ブルネイという国を聞いたことがありますか?
「石油が採れるお金持ちの国」と言われています。
あまり馴染みのない国かもしれませんが、実は日本と深い繋がりがあるんですよ。
今回は「ブルネイ王国の紹介と見所、日本では考えられない石油王国の魅力」をご紹介します。
ブルネイってどんな国?
豊かで平和な国
ブルネイはボルネオ島にあり、マレーシアのサバ、サラワクの2つの州に挟まれています。
正式名称は、ブルネイ・ダルサラームで「永遠に平和な国」という意味なんですよ。
面積は日本の三重県と同じくらいしかない、小さな国です。
石油と天然資源が豊富に採れる豊かな国で、東南アジアではシンガポールに次ぐ先進国で治安も良いです。
また、世界最古の熱帯雨林があるので、自然も豊かです。
ちなみに、1984年にイギリスから正式に独立したばかりの国です。
ブルネイが豊かな国と言われる理由は
- 光熱費が安い
- ガソリンが安い
- 税金がない
- 公立病院や公立学校が無料
そして、公務員が多いのでアクセク働いている感じがありません。
気持ちにゆとりがあるからか、国民はとてものんびりした性格をしています。
王国と他の国の違い
ブルネイは、国王主権の国です。
日本皇族やイギリス王室とは違い、国王が首相、国防省、蔵相を兼任していて、政治のほとんどを担当しています。
なので、ショッピングモールも遊園地も国営です。
ちなみに、国営の場所で働く人は国からお給料をもらう公務員になります。
なので、なんとブルネイ人の60%が公務員です。
国王は、イスタナと呼ばれる宮殿に住んでいて、その建設費用は4億ドルとも言われています。
お金
通貨は、ブルネイドル(B$)です。
全ての紙幣に、国王の顔が描かれています。
色もカラフルで、おもちゃのような可愛らしい紙幣です。
通貨の単位にはドルの下に、senと呼ぶコインがあります。
ちなみに、ブルネイはシンガポールと通過協定を結んでいるので、常にシンガポールドルと同じレートです。
そのため、シンガポールドルの紙幣も使えるんですよ。
物価は、シンガポールより少し安いくらいです。
言葉
基本的には、英語で大丈夫です。
公用語をマレー語と定めていますが、ほとんどの人は英語が話せます。
ただし、標識や看板はアラビア語とマレー語の2言語表記がほとんどです。
少数ですが華人もいるので、中国語が通じる人もいます。
ちなみに、マレー語といっても、マレーシアのマレー語とは少し異なる部分があり、ブルネイマレーになります。
宗教や民族
国民の80%がイスラム教徒で、厳格なイスラム国家です。
14世紀に国王がイスラム教に改宗し、国の宗教はイスラム教になりました。
国民の約66%がマレー系民族で、約10%が中華系民族です。
残りの24%は隣のサラワク州やサバ州に住む先住民族も含まれます。
日本との関係
国の独立以来、日本とも国交があります。
ブルネイの液化天然ガス(LNG)のプラントは、日本の三菱商事が25%出資していて、輸出先の90%は日本です。
東京電力、東京ガス、大阪ガスの3社に輸送されているので、みなさんが普段使っている電気やガスも元はブルネイのLNGかも知れませんね。
皇室とも交流が深く、2004年にはブルネイ皇太子の結婚式に、当時の日本皇太子が招待され出席しています。
ブルネイ王族も何度か日本に訪問されているんですよ。
旅行におすすめの時期
乾季で比較的雨の少ない2月~4月がおすすめです。
ただし、乾季といっても短時間激しく降るスコールに見舞われることがあります。
また、雨季といっても日本の梅雨のように1日中雨が降り続くことはほとんどありません。
熱帯雨林気候で、一年中日中の年間気温は32度前後で湿度が高いです。
年間通して日中は日差しが強いので、日焼け止めやサングラスがあるといいですよ。
ブルネイへの行き方
成田空港とブルネイの首都バンダル・スリブガワンを結ぶ直行便があります。
2019年3月からロイヤル・ブルネイ航空が週3便就航しており、6月からは週4便に増えました。
就航日:日曜、月曜、水曜、金曜
フライト時間:11:45成田発 → 17:10バンダル・スリブガワン着
0:35バンダル・スリブガワン発 → 7:30成田着
※改定や季節による時間の変更などがあります。
旅行の計画時には、航空会社のホームページ等で確認してくださいね。
その他、クアラルンプールやシンガポールを経由して行くこともできます。
たっぷり時間があるならば、お隣りマレーシアのミリやコタキナバルから陸や船で行くこともできますよ。
国内の移動方法
バンダル・スリブガワンの市街地だけであれば、十分歩けますよ。
ただし、少し離れた場所に行く場合は車が必須です。
ブルネイは、レンタカーの数もタクシーの数も少ないです。
東南アジアでは当たり前のGrab Taxiも走っていませんし、街中でタクシーを拾うこともできません。
なので、ホテルにタクシーを呼んでもらうことになります。
郊外の観光名所を回るなら、ツアーで行くのがおすすめですよ。
ブルネイにも日本の旅行会社があります。
ちなみに、個人で行く場所をアレンジしたい人は、タクシーチャーターがおすすめです。
空港を出た所でタクシーの呼び込みをしているので、行く場所や日数の交渉をしてみましょう。
ホテルでもタクシーを呼んでくれるので、初めに乗ったタクシードライバーと交渉するのもいいですね。
旅行中に注意することは?
日本とは文化や習慣が違うことがたくさんあります。
日本人にとって、イスラム国家はあまり馴染みがありませんよね。
厳格なイスラム教徒は、1日に5回のお祈りを始め、様々な決まりを守って生活をしています。
- 店主がお祈りに出かけてしまうと、飲食店も閉店してしまう
- 大事なお祈りの日である金曜日は、お昼休みが長い
など、予定通りに動けなくなることもあります。
異教徒の私たちでも、最低限のマナーは守らないといけないので、気を付けましょう。
ちなみに、ブルネイの休日は土日ではなく、金日です。
お酒やタバコはOKなの?
イスラム教徒以外も、公の場でお酒を飲んだり、タバコを吸うことはできません。
ちなみに、国内でお酒やタバコは販売されていません。
お酒を持ち込む場合は、ホテルの部屋など人の目がない所で飲まないといけないので注意してくださいね。
アルコールの持ち込みは、非イスラム教徒の17歳以上に限り、1人ビール12缶までとボトル2本までが可能です。
タバコの持ち込みは、1本から課税対象です。
ラマダン(断食)中の旅行は控えた方がいいの?
できれば、避けた方がいいです。
ラマダンと呼ばれる断食月は、外国人観光客も公共の場での飲食が禁止されます。
ラマダン中は日の出から日の入りまで、食べたり飲んだりすることができないので、市街地で日中に開く店はほとんどありません。
リゾートホテル内でのんびりするのであれば、飲食に差し支えありません。
ですが、働いている人達は日中、飲食ができないのでサービスの質が落ちる可能性があります。
露出度の高い服は避ける
イスラム教徒は腕や足、女性は髪の毛を隠します。
観光にも力を入れている国なので、イスラム教徒と同じ服装をする必要はありませんが、あまり露出度の高い服装は避けましょう。
また、長袖や長ズボン、ロングスカートを着たほうがいい場所もあるので、持参することをおすすめします。
おすすめの見所
スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク)
湖に浮かぶ金のモスクで、ブルネイを代表するモスクです。
真っ白な大理石や金をふんだんに使ったモスクは、「オールドモスク」と呼ばれ国民に親しまれています。
モスクの高さは77m、幅26m、尖塔は50mの高さを誇り、中にはエレベーターもついています。
夜はライトアップされ、一層神秘的ですよ。
礼拝時以外は、異教徒の見学も可能です。
ジャメ・アスル・ハッサナル・ルキア・モスク(ニューモスク)
バルギア王の政権25周年を記念して作られた通称「ニューモスク」です。
なんと、国王のポケットマネーで作ったそうですよ。
8年の月日をかけて建設され、どっしりと威厳のあるこちらのモスクも、大理石と金でできています。
礼拝時間以外は異教徒の見学も可能です。
国王の威厳とも言えるこのモスクは、とにかく圧倒されます。
豪華な大理石の階段を上がって2階に行くと、お祈りの部屋があります。
男性用のお祈りの部屋だけで1,500人収容でき、エアコンがついていました。
天井の大きなシャンデリアも見応え抜群ですよ。
ロイヤル・ガレリア(博物館)
国への贈り物や王室に関する物など、王の私物が飾られています。
こちらも、床から天井まで大理石で作られています。
入場は無料ですが、大きな荷物はロッカーに預けないといけません。
また、写真は1階しか撮影できないので気をつけてください。
ちなみに、土足禁止なので入口で靴を脱いでから入りましょう。
奥の建物の金色に輝くミニチュア王宮大広間、王族衣装なども見逃せません。
日本から送られた陶器も飾られていましたよ。
1階のお土産屋さんでは、ブルネイの石油が入った置物を孫に買いました。
珍しがって、とても喜んでくれましたよ。
住所:Jalan Sultan Omar Ali Saifuddien, Bandar Seri Begawan BS8811, Brunei Darussalam
公式サイトhttp://www.museums.gov.bn/Theme/Home.aspx
カンポンアイル
ブルネイ川の上に家を建てて暮らす、水上生活者が住む集落です。
市民の足となっているスピードボートには、観光客も乗ることができますよ。
人がすれ違うのも難しいくらいの幅の狭い木の橋が道となっています。
火災が起きても消防車が入れないため、国王は郊外に建物を用意して引っ越しを呼びかけています。
無料で住める家を用意しても、居住者達は引っ越しをしたがらないそうです。
居住者が貧しいからではなく
「長年住んできた場所を離れたくない。」
「水の上の方が涼しいから。」
などの理由で引越しをしないそうですよ。
ちなみに、カンポンアイルには消防署を始め、学校、警察が完備されていて、電気、水道、電話もひかれています。
私の家よりも豪華でびっくりしました。
リビングは40畳くらいあって、大型のファンが8台も天井についていました。
家具や電化製品も高価なものが揃っていましたよ。
家を出て、ボートで岸まで行き、停めてあるベンツで出勤する、なんて人もいるそうです。
ウル・トゥンブロン国立公園(Ulu Temburong)
バンダル・スリブガワンから手軽にボルネオ島の自然を体験できる国立公園です。
マングローブの川を下って45分、車に乗り換えてテンブロンという場所に向かいます。
高さ60mのつり橋(キャノピーウォーク)から熱帯雨林のジャングルを見渡せたり、カヤックなども楽しめます。
また、原生林のジャングルは緑がたくさんあり、国鳥であるサイチョウなど珍しい鳥が生息しています。
時間があれば、公園内のロッジに1泊がおすすめです。
野生動物や昆虫は、早朝、深夜に動くので、ナイトウォークなどで観察できますよ。
もしかしたら、マングローブで暮らす野生のテングザルに出会えるかもしれません。
国立公園は、歩きやすい靴と着替えを必ず持参しましょう。
入園にはガイドが必要なので、ツアーでの参加がおすすめです。
ジュルドンパーク
東南アジア最大とも言われる遊園地です。
なんと、国王から国民へのプレゼントとして造られた遊園地は総工費10億ブルネイドルで、オープンから6年間無料で開放されていました。
世界各国から集められた乗り物が30種類くらいあり、ウォータースライダーやフリーフォールなどのスリリングな乗り物も充実しています。
また、音と光の噴水ショーは見る価値がありますよ。
ただし、市内からアクセスが難しく、週4日の夜しか開園していません。
訪れる場合は、しっかり計画を立ててくださいね。
ブルネイの裕福さを実感するには、これ以上ない施設だと思いました!!
住所:Kg Jerudong, Kampong Jerudong BG3122, Brunei Darussalam
開園日:木曜日 16:00~23:00
金曜日 15:00~23:30
土・日曜日 10:00~23:30
入園料:B$1,00
フリーパス:大人B$15,00/子どもB$5,00
1Rideアトラクション:B$4,00
噴水ショー:B$2,00
おすすめのホテル
エンパイヤホテル
市の中心地にはホテルがたくさんありますが、ブルネイに行ったら絶対に泊まりたいのが、世界最高ランクと言われるこの7つ星ホテルです。
7つ星ですが、それほど値段は高くありません。
豪華な大理石と金で作られたホテルは、まるで宮殿で、王族気分が味わえますよ。
また、ホテルと言っても宿泊だけではありません。
敷地内にはゴルフ場を始め、5つのレストラン、5つのプール、ジム、映画館、劇場、ボーリング場など、遊びきれないほどの施設が充実しています。
夕食ブッフェのお値段は、飲み物代が別途で1人約4,500円でした。
ソフトシェルクラブの海老や牡蠣などのシーフードを楽しめました。
他にも、巻き寿司やラザニア、ピンチョスなど世界中の料理が並んでいます。
値段もリーズナブルで美味しく大満足でしたよ。
ちなみに、ホテルはネットで予約しました。
朝食ビュッフェ付き、2人で25,000円程度でした。
この値段でこんな贅沢ができるなら、また行きたいと思えるくらい満足できました。
部屋はシンプルですが、清潔感溢れるお部屋でした。
ベッドの寝心地もよく、良い素材を使っているためかとても快適でした。
ブルネイの夕陽は、とても綺麗でしたよ。
どの部屋のテラスからも夕陽が眺められるので、持ち込んだビールを部屋で飲みながら夕陽を眺めるのもおすすめですよ。
まとめ
ブルネイは
- ボルネオ島にあり、英語が通じる
- 標識はアラビア語とマレー語
- 石油と天然資源が豊富に採れる豊かな国で治安がいい
- 通貨は、ブルネイドル(B$)とコインのセン(sen)
- シンガポール紙幣も同価値で使える
- 国民の80%がイスラム教徒で厳格なイスラム国家
- 異教徒でも公共の場での飲酒、喫煙は不可
日本との関係は
- ブルネイで採れる液化天然ガスの最大の輸出国
- 皇族とも交流がある
おすすめの時期は
- 雨の少ない2月~4月
- 一年中日中の年間気温は32度前後
ブルネイへの行き方は
- ブルネイと成田間に週4便直行便がある
- シンガポール、クアラルンプールなどを経由できる
国内の移動方法は
- ツアーに参加するのがオススメ
- タクシーをチャーター
ブルネイの見所は
- スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク)
- ジャメ・アスル・ハッサナル・ルキア・モスク(ニューモスク)
- ロイヤル・ガレリア
- カンポンアイル
- ウル・トゥンブロン国立公園
- ジュルドンパーク
おすすめのホテルは
- エンパイアホテル
今回は「ブルネイ王国の紹介と見所、日本では考えられない石油王国の魅力」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本とはまったく違う「王国」は、私たちの生活と比べると驚くことばかりです。
いつかは尽きる資源だけに頼らず、観光業にも力を入れているブルネイは、2021年までに日本人観光客を1万8千人に増やしたいと公言しています。
石油が安いブルネイなので、LCCよりも航空券が安い場合もあるので要チェックですよ。
この記事を参考に、ぜひ石油王国を体験してみてくださいね。
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