マレーシアの首都クアラルンプールの中心部以外は車社会ということをご存じですか?
そのため、タクシーは旅行中に欠かせない乗り物です。
マレーシアのタクシーは、日本と比べると安いので、気軽に利用できますが、タクシーにはいくつか種類があり、注意しなければいけないことがあります。
今回は「マレーシアーのタクシーに乗る際の注意点」をご紹介します。
目次
タクシーの種類は?
タクシーの種類は、大きく分けて4種類あります。
料金は、都市によって多少前後するので、目安として考えてくださいね。
TEKSI(バジェットタクシー)
基本的に、赤と白のボディの車で、屋根には「TEKSI」と書かれています。
TEKSIは「テクシ」と読み、マレー語でTaxiという意味です。
また「BERMETER」と書かれているタクシーは、「メーターを使用していますよ」ということを表しているタクシーです。
観光地や町中で1番多く見かけるのが、この2種類のタクシーです。
TEKSIの料金表は、こんな感じです。
初乗り | MYR3.00(約78円) |
距離料金(200mあたり) | MYR0.25(約6円) |
時間料金(36秒あたり) | MYR0.25(約6円) |
5km乗車したときの目安は、MYR8.00(約200円)です。
10km乗車したときの目安は、MYR14.25(約371円)となります。
TEKS1M
中型車のタクシーです。
基本はProtonという会社の車で、荷物がなければ7人乗りできます。
荷物がある場合は、4人乗りになり、荷物は4つほど積むことができます。
TEKS1M の料金表は、こんな感じです。
初乗り | MYR4.00(約104円) |
距離料金 (200mあたり) | MYR0.35(約9円) |
時間料金 (36秒あたり) | MYR0.35(約9円) |
5km乗車したときの目安は、MYR10.00(約260円)です。
10km乗車したときの目安は、MYR17.50(約456円)となります。
エグゼクティブタクシー
値段や車種、内装も少し豪華なワンランク上のタクシーがエグゼクティブタクシーで、トヨタやNISSANなどの日本車も多いです。
また、クアラルンプールのシンボルであるツインタワーの真下にある「スリアKLCC」などのショッピングセンターなどのタクシー利用客が多い場所では、エグゼクティブタクシーしか来ないことがあります。
タクシー乗り場にはカウンターがあるので、そこで目的地を告げてタクシーのクーポンを購入します。
エグゼクティブタクシーの料金表は、こんな感じです。
初乗り | MYR6.00(約156円) |
距離料金(100mあたり) | MYR0.20(約5円) |
時間料金(21秒あたり) | MYR0.20(約5円) |
5km乗車したときの目安は、MYR14.00(約365円)です。
10km乗車したときの目安は、MYR24.00(約625円)となります。
エアポートタクシー
空港に止まっている車もエグゼクティブタクシーですが、距離と車のサイズで値段が決まっています。
タクシー乗り場に行く前に、空港の到着ロビーにあるタクシーカウンターに行き、以下のことを伝えてタクシーのクーポンを購入してください。
- 行先
- 人数
- 荷物が多いときは荷物の数
エアポートタクシーを利用する際は、タクシーのクーポンが必要なので購入することを忘れないでくださいね。
料金は、10kmほどでも最低MR20(約521円~)からかかります。
空港から乗車する場合、固定料金になっているので値段交渉はできません。
空港から高速道路を利用する場合は、支払額に高速料金が含まれているかどうか、カウンターで事前に確認しておきましょう。
高級エグゼクティブタクシーなので、あまり悪質な人はいないと思いますが、 ドライバーに二重請求されないように確認しておいてくださいね。
追加料金がかかる場合がある?
- 深夜0:00-6:00は料金が50%増し
- 予約して配車した場合、別途RM2.00(約52円)
- 有料道路の通行料は、乗客が負担する
タクシーに乗るときの注意点は?
メーターを確認しておくこと
基本的にメータータクシーなので、走り出したら、メーターがきちんと動いていることを確認しましょう。
車内にはドライバーの名前や、タクシー会社の連絡先が書かれたプレートがあります。
何かあったときのために、プレートもチェックしておきましょう。
もし「メーターが動いていない!おかしい!」
と思ったら、すぐ車を止めてもらい、メーターを動かすように頼みましょう。
中には、メーターを使わずに、値段だけを提示してくるタクシードライバーがいます。
このように、悪質なドライバーに遭遇することもあります。
タクシーが走り出す前に、必ず「メーターを使ってください」と一言声をかけましょう。
とはいえ、そのような交渉をしている余裕がない場合もありますよね?
「急に雨が降ってきて雨宿りする場所がない!」
「急いでいるから、このタクシーを捕まえたい!」
「歩けると思ったら意外と遠かった。外は暑いから早くタクシーに乗りたい!」
と藁にもすがりたいときにタクシーを見つけると、タクシーが神様に見えてきます。
そんな時は、メータータクシーの相場を頭に入れておいて、値段交渉をしましょう。
納得がいかなかったら、その場で降りる手もあります。
もしくは、「メーターならこのくらいの値段じゃないですか?」
と言えば、割と簡単に値段を下げてくれるときもあります。
いずれにしても交渉が必要です。
特に、観光地のドライバーは値切られることを想定しているので、高値を提示してきます。
タクシードライバーの言い値で乗ってはダメですよ。
タクシードライバーはマレー系の人が多いので、マレー語で「安くして」 と一言付け加えると、安くしてくれるかもしれません。
安全にタクシーに乗る方法は?
ショッピングモールや商業ビル付近には、タクシーステーション(タクシー乗り場)が必ずあります。
タクシーステーションまで行って乗車するのが、一番安全です。
ちなみに「My Teksi」というタクシー予約アプリがあります。
スマホにアクセスできる環境であれは、アプリを利用すれば便利で安全に乗車できますよ。
ちなみに「Malaysia Taxi Fare」のサイトでは、乗車地から目的地までの料金を検索することもできます。
事前に確認しておけば、予算も立てやすくなり、値段交渉もしやすくなりますよ。
タクシーよりも安い?GrabTaxiとは?
マレーシア全土で走っている「GrabTaxi」は、上記で挙げたタクシーよりも安く、固定額で利用できます。
日本でいうと、白タクなので注意も必要ですが、ID登録が必要で、乗車履歴も追えるため、ある程度は信用できるタクシーです。
お小遣い稼ぎにドライバーをしている人も多く、マレーシアでは、公務員がGrabドライバーをやっていることもあります。
GrabTaxiの使い方は?
現地でスマホが使える環境であれば、誰でも利用可能です。
①Grabのアプリをダウンロードします
②個人情報などを登録します
③アプリを立ち上げて、位置情報と目的地の位置情報を設定します
④予約ボタンを押します
予約ボタンを押すと、センターを通じて近くを走っているGrabタクシーに情報が一斉送信されます。
いち早く情報をキャッチしたドライバーが、自分のいる現在地まで迎えに来てくれます。
アプリ内でメッセージのやりとりもできるので、自分の居場所や特徴を伝えることもできますよ。
また、予約時に目的地までの値段が表示されるので、ぼったくられることもありません。
料金は、通常の乗用車の場合、10㎞でMYR11(約287円)かかります。
6人乗りの中型車の場合は、10㎞でMYR18(約469円)くらいかかります。
金額は、道の混み具合や時間帯によって変動しますが、こちらに落ち度がなければ 、表示金額より多く請求されることはないので安心してください。
Grabタクシーの見分け方は?
Grabタクシーは、ドライバーの自家用車を使用していることが多いので、一般車と見分けがつきにくいです。
ですが、迎えに来てくれるタクシーの現在位置が手元のスマホに表示されるようになっています。
近くまでくると、おおよその時間(数分単位)と車種、色、ナンバーが表示されます。
あとは、スマホに表示されているタクシーを見つけて乗車するだけでOKです。
Grabタクシーの支払い方法は?
支払いは、カードとキャッシュの選択ができます。
カードの方が少しお得ですが、 旅行で利用する場合はキャッシュでの支払いがオススメです。
また、短い距離を移動する場合は、一回の乗車料金がMYR10(約260円)以下の場合が多いので、細かいお金を用意しておくといいですよ。
Grabタクシーで注意することは?
通常よりも安くサービス提供しているGrabタクシーは、通常のタクシードライバーにとって天敵です。
そのため、タクシードライバーの中で暗黙のルールがあります。
それは「Grabタクシーは、タクシーステーションでの停車は避ける」ということです。
なので、Grabタクシーを利用する場合は、空港やショッピングモールなど、一般のタクシーが常駐している場所は避けるように配慮して配車するようにしましょう。
ちなみに、観光客が多い場所では、GrabTaxi専用のタクシーステーションを見かけることもあったので、近くにタクシーステーションがあれば、そちらを利用するとスムーズに乗車できますよ。
Grabタクシーは危険?
Grabを利用するドライバーも利用客も登録が必要です。
使用する車も、グレードが指定されているので、バジェットタクシーよりも綺麗なことが多いです。
私が乗ったGrabタクシーの後部座席には、スマホを充電できるようなケーブルが用意してありました。
他のタクシーに乗ったときは、キャンディがカゴの中に入っていて、自由にキャンディを食べれるサービスをしている車もありましたよ。
また、男性だけでなく、女性ドライバーもいました。
ただし、夜間の女性の一人乗車は、できるだけ避けた方がいいですよ。
ちなみに、タクシーやGrabを利用する際は、100%安全ではありません。
日本でも、タクシーに乗っていて事故に遭うときもありますよね?
事故に遭ったときは、自分の保険を使うことになるので、旅行前に海外旅行保険に加入しておくことを強くオススメします。
「uberTaxi」は、2018年にマレーシアから撤退しました。
まとめ
タクシーの種類は
- バジェットタクシー
- TESK1M
- エグゼクティブタクシー
- エアポートタクシー
タクシーに乗るときの注意点は
- メーターが動いているか確認する
- 「メーターを使ってください」と一言声をかける
安全にタクシーに乗る方法は
- 「My Teksi」というタクシー予約アプリを使う
- 「Malaysia Taxi Fare」のサイトでは、乗車地から目的地までの料金検索ができる
GrabTaxiは
- タクシーよりも安い
- 日本でいう「白タク」のような感じだが安全
- 予約時に目的地までの値段が表示されるので、ぼったくられることはない
- タクシーステーションでの乗り降りは不可
- MYR10以下の細かいお金を用意しておく
- 夜間の女性一人乗車は避ける
GrabTaxiの使い方は
- Grabのアプリをダウンロードする
- 個人情報などを登録する
- アプリを立ち上げて、位置情報と目的地の位置情報を設定する
- 予約ボタンを押す
今回は「マレーシアーのタクシーに乗る際の注意点」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
移動の手間や時間が省けるだけで、旅行はずっと快適になります。
今回の記事を参考に、タクシーを上手に利用して楽しい旅行にしてくださいね。
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私は、目的地に到着するまで、メーターが動いていないことに気づきませんでした。
悪質なドライバーに遭うと思っていなかったので、言われたままの値段を支払いました。
後日、友人に確認したところ、通常の2~3倍ほど多めに請求されていました。
タクシーが走り出したら、きちんとメーターが動いているか確認してくださいね。