クアラルンプールの鉄道は、日本の首都圏と同じ感覚で電車に乗れることをご存知ですか?
クアラルンプール中心地は、日々めまぐるしく発展しています。
現地の人や観光客も便利に利用できる電車がたくさん走っているんですよ。
クアラルンプール市内の主要な場所に限っては、電車を利用した方が安くて楽に移動できます。
今回は「クアラルンプールの電車を乗りこなす方法」をご紹介します。
目次
空港からクアラルンプールに行く路線
クアラルンプール国際空港(Kuala Lunpure International Airport)は頭文字をとって「KLIA」と呼ばれています。
ターミナル1とターミナル2があり、それぞれKLIA1、KLIA2という名称です。
ただし、クアラルンプール国際空港といっても、中心地からは70kmほど離れています。
東京、成田空港間と同じくらいの感覚です。
空港からクアラルンプール中心地に行くのに便利なのが、こちらです。
KLIAエクスプレスとKLIAトランジット
2つとも、KLIAとKLセントラル(中央)駅を結ぶ特急電車です。
エクスプレスは、この距離をノンストップで走り、わずか28分で到着します。
一方、トランジットは数駅停車するものの、所要時間は35分と大きな差はありません。
空港に行く人しか乗らないので、車内は余裕がある作りになっています。
大きなスーツケースを持っていても、周りに気を遣わず乗車できますよ。
また、KLIA1とKLIA2の空港内の移動に利用するにも便利です。
朝5時から深夜1時頃まで運行しています。
日中は15分~20分間隔なので、時間を気にせずに電車に乗れますよ。
ただ、深夜12時近くになると30分に1本となるので、夜間移動は余裕を持つことをオススメします。
- サーフボードや自転車など、大きな荷物の持ち込みは不可
- 3辺の合計が158㎝以下の荷物であれば、1人3つまで無料
- 車内での荷物管理や、それによるケガや損害等に責任を負う必要がある
- 車内での飲食は禁止
※3辺の合計が158cmというのはMalaysiaAirLineが決めたルールです。
航空会社の規定では、158cm以下の預け荷物(30kg以下)2つまでと、7kg以下の持ち込み荷物がOKです。
大人(18歳以上) | 子ども(6歳以上) |
RM55 | RM35 |
2019年10月に料金区分が変更になっています。
切符の購入方法
公式サイトでの購入がオススメです。
乗車日は、指定した当日から半年後の間で日付を選べます。
また、公式サイトから購入すると、以下のような割引があります。
- 往復で購入すると1人RM100
- 3人以上のグループ購入だと片道RM40
- ファミリーパッケージの場合、大人片道RM40/子どもRM20(最低人数が大人2名、子ども2名)
その他、グラブタクシーやHOP ON HOP OFFバスとのパッケージなどもあります。
予定に合わせて購入するとお得に旅行できますよ。
クアラルンプールで観光に使える路線
クアラルンプール中心地を走る、観光に便利な電車は4路線あります。
どの路線も初乗りがRM1.2(約30円)からで、日本同様距離によって料金が変わります。
行くまでは不安かもしれませんが、きちんと案内表示があるので安心してくださいね。
分かりやすく掲示されているので、日本で電車に乗れたら困ることはありませんよ。
LRT(Light Rail Transit System)
ペトロナスツインタワー(KLCC)に行こうと思ったら、この電車が便利です。
通称LRT(エル・アール・ティ)は無人運転の電車です。
東京都内と同じように本数が多い上、車両も清潔で料金も分かりやすいです。
ちなみにKLセントラルからKLCCまでは料金はRM2.4(約65円)で行けますよ。
地元の人の通勤はもちろん、観光客にとっても利用しやすい電車です。
クランバレーの主要なエリアを結んでいて、2つの路線があります。
- アンパンライン(Ampang Line)クアラルンプールの東北方面と南を結ぶ路線
- ケラナジャヤライン(Kelana Jaya Line)KLCC・KLセントラル、プトラハイツに向かう路線
朝6時から深夜1時頃まで走っています。
日中はおおよそ6~8分間隔、
- KLCC
有名な「ペトロナスツインタワー」に行くにはこの駅で下車します。
敷地内にはKLCCパーク、水族館、大型モール内にはショッピングエリア、レストランエリア、ペトロサイエンス(ペトロナス化学博物館)などが入っていて、1日いても飽きません。
もちろん、タワーの展望台まで登ることもできます。
展望台に上りたい場合は、1日の人数が限定されているので、ツアーなどで申し込むか、個人で行く場合は朝8時頃に行って整理券をもらいましょう。
- KLsentral
クアラルンプールのハブ駅です。
全ての電車がここに集まる形で路線が作られています。
日本人の建築士が設計した駅なので、日本人には駅の構造が分かりやすいです。
日本語表記も所々にあるので、乗り換えなども安心してできますよ。
ちなみに、nuSentral(ニューセントラル)というショッピングモールが隣接しています。
- Pasar seni
「芸術の市場」という名前の駅は、チャイナタウンの外れにあります。
駅から歩いて15分くらいでチャイナタウンの中心地に行けます。
お土産屋さんの集まる「クラフトマーケット」はこの駅から歩いて行けますよ。
- Bander Tasik Selatan(TBSバスターミナル)
ツインタワーがあるKLCCと、繁華街であるブキッ・ビンタン間は電車の乗り継ぎは不便ですが、15分程度で歩けるので徒歩がおすすめですよ。
歩道に屋根がついているので、暑い日中でも苦になりませんでした。
KLモノレール
KLセントラル駅から最大の繁華街ブキッ・ビンタン(Bukit Bintang)を抜けて、クアラルンプールのど真ん中を走ります。
そのため、ほとんどの駅で他路線への乗り換えが可能なため、とても便利な路線なんですよ。
車両は2両編成なので、乗車位置に注意してくださいね。
チケットはもちろん買えますが、MyRapidカードも利用可能です。
ちなみに、KLセントラル駅は、通路の両サイドに各電車の改札が並んでいますがモノレールだけは少し離れています。
併設しているnuSentralショッピングモールを抜けていくので、標識をよく確認してくださいね。
朝4時30分から深夜0時59分まで運行しています。
11駅をわずか19分で結んでいて、駅間が短いのが特徴で、旅行者が1番多く利用する路線です。
- KLセントラル
空港から電車を利用した場合、まず降り立つ中央駅です。
- Bukit Bintang(ブキッ・ビンタン)
「マレーシアの銀座」ともいえる、一大繁華街です。
多くのメガモールが立ち並び、マレーシアの最先端を行く街で、高級ブランド店もありますよ。
- Imbi(インビ)
ベルジャヤ・タイムズ・スクウェア前の通りにある駅です。
繁華街から少し離れ、緑が多い住宅地です。
インビ駅で降りてみました。
周りは堅苦しい近代的都市という感じですが、ここから東に向かうとローカルの街です。
庶民的な食堂やお店がたくさんあり、ギャップが面白かったですよ。
MRT(Mass Rapid Transit System)
2017年7月に開通した、まだ新しい路線です。
クアラルンプールの南北を直線で結ぶように走っています。
始発は6時から、終電は深夜1時まで運行しています。
運行時間は日中はおよそ6分間隔ですが、通勤時などのピーク時は3分間隔です。
- KLセントラル
- Pasar seni
- Bukit Bintang
- Muzium Negara
KTMコミューター(KTM Comuter)
マレーシア国鉄は国境を超える距離を走る鉄道ですが、クアラルンプール近郊を走る路線もあります。
それをKTMコミューターと呼びます。
クアラルンプール中心部の移動に利用するのは少し不便ですが、近隣都市の日帰り旅行などには便利ですよ。
少しずつ「タッチアンドゴー」も使える改札が増えてきていますが、MyRapidカードは、今のところ使用できないとのことです。
また、KTMのチケットキオスクでは、タッチアンドゴーのチャージができません。
万一使える改札がない場合は「チケットキオスク」か窓口でチケットを購入するようにしましょう。
日中は30分に1本程度の間隔で運行しています。
ただし、頻繁に電車は遅れるので、時間に余裕をもつことをおすすめします。
コミューターには3路線あります。
- セレンバン・
ライン - ポート・ケラン・ライン
- ラワン ・スレンバン・ライン
- Batu Caves
クアラルンプールの観光地で外せないのが、バトゥ・ケイブです。
その名の通り、洞窟の中にあるヒンドゥ寺院です。
240段近い階段を上った先に、ヒンドゥの神々が祭られています。
- kulan Shah Alam
クアラルンプール中心地から25kmほど離れた町です。
美しいブルーモスクがあることで有名です。
観光客の見学も可能ですよ。
- Bander Tasik Selatan(TBSバスステーション)
クアラルンプールの大型バスターミナルで、通称は「TBS」です。
- Mid valley
ブギ・ビンタンにある、メガモールの1つです。
5000以上の店舗が入っていて、買い物も食事も楽しめるショッピングモールです。
レンストランフロアには日本横丁もあり、日本食が食べられます。
下記のアプリにてKTMの時刻や運賃の検索が可能ですよ。
KL近郊を走る「KTM SkyparkLine」が2018年に開通しました。
マレーシア国内線空港のスバン空港とKLセントラルを結ぶ路線です。
1時間に1本程度の間隔で、KLセントラル、スバン空港、スバンジャヤの3駅を28分で走っています。
切符の購入方法
乗車駅の「チケットキオスク」と呼ばれる自販機で「トークン」と呼ばれるプラスチックのコイン型の切符を購入することができます。
切符の購入は現金かクレジットカードの使用が可能で、RM10以上のお札は使用できませんが、RM2~カード決済が可能なんですよ。
ただし、チケットキオスクではJCBカードは利用できません。
JCBカードを利用する場合は、窓口のみになります。
利用可能なクレジットカードは、VISA、マスターカード、アメックスの3種類です。
窓口で購入する場合は、混み合うこともあるので時間に余裕をもつことをオススメします。
また、手数料がかかりますが、駅の窓口などで「タッチアンドゴー」という日本のSuicaの様なICカードを購入して乗車することもできます。
乗る回数によってはLRT、KLモノレール、MRTに乗り放題のMyCityPassというチケットがお得ですよ。
チケットは2種類あります。
- 1日パスRM25(約650円)
- 3日パスRM55(約1430円)
まとめ
KLIA(空港)からKLセントラルに行く電車は
- KLIAエクスプレス、KLIAトランジット(所要時間は30分程度)
- 朝5時から深夜1時頃まで運行、日中は15分から20分間隔で運行
- 深夜12時頃からは30分に1本間隔なので注意
- 料金は大人RM50/子ども1RM35
- 窓口で購入可能
- 公式サイトからの購入がおすすめ(公式サイトでは割引もある)
クアラルンプール市街地を走る電車は
- LRT
- KLモノレール
- MRT
- KTMコミューター
LRTは
- 無人運転の電車
- 旅行者が利用しやすい
- クランバレーの主要駅を結んでいる
- アンパンラインとケラナジャヤラインの2路線
- 日中は6~8分間隔運行、通勤時は4分間隔で運行
- KLCCやKLセントラルに行くのに便利
LRTの主な停車駅は
- KLCC
- KLセントラル
- パサール・セニ
- TBSバスターミナル
KLモノレールは
- 繁華街を走る2両編成
- 11駅を19分で結んでいる
- 観光客が1番多く利用する
- MYラピットカードでの乗車が可能
- 朝4:30から深夜1時ごろまで運行
- KLセントラルの乗り場が少し離れている
KLモノレール主な停車駅は
- KLセントラル
- ブギ・ビンタン
- インビ
MRTは
- 最近開通した新しい路線で停車駅が多い
- スンガイブローからカジャンまで、31駅に停車
- 日中は6分間隔で運行、通勤時は3分間隔で運行
MRTの主な停車駅は
- KLセントラル
- パサール・セニ
- ブキッ・ビンタン
- 国立博物館
KTMコミューターは
- 3路線ある(セレンバン・
ライン、ポート・ケラン・ライン、ラワン ・スレンバン・ライン) - 30分に1本間隔で運行し頻繁に遅れる
KTMコミューターの主な駅は
- バトゥ・ケイブ
- TBSバスターミナル
- ミッド・ヴァレー
- クアラ・シャー・アラム
切符購入の注意点は
- RM2~カード決済が可能
- チケットキオスクでJCBカードは使えない
- 利用可能カードはVISA、マスター、アメックス
今回は「クアラルンプールの電車を乗りこなす方法」をご紹介しました。
海外の電車は不安もありますが、クアラルンプールの電車なら日本と同じように乗れます。
電車は少し高台を走るので、綺麗な街の風景が見られますよ。
今回の記事を参考に、ぜひクアラルンプールの電車を乗りこなしてみてくださいね。
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以前は、タクシーよりも安く早いKLIAエクスプレスでしたが、値上がりによってあまり差がなくなってきました。
私が行った時は、KLIAのクーポンタクシーを利用したので、バジェットクラスで定額RM74.3(約2.100円)、空港地下のバスターミナルからバスを利用すれば、KLセントラルまでわずかRM10(約270円)でした。
なので、一人でバックパッカーで行くような節約旅行ならバス、家族や友達と行くときにはタクシーを使うのも悪くないのかなと思いました。
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ただし、車は時間がかかるので、時間を優先する場合はエクスプレスがオススメです。