マレーシアで持ち込み禁止の物とは?制限されている物もご紹介!

比較的治安が良いマレーシアは、海も山もショッピングも楽しめる観光大国です。

あれこれ買い物して、旅行前の準備もワクワクしますよね。

でも、ちょっと待ってください。

国が違えば法律も違うので、当然マレーシアに持ち込めない物もあります。

もし、持ち込み禁止物を知らずに持っていたとしたら、飛行機に乗れても入国審査を通過できません。

今回は「マレーシアで持ち込み禁止の物と制限されている物」をご紹介します。

持ち込みが禁止されている物

持ち込みが禁止されている物は、以下の通りです。

1. 麻薬類
2. 武器（おもちゃも含む）、爆薬、花火
3. 昆虫、動植物
4. コーラン（イスラム教徒の聖典）が印刷された衣類
5. 通貨の模造品
6. 土

麻薬類

1983年に改正されたマレーシアの危険薬物法では、以下に当てはまる場合、死刑が課せられます。

• ヘロイン・モルヒネ15g以上の所持
• マリファナ200g以上の所持

また、上記以下の量を所持していても、無期懲役などの重刑が課せられます。

これは、外国人にも適用されます。

また、マレーシアで働いていた友人のビザのページには、大きく「麻薬所持は死刑」というスタンプが押してあったのを見たことがあります。

実際、過去に日本人が死刑判決を受けたこともあります。

空港で知らない人の荷物を預かることも、絶対にしないでくださいね。

武器（おもちゃも含む）、爆薬、花火

マレーシアでは、モデルガンや飛び出しナイフ、おもちゃであっても持ち込み禁止です。

どうしても持ち込まないといけない場合は、特別許可証が必要です。

お子様連れの方は、おもちゃの銃などが入っていないかチェックしておきましょう。

昆虫、動植物

マレーシアは、動植物の持ち込みや持ち出しに関して厳しいです。

特に、ボルネオ島は未発見の昆虫や植物がいると言われており、動植物たちの生態系を崩さないように、厳しく管理されています。

ちなみに、ボルネオ島のサバ州とサラワク州は独立自治権を所有しているので、マレーシア人であっても入国審査が義務付けられています。

一部のペットは申告して検閲を通れば、持ち込むこともできますが、かなり時間がかかるそうです。

過去には、クアラルンプールの検閲所で2か月間足止めになった人もいます。

果物については種類により輸入規制があるので、各自で確認してくださいね。

農林水産省植物防疫所：https://www.maff.go.jp/pps/j/search/ikuni/my.html

わいせつ物

イスラム国家のマレーシアは、ポルノ雑誌やビデオ、DVDの所持や持ち込みも厳しく規制されています。

観光客であっても、厳罰が適用されるので注意してください。

また、健康被害を食い止めるため、タバコの広告が載っている雑誌等も規制対象となりました。

雑誌を持ち込む場合は、該当するページを切り取ってから持ち込むようにしましょう。

持ち込みが制限されている物

持ち込みが可能でも、量や金額に制限があるものは以下の通りです。

1. 薬
2. 果物
3. アルコール
4. タバコ
5. 香水
6. 新品の衣類や靴
7. お土産
8. 現金や有価証券

薬

持ち込みが可能なのは、パッケージ等に記載されている1か月分の量です。

基本的には、渡航者本人と同行している家族の分までしか認められません。

サプリメントやビタミン剤も医薬品の規定に含まれるので注意してくださいね。

日本の医薬法では合法の薬でも、国が変われば違法になることがあります。

税関でのトラブルを避けるためにも、オリジナルのパッケージに入れたまま持ち込みましょう。

また、処方箋によっては英文の処方箋または医師のレターが必要なものがあります。

常備薬がある方は、下記サイトから確認し、早めに医師に相談してください。

マレーシアでの薬持ち込みについて（PDF）

果物

ミカンやりんごなど、日本の果物をお土産として持ち込む場合、税関を通過する際に痛み具合をチェックされます。

問題がなければ、免税で持ち込むことができます。

原則として、MYR200（約6000円）以下のお土産は免税範囲内ですが、枠を超えても販売目的以外なら無税で通関できることもあります。

ただ、検査証明や入国時の検査が必要な果物もあるので注意してください。

詳しくは、農林水産省植物防疫所のサイトをご覧ください。

ちなみに、基本的にマレーシアの果物を国外に持ち出すことはできません。

アルコール

アルコールは種類を問わず、1人につき1リットルまで免税対象となります。

ビールでもワインでもアルコールであれば1リットルです。

何本までという規定ではないので、気を付けてくださいね。

また、持ち込み可能な年齢は21歳以上です。

2017年にマレーシア全土で飲酒可能年齢が18歳から21歳に引き上げられました。

日本の法律は適用されないので、該当する年齢の方は注意が必要です。

マレーシアは、アルコールを禁止しているイスラム国家なので、諸外国に比べて厳しいです。

「じゃあ、マレーシアではお酒は飲めないの？」

と思う方もいますよね。

マレーシアは他民族、多宗教の国なので、スーパーやコンビニでもアルコールを販売しています。

公の場でアルコールを注文しても全く問題ありません。

ただ、日本と比べると金額は少し高めに設定されています。

タバコ

葉巻タバコ225グラム、紙巻きたばこは200本が免税範囲です。

日本と同じように、コンビニや飲食店でも販売されています。

ただ、物価に比べると1箱MYR17.00（約500円）以上で販売されていて、輸入物はさらに高いです。

ちなみに、2019年1月から、飲食店とその3m付近での喫煙が禁止となりました。

違反をした人には、最高MYR10.000（約27万円）の罰金が科せられるので注意してください。

香水

香水は、量ではなく金額で決められています。

MYR200.00（約5.200円）または、US＄80.00（約9.000円）です。

使用済みの香水に関しては止められることは無いそうです。

ただ、免税店で購入した物に関しては、必ずレシートをとっておきましょう。

新品の衣類や靴

旅行のために新しい服を買う人も多いですよね。

しかし、ここにも規制があります。

新品の靴は1人1足まで、衣類は3着までとなっています。

ちなみに、靴下も衣類に含まれるので3足までです。

じゃあ、全て古い服を持って行かないといけないってことですか？

靴下の数も細かくチェックされるんですか？

せっかく買ったのに、税関で没収されたくないですよね。

実は、没収されない方法が１つあります。

それは、値段札とタグを全て切ってしまうことです！

また、靴下に関しては、そこまで厳密にチェックされることはないそうです。

ただ、念のために靴下も値段札とタグを切っておけば、没収されずに済みますよ。

値段札とタグを切ればいいんですね！

安心しました！

衣類の値段は問われません。

あくまでも新品であるかどうかです。

なぜ、新品の衣類や靴にも規定を設けているかというと、これらを無税で持ち込みマレーシア国内で販売しようとする人たちを規制するためです。

私は、日本から家族や友達が来るときは、事前にネットで注文した子ども服や靴を持ってきてもらっています。

でも、今まで一度も検閲で引っかかったことはありません。

ただ、商用で持ち込む際は、きちんと申告してくださいね。

お土産

マレーシア国内の人にお土産を持って行くときもルールがあります。

規制金額は、MYR400相当（約1万3000円）です。

ただ、お土産はマレーシア国外で購入する人がほとんどなので、あまり金額は気にしなくてもいいです。

正直、1つ1つの値段までチェックしていません（笑）

ですが、電化製品などの高価なものは申告しておくと安心ですよ。

現金や有価証券

MYR1.000（約2万6.000円）以上、もしくはUS＄10.000相当（約108万円）以上を持ち込む場合に限り、税関に申告が必要です。

申告は必要ですが、それ以上持ち込んでも税金はかかりません。

出国時にMYR1.000以上、US＄10.000相当以上を持ち出す場合は、あらかじめ中央銀行に許可を取る必要があります。

まとめ

持ち込みが禁止されている物は

1. 麻薬類
2. 武器（おもちゃも含む）、爆薬、花火
3. 昆虫、動植物
4. コーラン（イスラム教徒の聖典）が印刷された衣類
5. 通貨の模造品
6. 土

持ち込みが制限されている物は

1. 薬
2. 果物
3. アルコール
4. タバコ
5. 香水
6. 新品の衣類や靴
7. お土産
8. 現金や有価証券

今回は「マレーシアで持ち込み禁止の物と制限されている物」をご紹介しましたが、いかがでしたか？

せっかく空港に到着したのに、検閲に引っかかって、何時間もタイムロスしてしまうのは勿体ないですよね。

今回の記事を参考に、荷造りが終わったら再度持ち込み規制を確認してスムーズに検閲を通ってくださいね。