Heong White Cofee(南香茶餐室)」です。
ここはホワイトコーヒー発祥の店と言われていて、地元の人に教えてもらいました。
どこの店でも飲めるホワイトコーヒーですが、この店が一番おいしかったですよ。
プリンや目の前で作っている出来立てのエッグタルトも見逃せません。
飲茶や麺料理もあったので、食事タイムに行ってもいいですね。
徒歩5分の距離にはキンタ川やPaioh Khoo Miuという仏教寺院があります。
食後のお散歩に寄ってみてもいいかもしれません。
住所:2, Jalan Bandar Timah, 30000 Ipoh
営業時間: 午前6時~午後6時
スノービール(雪花啤)
キンキンに冷やしたグラスにビールを注いで飲みます。
ビールの泡がシャーベットのように凍り、泡が雪に見えることからスノービールと呼ばれています。
ビールは、カールスバークかアサヒの銘柄から選べます。
マレーシアのビールは割高ですが、イポーでしか飲めないビールなのでぜひ飲んでみてくださいね。
中国語で雪花は氷のこと、啤はビール(啤)のことです。
暑い中歩き回った後のキンキンのビールとガーリックたっぷりのモヤシやシーフード料理が美味しかったです。
道を挟んだ向かいにある姉妹店でもスノービールを楽しめますよ。
住所:7,Jalan bijih Timah,30000 Ipho
営業時間:午後4時~深夜2時
まとめ
美食の街と言われる理由は
- 中国の食が豊富だから
- ミネラル豊富な水が使われているから
行き方は
- 一番のおすすめはバス
- 時間があればKTM(電車)
- 飛行機はシンガポール経由がおすすめ
街のつくりは
- 日中営業する店が多いのはオールドタウン
- 夜営業する店が多いのはニュータウン
観光地は
- イポー駅
- ペラ・ダルル・リズアン博物館
- サン・ポトン寺院
- The Lost World Of Tambun
おすすめ料理は
- タウゲ・アヤム
- クィッティアオ
- 飲茶
- アイスカチャン(ABC)
- 花豆腐
- ホワイトコーヒー
- アイスビール
今回は「マレーシア美食の町イポーの歩き方とおすすめ料理」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
イポーは何を食べても美味しいので、ついつい長居してしまう街です。
お店を変えて食べ比べするのも楽しいですよ。
この記事を参考に、イポーでの満腹旅行を満喫してくださいね。
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