アイスランド観光!!青の神秘「氷の洞窟」を見られるのは運次第??

皆さんは「氷の洞窟」を聞いたことはありますか?

既にご存じの方は、人生で一度は見てみたい絶景の中に入れている人もいますよね。

わずか数日、数時間で景色が変わってしまうので、見られない人もいる冬季限定の観光スポットなんですよ。

今回は「その日の運次第!?氷の洞窟を見られる場合と見られない場合の違い」をご紹介します。

氷の洞窟とは?

氷の洞窟は、アイスランド東南部にあるヴァトナヨークトル氷河にあります。

アイスランドの厳しい寒さと、何百年にも渡って形成された透き通った氷が作り出す氷河の洞窟です。

ヴァトナヨークトル氷河とは、ヨーロッパで最も大きな氷河です。

その面積は約8100km²もあり、なんと約7780km²の静岡県より大きんですよ!

氷河の地下や内部に形成されるので、天井も床も壁も全て氷に覆われています。

日本では様々な呼び名があり「スーパーブルー」「アイスケーブ」「青い洞窟」とも呼ばれているんですよ。

氷の洞窟は溶ける?

夏になると、火山からの地熱で温められた氷河の一部が溶け出します。

氷河が溶けているということは温暖化の影響もあり、洞窟の規模も年々収縮傾向にあります。

夏場は毎年溶けて崩れたり小さくなったりしますが、元から小さい洞窟でない限り、完全に無くなることはありません。

ただ、洞窟の下の氷が凍らないと安全に歩くことができないので、夏場は氷の洞窟に行くことはできません。

また、氷河は人間には分からない程のゆっくりとしたスピードで移動します。

移動は絶え間なく続くため、氷河や氷の洞窟の形や大きさは日々変化しているんですよ!

氷の洞窟は、常に変化と進化を繰り返して毎年様々な場所に違う規模と形で出現します。

観光シーズン前には、ガイドが氷の洞窟を探しにヴァトナヨークトル氷河へ探検に行きます。

人が安全に行くことができる洞窟が毎年発見されるとも限りません。

全く発見されない年もあるくらい、氷の洞窟は不安定な自然現象なんですよ。

Aさん
ガイドにツアーの3日前に「氷の洞窟の入り口が崩れて行けない」と言われました。

ですが、ツアーは中止せずに小さな洞窟に案内してもらうことができました。

ただ、いつ崩れるか分からなかったので、洞窟の中に入れたのは5分間だけでした。

マタタビ
アイスランドの天候はよく変わります。

突然の激しい気温の低下は、洞窟の形も変えてしまいます。

急に気温が低くなると、天井から垂れてくる水滴が凍り美しい氷柱ができますよ。

青い色の秘密は?

氷河は、降り積もった大量の雪が気が遠くなるほど、長い年月をかけて押し固められ圧縮されます。

圧縮されていく過程で空気が抜けていき、気泡を含まない純度の高い氷になります。

家の冷凍庫で作る氷も空気が混ざっていないところは透明ですよね?

これと全く同じで、氷河の下の方の氷は空気が抜けて透明になります。

純度の高い氷は太陽光の青色の光だけを透過するので、洞窟内から見たときに青く見えます。

青い色は、氷が分厚いほど濃くなって氷の純度が高ければ高いほど青く見えます。

さらに、太陽の光がより深く氷の中に浸透することで、もっと青く輝いて見えるんですよ!

Bさん
まるでファンタジーの世界のような幻想的な青い光景が広がっていました。

氷の薄い部分に光が差し込んで、青く光り輝いていて生まれて初めて見る青い世界に感動しました。

近づいて見ると、より幻想的に青く光っていました。

実は、青色だけじゃない!

ネットなどで見る写真は、本当に綺麗な澄んだ青い色です。

しかし、実際は日によって色の見え方が違います。

アイスランドの氷河の多くは火山噴火口の上に形成されます。

氷河は地面を削りながら移動し、火山灰や堆積物が付着することで灰色に見えたり黒く見えることがあります。

日光に応じて氷河の色も変わり、ターコイズブルーや白色、茶色や黒、灰色に見える日もあります。

氷河の移動時に砂や砂利が混ざると、氷に黒い模様もできますよ。 

洞窟内は、入り口が雪に覆われることで日影になることが多いです。

そのため、太陽の光が洞窟内に届かないことがあります。

太陽の光が届かないと洞窟の中の氷の色は暗めで、青みがかった黒色に見えることもあります。

Cさん
ツアー前日が悪天候だったので、写真で見たような景色ではありませんでした。

期待に胸を膨らませていましたが、全く青くありませんでした(笑)

洞窟内は暗く、どこを見ても灰色だったので期待が大きかっただけにショックでした。

見学できる時期はいつ?

氷の洞窟に行けるのは、10月~3月頃です。

見学できる期間も、その年のアイスランドの状況によって変わります。

自然現象でできる天然の氷の洞窟は、天気に大きく左右されます。

洞窟内に日光が入る時間帯でないと青い景色を見ることができないので、昼の時間までに行くことになります。

また、行った日の天候次第なので悪天候で危険と判断されたらツアーが中止になることもあります。

マタタビ
氷の断面は鋭くなく滑らかに見えることがあります。

これは、長い期間雨が降って氷の表面が綺麗に洗い流されたからなんですよ。

アイスランドに長く雨が降り続かないと透明な氷にはなりません。

青い洞窟に行きたい場合は、毎年アイスランドの天気を要チェックしましょう。

ガイド付きのツアーでしか行けない?

氷の洞窟に自分たちで行くことはできません。

氷の洞窟の中に入れるかは、ガイドがいるツアーであっても、出発の直前にならないと分からないほど予測が困難です。

見た目に変化がなくても、氷の洞窟まではツルツルとした氷の上を歩かないと入れず、足場も危険です。

ツアーなら、アイスピックやアイゼンなどの道具を用意してくれて、その日その時の最適な場所に案内してくれます。

氷河の自然を破壊しないように、歩く場所を選びながら慎重に進みます。

自分の命を守る上でも、氷河専門の知識を持ったガイドがいるツアーに必ず参加してくださいね。

 

Dさん
冬の悪天候の雪道で、暴風や猛吹雪になるときもありました。

運転手兼ガイドの人が、前もって情報をラジオから得ていたので氷の洞窟を見学できました。

生まれも育ちもアイスランドの人だったので、ガイドブックに載ってないことも知れて楽しかったです。

マタタビ
熟練のガイドがいるツアーだと常に安全性を優先してくれるので安心して旅ができます。

氷河の上をジープに乗って洞窟まで行きますが、時速20キロ程度でも全く整備されていない氷の上のドライブはひどく揺れます。

普段から車酔いする方は、必ず酔い止めを持って行った方が良いですよ!

首など、体に注意がいる人は気を付けてくださいね。

実際に氷の洞窟を体験した人のレポート

マタタビ
実際にツアーに参加した人にインタビューをしてみました!

氷の洞窟はどうでしたか?

Aさん
まるでサファイアに包まれているみたいで、他のツアーのグループからも溜息と感嘆の声が聞こえました。

奥まで行くと50mほどの氷の洞窟が二つあり、キラキラと輝き満足感で満たされました。

自分の見ている景色は翌日には見れないと思うと、また行きたいと思うようになりました!

マタタビ
Bさんは、どうでしたか?
Bさん
ジープでの移動は、ちょっとしたアトラクションみたいでした。

氷河にできたデコボコに隣の人と笑い合いながら行くのが楽しかったです。

入り口は5mほどありましたが、奥に進むと内部が狭くなるような構造になっていました。

氷の壁の中にある結晶も美しく、しばらく見とれていたら自分のグループを見失いました(笑)

マタタビ
では、Cさんはどうでしか?
Eさん
慣れない氷の道を自分のペースで歩けるわけではないので想像より疲れました。

氷河の上はトイレがないので、行きたい人は「その辺で」とガイドに言われました(笑)

氷河が溶けて水滴が落ちていたのですが、水しぶきの音が大雨かと思うほどで周囲に響いていました。

残念ながら氷の洞窟を体験できなかった人のレポート

マタタビ
では、今度は氷の洞窟を見られなかった人にも意見を聞いてみようと思います!

Dさん
「青くない、氷でできただけの洞窟だ」ということが分かりました。

自然のものだと承知の上でしたが、仕方なく自分をなだめながら帰りました。

私が行った3週間ほど前に、今年最も大きな洞窟が崩壊したと聞きました。

ツアーのスタッフに今年の洞窟の状態を聞いたり、ネットで今年の洞窟の画像検索などで情報を仕入れておくことをオススメします。

マタタビ
自然にできるものなので、見れないのは仕方ないですよね。

では、Eさんはどうでしたか?

Eさん
嵐が近くまで来ていたので、一番近い洞窟しか行けませんでした。

写真のような規模の洞窟を期待すると、拍子抜けするような小さな洞窟の姿に本当にがっかりしました。

ですが、火山が噴火した時の火山灰が含まれる層を見ると、想像を超えた大自然を前にして不思議な気持ちになりました。

マタタビ
自然を見ると宇宙の凄さが分かりますよね!

では、最後にFさんはどうでしか?

Fさん
アイスランド滞在中は雨や雪の日が多く暗かったので、あまり気持ちが晴れませんでした。

そんな時に雪が積もった氷河から見える、ヨーロッパの日の出には本当に感激しました。

顔を上げると氷河は太陽の光でキラキラと光り、氷の洞窟までは見渡す限りの雪の平野が広がっていました。

アイスランドまで来ないと見ることができない白銀の景色に感動しました。

マタタビ
見れた人も見れなかった人も共通して言えることは、アイスランドの景色は、どこを切り取っても素晴らしいということです!

見れないと残念ではありますが、気持ちの切り替えが大事ですね!

まとめ

氷の洞窟とは

  1. アイスランド東南部にある、ヴァトナヨークトル氷河の中にある
  2. すべて氷に覆われた氷河の洞窟
  3. 何百年にも渡って形成された透き通った氷が氷の洞窟を作り上げている
  4. 日々見えないスピードで移動して形を変える
  5. その年の冬にならないと規模や場所などは分からない

青い色の秘密は

  1. 気泡を含まない純度の高い氷になる
  2. 純度が高いほど太陽の光の中の青い光だけを透過して青く見える
  3. 純度が低いところは白く見えたり、太陽の光が届かないところは青黒く、灰色に見えることもある

見られる時期は

  • 10月~3月ごろ
  • 洞窟内に太陽の光が入る午前中がベスト

ガイド付きのツアーでしか行けない理由は

  • ガイドがいないと、吹雪や崩壊などの危険が多く行くことができないから

今回は「その日の運次第!?氷の洞窟を見られる場合と見られない場合の違い」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

もし見ることができなくても、氷の洞窟の周辺では氷の崖や雪で覆われた平野などアイスランドでしか見れない景色を堪能してみてはいかがでしょうか?

今回の記事を参考に、アイスランドの雄大な冬の自然を楽しんできてくださいね。

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