みなさんは、マレーシアへ行く時にどんな服を持って行きますか?
「常夏のマレーシアだから、夏服だけで大丈夫!」と思っていませんか?
マレーシアと言っても地域によって気温も違いますし、宗教的な決まりもあります。
今回は「マレーシアで旅行するときの服装と注意点」をご紹介します。
目次
地域によって気候が違う?
日本でも、北海道に行くか沖縄に行くかで服装は変わりますよね。
マレーシアは基本的に、日本の真夏の格好で大丈夫です。
ただし、マレーシアも地域によって、少しだけ気候が違います。
大きく3つに分けて、気候の違いを見てみましょう。
マレー半島 西海岸
マレー半島の西側、首都クアラルンプールやペナン島、マラッカなどの地域です。
マレー半島は、中央に山があり、半島でも東と西で多少気候が違います。
また、5月~9月頃は、雨が多く一時的なスコールが降ります。
クアラルンプールは、10月~12月も雨は多めですが、観光に支障が出るほどではありません。
また、この時期にペナン島などの島は、雨が降っても波が荒れることはないので、海で泳ぐことができます。
マレー半島 東海岸
レダン島やティオマン島、クアラ・トレンガヌ、キャメロンハイランドなど、半島の東側を指します。
11月~3月は雨季となり、乾季に比べて雨量が増え、激しいスコールになることもあります。
この時期は、波が荒くなるので、海で泳ぐのは危険です。
激しい雨が降ると、島へ行くフェリーが運行されなかったり、ホテルが休業してしまうこともあります。
また、キャメロンハイランドは、イギリス人の避暑地とされていた場所で、平均気温は約23度と過ごしやすいです。
日中は半袖でも大丈夫ですが、朝晩はかなり冷え込みます。
日本の秋が一年中続く感じなので、上着は忘れずに持って行ってくださいね。
折り畳み傘やレインコートを常備しておくと、いざというときに役立ちます。
ただ、スコールが激しいと傘は全く役に立たないので、雨季はレインコートをオススメします。
東マレーシア
ボルネオ島のサラワク州、サバ州を指します。
11月~3月が雨季になります。
サラワク州のこの時期は、時々激しい雨が降ります。
雨量も増えるので、この時期にサラワク州を旅行する場合は注意してください。
ただ、サバ州のコタキナバル付近は、波は荒れることはなく雨も少ないです。
ベストシーズンと言われる乾季でも、スコールがあります。
日本で言う「ゲリラ豪雨」並みの雨が季節を問わずに降るので、旅行中に雨が降ったらマッサージに行くようにしています。
都市部ならマッサージ店はたくさんあるので、事前にチェックしておくといいですよ。
1日中続く雨ではないので、雨が上がった頃は、体もリフレッシュし外も少し涼しくなっているので、観光を再開できましたよ。
目的別オススメの服装は?
モスクを見学するとき
宗教の自由が認められているマレーシアは、クリスチャンやヒンドゥ教徒もたくさんいます。
普段は、ノースリーブや短パンでも問題ありませんが、イスラム教徒がお祈りをするモスクに入る場合はルールを守る必要があります。
異教徒でも、見学する時は、髪の毛や肌を出した格好はタブーです。
観光客が多く訪れるモスクは、女性向けに入り口で異教徒用のガウンや、頭に被るヒジャブを貸し出してくれるところもあります。
これは、有料の場合もあれば無料の場合もあります。
ガウンを借りれる場合でも、なるべく肌の露出がない服装で行くことをオススメします。
男性にガウンを貸し出すモスクもありますが、あまり多くありません。
半袖は大丈夫ですが、短パンは不可なところが多いので、長ズボンを履いて行きましょう。
ジャングルトレッキングに行くとき
マレーシアにある国立公園や高原地帯に行く場合は、しっかりした準備が必要です。
高原地帯は、日本の秋が一年中続くイメージに近いです。
朝晩は冷え込むこともあり、日中でも長袖長ズボンが必要な場合もあります。
忘れずに、上着を持って行くようにしましょう。
また、ジャングルや洞窟は蚊が多いです。
マラリアやデング熱になる危険もあるので、できるだけ肌を出さない服装がオススメです。
靴は、履き慣れたものを用意すると安心ですよ。
プールや海で泳ぐとき
肌を出すことが禁止されているイスラム教徒は、もちろん私たちが着るような水着は着ません。
今は、ムスリム用の水着もありますが、マレーシアの人は服のままプールに入ることが多いです。
また、日差しが強いので、日焼け防止としてラッシュガードを着ると日焼け防止になりますよ。
海では、クラゲなどに刺されないように、スイムレギンスを履くことをオススメします。
リゾートホテル以外は、宗教を除いても肌の露出は少ない方がおすすめです。
テーマパークに行った時に、4歳の娘に日本で着ていたビキニの水着を着せていました。
ですが、周りの人からジロジロ見られている視線を感じました。
「なんか見られているな。」と思って周りを見渡すと、他の子ども達は、みんなラッシュガードを着ていました。
日焼けを防ぐためか宗教的なものかは分かりませんが、着せている親が白い目で見られている印象を受けました。
次回からは、ラッシュガードは持って行こうと思いました。
服装の注意点は?
ドレスコードは2種類ある?
マレーシアでのドレスコードは2種類あります。
「リゾート カジュアル 」と「スマート カジュアル」です。
マレーシアの5つ星ホテルでは、ラフな服装の人が多く、ホテル内では、短パンにTシャツ、ビーチサンダルで歩いていても問題ありません。
一方、「スマートカジュアル」は注意が必要です。
ホテルのレストランでは「スマートカジュアル」と定められているところがあるからです。
- 男性は、長ズボンに襟のあるシャツ、靴(サンダルは不可)
- 女性は、ワンピースやデニム以外のズボンなど(サンダルはOK)
ちなみに、パーティでは、カラーを指定されることもあります。
黒や赤など、ドレスコードの色指定がある場合は、できるだけその色を取り入れてるだけで大丈夫です。
黄色い服はタブー?
「黄色は、王家の色」とされているため、出来るだけ避けた方がいいと言われています。
公共機関やホテルなどに、各州のスルタン(王様)の写真が飾ってあり、正装の色は必ず黄色です。
普段服として黄色の服を着るときは問題ありませんが、正装する場合は避けるようにしましょう。
室内は真冬?
ショッピングモール内やホテル、タクシー、バスなどの公共機関などは、エアコンが効いています。
エアコンの設定温度が18度前後の場所が多く、入った瞬間は気持ち良くても長くいると凍えそうになります。
レストランも寒いところが多いので、外出する際は、必ず上に羽織れるものを持っておくと安心ですよ。
映画館、バスはパーカーを着ていても寒いところもあります。
機内も寒いので、上着やひざ掛け、靴下なども持ち込むようにしましょう。
長距離バスは、パーカーを羽織っていても寒かったです。
中には、ユニクロの薄手のダウンを着ていたマレーシア人もいました。
頭上の吹き出し口を塞ぐと寒さは少しマシになりましたが、風向きを変える口が壊れている座席もあります。
席に座る前に、頭上の吹き出し口の確認をしておくと良いですよ。
まとめ
マレーシア西海岸では
- 5月~9月は雨が多い
- 10月~12月のクアラルンプールは、雨が多い
- 一時的なスコールなので、観光にはあまり影響しない
マレーシア東海岸では
- 11月~3月が雨季となり、雨量が増える
- 波が荒くなる日が多いので、海で泳がない
- 雨が激しいと、島へ渡るフェリーが運休したり、ホテルが休業する可能性がある
東マレーシアでは
- 11月~3月が雨季
- サラワク州は、激しい雨になることもあり雨量が増える
- サバ州の雨量は少ない
モスクを見学するときは
- 女性は、髪の毛や肌を出さない服装
- 男性は、半袖でも良いが、短パンは不可
- ガウンが借りられるモスクもある
ジャングルトレッキングでは
- 高原は、1年中、日本の秋のような気候
- 上着、長ズボンと履きなれた靴が必要
- デング熱やマラリア対策として、肌はできるだけ出さない
海やプールで泳ぐときは
- マレーシア人は、服のままプールや海に入る習慣がある
- リゾートホテル以外は、露出の少ない水着が好ましい
- 日焼けやクラゲから身を守るために、海ではラッシュガードやレギンス着用がおすすめ
マレーシアのドレスコードは
- ホテルのレストランに多い
- 男性は、襟のある服にズボン、靴を着用、サンダルは不可
- 女性は、ワンピースとスボン、サンダル可(デニムは不可)
- ホテル内は、ラフな格好でも大丈夫
- パーティーなどでは、ドレスコードでカラーが指定される場合がある
黄色い服は
- 正装する時は、王族カラーの黄色は避けた方が良い
- 普段着として、黄色の服を着るのは問題ない
室内での服装は
- エアコン設定が18度前後
- 映画館、ショッピングモール、レストラン、バス、電車では上着が必要
今回は「マレーシアで旅行するときの服装と注意点」をご紹介しました。
多民族国家なので、他のイスラム国に行くほどは気にしなくて大丈夫です。
行く地域にマッチした服装を心がけましょう。
今回の記事を参考に、楽しいマレーシア旅行にしてくださいね。
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雨季に、クアラルンプールに旅行しました。
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