海外旅行で、その国の習慣や文化に戸惑ったことはありませんか?
日本でも地域によって方言や習慣が違うと、驚くこともありますよね。
海外旅行に行く前に、旅行先の国の文化や日本との違いを知っておくと、旅先でのトラブルを防げますよ。
今回は「オーストリアの文化の特徴と日本との違いと注意点」をご紹介します。
目次
オーストリアの基本情報
- 正式名称:オーストリア共和国
- 首都:ウイーン
- 面積:約8.4万平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
- 人口:880万人
- 公用語:ドイツ語
- 通貨:ユーロ
- 政体:連邦共和制(9つの州から構成)
引用:外務省/オーストリア基礎データ
オーストリアといえば「音楽の都」としてイメージされる方も多いのではないでしょうか?
モーツァルトやウイーン少年合唱団はの名は、誰もが一度は聞いたことがありますよね。
「サウンドオブミュージック」もオーストリアが舞台です!
ハプスブルク家の栄華をしのぶ「シェーンブルン宮殿」や、1854年に完成したアルプスを越える世界で初の山岳鉄道「センメリング鉄道」など観光の見どころもたくさんあります。
公用語はドイツ語ですが、オーストリアなまりがある「オーストリアドイツ語」が使われています。
食文化とマナーについて
かつてのオーストリア帝国領土にあったチェコやハンガリー、隣国のイタリアやドイツの食文化の影響を受け、独自に発展していきました。
オーストリアはヨーロッパの内陸部にあるため、魚料理は少なく、メインは肉料理です。
そして味が濃いのが特徴です。
オーストリア料理
- シュニッツェル
フライト超長かったし、時差も8時間あったからかなりきつかったけど、色んな刺激受けたし、シュニッツェルめっちゃ美味しかったし(でも1週間日本食無いの耐えれなくて日本食屋に二度行った)人生初の海外旅行最高に無事終了した🇩🇪 pic.twitter.com/dh6ijhsvDc
— ミゾレ🌨 (@OoomizoreooO) February 25, 2020
オーストリア料理といえば、まずシュニッツェルです!
日本では、ウイーン風カツレツとも言われています。
イタリアのミラノ風カツレツが発祥と言われていて、叩いて薄く引きのばされた料理です。
日本の肉厚ジューシーなカツと違い、サクサクとした食感が特徴です。
- グーラッシュ
オーストリア家庭料理、グーラッシュw
暖まる!美味しいいいい(*´﹃`*) pic.twitter.com/xVlQD49LkP— Hikkey(ヒッキー) (@hiroakkinen) January 17, 2015
もとはハンガリー発祥の料理ですが、今ではオーストリアの定番料理となっています。
パプリカをたくさん使ったビーフシチューのような煮込み料理です。
- ターフェルシュピッツ
ウィーンの名物料理でターフェルシュピッツという牛肉の煮込みを食べてきた(^q^)(^q^)
お肉は柔らかいし、なによりこのスープが絶品(^q^)(^q^) pic.twitter.com/RtVisZCNE5
— ☀️へ☁️れ☔✈️🚃💨 (@hlnametk328) July 13, 2019
牛肉の煮込み料理で、オーストリア皇帝が好んだ料理といわれています。
牛肉を野菜のブイヨンで長時間煮込んでいます。
濃い味の料理が多い中、スープは優しい味で冬の寒さの厳しいオーストリアでは身体を温めてくれます。
- ザッハトルテ
オーストリアのスイーツといえば、ザッハトルテです。
ココア生地のケーキに杏ジャムを挟み、全体をチョコレートでコーティングした濃厚なケーキです。
このケーキはホテル・ザッハーのカフェ「カフェ・ザッハー・ウィーン」で考案されたものです。
カフェで注文すると、たっぷりの生クリームが添えられて出てきますよ。
住所:Philharmonikerstrasse 4, A-1010 Vienna
電話番号:+43-1-514-560
営業時間:8:00~24:00
水道水
オーストリアは、世界の中でも水道水を安全に飲める数少ない国の一つです。
ウイーンの水道水もアルプスから引いているので、とても美味しいお水が飲めますよ。
レストランでお水が欲しいときは「Leitungswatter(ライトゥングスヴァッサー)」と注文してみてくださいね。
日本と同じく水道水を無料で提供してくれますよ。
一部の高級レストランでは、水道水でも有料の場合があります。
水道水ではなくボトルのお水(有料)が欲しい場合、2種類あるので注意してくださいね。
瓶詰めのガス水は「Mineralwasser(ミネラルヴァッサー)」
瓶詰めのガス抜きの水は「Mineralwasser ohne Gas(ミネラルヴァッサー・オーネ・ガス)」
お食事のマナー
- いただきます(Mahlzeit!マールツァイト)
数人でレストランへ行ったときは、一人先に食べるのはマナー違反です。
全員の料理が出そろってから食べ始めましょう。
また、食事中に音を立てない、食べながら喋らない、遠くの調味料は近くの人に手渡してもらうなどは、他の欧米諸国にも共通するマナーです。
- 乾杯(Prost!プロースト)
乾杯の時に大切なのは、相手の目を見ることです。
そして、グラスを持った腕を他の人とクロスさせないことです。
自分の両隣の人が自分の前で腕をのばしてグラスを合わせているときに、その腕をまたいで向かいの人に腕をのばしてはいけません。
他の人の乾杯が終わるまで待ちましょう。
余ったらお持ち帰りOK
海外では、予想以上に料理のボリュームがあって、食べきれないときがあります。
オーストリアの高級レストラン以外の飲食店では、食べ残したらお持ち帰りができますよ。
「もう食べきれない!」と思ったらお店の人に「持ち帰りします(Mitnehmen bitte ミットネーメン・ビッテ)」と言えば、お持ち帰り用に包んでくれますよ。
持ち帰れるのは、シュニッツェルのような肉料理だけです。
グーラッシュやターフェルシュピッツのようなシチューやスープ、サラダなどは持ち帰れません。
お支払いのマナー
オーストリアでは、割り勘の習慣はありません。
自分の注文したものだけを計算する場合:「Getrennt bitte(ゲトレント・ビッテ)」
テーブルの合計を出してもらう場合:「Zusammen bitte(ツザメン・ビッテ)」
もちろん、この習慣はオーストリアのものなので、日本人同士で食事をした時などには気を遣う必要はありませんよ!
また、初めての海外で一番悩むのがチップの習慣ですよね。
アメリカのレストランなどで、店を出るときに机の上に小銭を置いたりしたことはありませんか?
しかし、オーストリアではチップを別に支払うということはありません。
食事代に、チップとして10パーセント程度上乗せした金額を支払います。
40ユーロを渡して「36ユーロで」と言えば、相手は3ユーロ分がチップだと理解して、お釣り4ユーロを渡してくれますよ。
日本ではチップの習慣がないので、慣れないうちは支払い時に戸惑ってしまうかもしれません。
お店の人も観光客だと理解してくれているので、チップのことは気にせずに食事を楽しんでくださいね。
カフェ
最近はあまり見かけなくなりましたが、日本の喫茶店メニューに「ウインナーコーヒー」というのがあります。
コーヒーの上に、ソフトクリームのようにホイップクリームを乗せたものです。
これは「ウイーン風コーヒー」という意味でつけられた日本独自の呼び方です。
オーストリアで「ウインナーコーヒー」という種類のコーヒーはないので注意してください。
オーストリアのカフェメニューは種類が豊富なので、何を頼むか迷います。
現地の人が、日常的に飲んでいる代表的なものは3種類です。
- メランジェ(Melange)
- フランツィスカーナー(Franziskaner)
- アインシュペンナー(Einspänner)
カップの半分ほど入れたコーヒーの上に泡立てたミルクを乗せています。
いわゆる「カプチーノ」です。
メランジェの泡立てたミルクの代わりにホイップクリームを乗せたものです。
日本でいう「ウインナーコーヒー」はこれに当てはまります。
濃いコーヒーのエスプレッソの上に、同量のホイップクリームを乗せています。
アインシュペンナーは、カップではなくグラスに入れられるのが特徴です。
ビリヤードやチェスなどのゲームが置かれていたりします。
また、勉強や仕事などで長時間滞在していても文句を言われることもありません。
休憩だけでなく、旅の予定を立てたりするのに利用するのもオススメですよ!
お酒とたばこについて
お酒
オーストリアは、ワインの生産が盛んです。
街なかでは、ワイン居酒屋(ホイリゲ)がたくさんあります。
そこでは、明らかに若い人がお酒を飲んでいる姿を目にすることがあり、びっくりすることがあります。
オーストリアでは、飲酒は16歳から認められています。
たばこ
喫煙も16歳から認められています。
たばこの自動販売機も多く、オーストリア人には愛煙家が多いと言われていました。
しかし、健康志向の高まりから、現在は飲食店では全面禁煙になっています。
屋内では、例外としてホテルや空港の喫煙所が認められるのみとなりました。
日本では、路上も含め公共の場での喫煙の取り締まりが厳しくなっていますが、オーストリアでは駅のプラットフォームや歌劇場の表など、屋外で喫煙場所が設置されているところがあります。
飲酒できる年齢は、州によって違います。
州によっては16歳から飲めるのはビールとワインのみで、全てのお酒を飲めるのはオーストリアの成人年齢である18歳からと決められているところがあります。
日本人は海外では実年齢より若く見られることがあるので、レストランなどでお酒を注文した場合に年齢確認を求められる時があります。
観光するときの注意点
美しい街並みを歩いて観光するのも楽しみのひとつですよね。
ウイーンでは自転車を利用する人が多く、自転車レーンと歩行者レーンが分かれている通りがあります。
観光するときは、必ず歩行者レーンを歩きましょう。
特に、交差点での信号待ちでは、自転車レーンで立ち止まると危険なので気をつけてくださいね。
2階が1階!?
オーストリアのデパートや大型店舗で案内表示をみると「おや?」と思うことがあります。
オーストリアでは、日本の1階は「0階」または「Erdgeschoss」と表示されています。
そして、日本の2階がオーストリアの1階です。
慣れるまではややこしいですが、覚えておいて損はないですよ。
トイレ
海外の人が、日本に来て感動することのひとつが、日本のトイレです。
基本、どのトイレに入っても清潔ですし、無料で利用できますよね。
でも、日本人が海外に行って驚くのが、トイレにお金を払わないといけないことです。
トイレの料金は、1人あたり約 0.5 ユーロ(約60円)です。
トイレや個室のドアについている挿入口にコインを入れると中に入れます。
場所によっては係員に料金を払うところもありますが、両替できないことが多いので、常に小銭を用意しておくといいですよ。
オーストリアでも公衆トイレは有料ですが、あまり綺麗ではありません。
また、場所によっては薄暗い公衆トイレもあります。
なるべく、レストランや美術館、デパートなどでトイレを済ませることをオススメします。
特に、夜間にトイレを利用するのは避けてくださいね。
トイレの場所が分からないときは「トイレどこですか?(Wo ist die Toillette? ウオー・イスト・ディ・トイレッテ?)」と聞きましょう。
トイレのドアには女性用は「Damen」 もしくは頭文字だけで「D」、男性用は「Herren」もしくは「H」と表示されています。
ウィーンの公式サイトにはトイレマップがあるので、事前にチェックしておくと良いですよ。
スーパーマーケットのSpar(シュパー)ではレジで暗証番号を教えてもらって、ドアノブについている電子ロックを解除して入ります。
コンビニなでどで気軽に入れる日本とはトイレ事情が違うので気をつけてくださいね。
交通事情
オーストリアのインフラは発達しているので、国内の移動には電車が便利です。
他のヨーロッパ諸国に比べても、比較的時刻表通りに走っています。
駅には改札がなく、切符は長距離列車だと社内で車掌さんに検札してもらいます。
バスや地下鉄、近距離列車の場合は、最初に刻印機に通し、日時の刻印を入れてもらうだけでOKです。
乗り換えの時にも最初の刻印で通れるので、毎回刻印機に通す必要はありません。
マスクに要注意!
オーストリアでは2017年10月から「公共の場で顔を覆うベールなどの着用を禁止する」法律が作られました。
日本人は風邪や花粉症などでマスクを日常的に使用しますが、オーストリアでは顔を覆うとみなされ取り締まりの対象となる可能性があります。
オーストリアへ入国する際には、トラブルを避けるためにもマスクを外した方が良いです。
もし、マスクを付けていて、警察官に外すように指示されたときは必ず従ってください。
従わずに、その場でマスクを外さなかった場合は、警察署まで連行され、最高150ユーロ(約1万8000円)の罰金を課せられることがあります。
健康上の理由でマスクを付けている場合は、医師の診断書(ドイツ語または英語)が必要なので注意してくださいね。
まとめ
オーストリア基本情報
- 正式名称:オーストリア共和国
- 首都:ウイーン
- 面積:約8.4万平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
- 人口:880万人
- 公用語:ドイツ語
- 通貨:ユーロ
- 政体:連邦共和制(9つの州から構成)
食文化について
- ヨーロッパの内陸部にあるため魚料理は少なく、メインは肉料理
- 味が濃いのが特徴
代表的なオーストリア料理
- シュニッツェル
- グーラッシュ
- ターフェルシュピッツ
- ザッハトルテ
水道水について
- オーストリアの水道水は安全に飲める
- ウイーンの水道水はアルプスから引いていて美味しい
- 高級レストラン以外では無料で提供される
お食事のマナーについて
- 全員の料理が出そろってから食べ始める
- 食事中に音を立てない
- 食べながら喋らない
- 遠くの調味料は近くの人に手渡してもらう
- 割り勘の習慣はない
- チップは食事代に上乗せして払う
- チップ代は食事代に10パーセントほど
代表的なカフェメニューは
- メランジェ(Melange)
- フランツィスカーナー(Franziskaner)
- アインシュペンナー(Einspänner)
お酒は
- 16歳から飲酒できる
- 全てのお酒が飲めるのは18歳から
- お酒を注文すると年齢確認を求められることがある
たばこは
- 16歳から喫煙できる
- 現在は飲食店では全面禁煙
- 屋内で喫煙できるのはホテルと空港の喫煙所のみ
- 屋外に喫煙場所が設置されている
観光するときの注意点は
- 自転車を利用する人が多く、自転車レーンと歩行者レーンが分かれている
- 必ず歩行者レーンを歩く
- 交差点での信号待ちでは、自転車レーンで立ち止まると危険
2階が1階!?
- オーストリアでは日本の1階は「0階」または「Erdgeschoss」と表示されている
- 日本の2階がオーストリアでは1階になる
トイレ事情は
- 公衆トイレは有料だがあまり綺麗ではない
- なるべく、レストランや美術館、デパートなどのトイレを利用する
- 女性用は「Damen」または「D」男性用は「Herren」または「H」と表示されている
交通事情は
- 国内の移動は電車が便利
- 駅には改札がない
- 切符は長距離列車だと社内で車掌さんに検札してもらう
- 地下鉄やバスを含め近距離列車だと、最初の駅で刻印機で日時を刻印してもらうのみ
- 乗り換えの時に刻印機に通す必要はない
マスクに要注意!
- マスクは顔を覆うとみなされ、取り締まりの対象になる可能性あり
- オーストリアに入国する際はマスクを外した方が良い
- マスクをしていて警察官に外すように指示されてたら必ず従う
- 健康上の理由でマスクをする場合は医師の診断書(ドイツ語か英語)が必要
今回は「オーストリアの文化の特徴と日本との違いと注意点」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
文化を知ることは旅行先のトラブルを防ぐのはもちろん、相手の国の文化に敬意を表す意味でも大切です。
「あなたの国の文化を知っていますよ!」ということが相手に伝わると喜ばれて、仲良くなるきっかけにもなりますよ。
今回の記事を参考に、オーストリア旅行をより楽しいものにしてくださいね!
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