フランス発祥の食べ物を紹介!料理からスイーツまでどんなものがある?

フランス発祥の食べ物といえば、何を思い浮かべますか?

豪華なコース料理を思い浮かべる人もいるかもしれません。

ですが、私たちが普段食べているような料理にもフランス料理があるんですよ。

今回は「フランス発祥の食べ物を紹介!料理からスイーツまでどんなものがある?」をご紹介します!

フランス発祥の料理

フランスは地方によって気候が異なるため、それぞれの地方によって料理に特徴があります。

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは南フランス、ニースの郷土料理です。

ニースは南フランス、プロヴァンス地方の東の方にある都市です。

地中海に面していて温暖な気候のため、冬でも観光客に人気の都市なんですよ。

また、イタリアに近く影響を多く受けています。

そのため、パリではソースやクリームを使った味付けが多いのに対し、ニースはトマトを使った味付けが多いです。

フランス語で「ラタ」はごった煮、「トゥイユ」はかき混ぜるという意味があります。

ラタトゥイユの作り方

夏野菜(玉ねぎ・ナス・ズッキーニなど)をにんにく、オリーブオイルを使用し炒め、トマトを加え、香草(ローリエ・オレガノ・バジル・タイムなど)とワインで煮込んで作ります。

※家庭により味付けや使用する野菜も異なります。

見た目はイタリア料理のカポナータに似ています。

マタタビ
カポナータとは野菜(ナスやセロリなど)を揚げたものを砂糖、酢で甘酸っぱく絡めた南イタリア・シチリア諸島の郷土料理なんですよ。

エスカルゴ

エスカルゴはフランス・ブルゴーニュ地方の郷土料理です。

エスカルゴの料理でスタンダードなのはエスカルゴ・ ブルゴーニュ風です。

オリーブオイルにニンニク・パセリが入っており、 アヒージョのようなイメージですよ。

また、食感はコリコリしていてサザエのような感じです。

食用のエスカルゴは下記の4種類があります。

  1. エスカルゴ・ド・ブルゴーニュ(別名:リンゴマイマイ)
  2. プチ・グリ
  3. グロ・グリ
  4. トルコのエスカルゴ

ブルゴーニュ産のエスカルゴは、別名「ブドウ畑のエスカルゴ」または「グロ・ブラン(大きな白)」と呼ばれます

このエスカルゴ、実は絶滅の危機にありフランスの保護指定動物にも指定されています。

エスカルゴの調理法

エスカルゴ自体には味がないため、味付けはとても重要です。

美味しく食べるには下味から丁寧に調理するのがポイントなんです!

下ごしらえしたエスカルゴに、香辛料(タイム、ローリエ、コショウなど)を加えたブイヨンで煮込みます。

それをニンニク、エシャロット、パセリで味をつけたバターと殻に詰めるのが「ブルゴーニュ風」です。

また、エスカルゴの簡単な食べ方を紹介しますね。

レストランで注文するとはさみのようなものが一緒に付いてくるので、その器具とフォークのようなものを使ってエスカルゴを食べます

フォークのような器具でエスカルゴをつかみます。

その時口があいている部分が上にくるように掴んだら、フォークで中からすくうように掴みます。

フォークをねじりながら引っ張りあげるのがポイントです。

イメージはサザエを食べるときと似ています。

食べ終わったエスカルゴは、口の部分を下向きにして元の場所に置いてください。

エスカルゴとカタツムリの違い

結論から言うと、エスカルゴとカタツムリは同じです!!

エスカルゴはカタツムリの一種ですが、食用として衛生管理された種別です。

カタツムリは陸貝で蓋がなく、触角は2対あり、殻の中に内臓があるなど定義があります。

フランスでは、道端にいるカタツムリも全てエスカルゴと呼びます。

ガレット

ガレットはフランス北西部・ブルターニュ地方のそば粉を使用した有名な郷土料理です。

蕎麦というと日本料理のイメージが強いかもしれませんが、アジアのみならずヨーロッパやアメリカ大陸でも栽培されているグローバルな作物です。

ブルターニュ地方は雨が多く天候に恵まれないため小麦の栽培に適さない土地ですが、そばの栽培には適していることからガレットが誕生しました。

昔は貧しい者の食べ物とされていましたが、ルイ13世が妻アンヌ王妃と共にブルターニュを訪問した際、王妃がガレットを気に入り宮廷料理に取り入れられたことでフランス全土に広まりました。

具材に決まりはありませんが、「ガレット・コンプレット」と呼ばれる、エメンタールチーズ・ハム・卵を乗せたシンプルな食べ方が定番です。

トロッとした半熟卵を絡ませながら食べるのが最高なんですよ!

因みにフランスではガレットやクレープ料理専門店を「クレープリー」と呼びます。

ガレットとクレープの違い

ガレットとクレープ、実はどちらもフランス発祥の食べ物なんです。

大きな違いは下記をご覧ください。

  主な材料 語源
クレープ 小麦粉 ラテン語のクリスプスが語源 甘くお菓子のような味わい
ガレット そば粉 フランス語で丸く平たいパンケーキの総称 香ばしいそば粉の風味

ガレットはそば粉を使用し、クレープは小麦粉を使用しています。

ブルターニュ地方は、そばの栽培が盛んだったためガレットが食べられていました

その後、小麦粉が入手しやすくなってからできたものがクレープです。

また、ガレットはそば粉に塩や水を加えたシンプルな材料で作りますが、クレープは小麦粉に卵やバター、牛乳を混ぜ合わせて生地を作ります。

二つ目は「語源」です。

ガレットとはフランス語の丸くて平たいパンケーキの総称を意味しています。

また、かつて生地を焼くときに小石を使用していたため、フランス語で小石を表す「ガレ」に由来する説もあります。

クレープとは、ラテン語の「クリスプス」が語源と言われています。

「クリスプス」は「縮れた」を表しています。

これは焼いたクレープ生地焼いた面がちぢれたような模様になるからです。

三つ目は「味」です。

ガレットは材料がシンプルなため、そば粉特有の風味があります。

クレープは小麦粉に牛乳やバターを使用しているため、お菓子のような味わいが特徴です。 

マタタビ
ガレットを食べる時に欠かせないのが、ブルターニュ名物「シードル」です。

シードルはリンゴのお酒で、ガレットと一緒に飲むんですよ。

フランスではシードルをグラスではなく持ち手の付いたコーヒーカップのような物を使って飲みます

爽やかでフルーティーなお酒なので、飲みすぎに注意しましょうね!

ポトフ

ポトフは日本でも家庭料理の定番として出てくるため、知っている方も多いですよね。

しかし、私たちが普段家で食べているポトフとフランスのものでは違いがあるんですよ。

ちなみに、フランス語で「pot」は「鍋や壷」、「feu」は「火」となるためポトフは「火にかけた鍋」といった意味になります。

作り方は簡単で、好みの野菜や肉を鍋に入れます。

ただし、スープは塩とハーブ、ブラックペッパーなどの香辛料のみを使用し煮込み、盛り付け方が大きく異なります。

フランスでは出来上がったポトフを肉・野菜とスープでお皿を分けて盛り付けます

肉・野菜を入れたお皿にはマスタードや塩などの調味料を添えて食べます

日本ではスープとして食べるイメージが大きいので驚きますよね。

キッシュ

キッシュはフランスの北東部・ロレーヌ地方で誕生したと言われており、パイ生地やタルト生地を器にしたものに卵・生クリームや牛乳・野菜・ベーコン・チーズを混ぜたものを流し込みオーブンで焼き上げた料理です。

サクッとした生地とふんわりとした中の具材(ペイストリー)が癖になります。

キッシュはフランス語の「Quiche」の発音がそのままカタカナに置き換えられています

フランスでは「キッシュ・ロレーヌ」が一番定番のキッシュとして扱われています。

具材はベーコン・チーズを牛乳・生クリーム・卵で作った卵液に混ぜ込んで焼いたシンプルなものです。

しかし、具材に決まりはなく家庭ごとに使用する具材が異なります。

もちろん、日本でよく見るホウレンソウやベーコンを使ったキッシュも人気ですよ。

補足

フランス料理が発祥とされているキッシュの調理法自体は紀元前、もしくは新石器時代まで遡るとも言われています。

諸説ありますが、キッシュのルーツはドイツにあるという主張もあります。

キッシュという呼称もロレーヌ地方では「küechen」であり、パイやケーキを意味するドイツ語「kuchen(クーヘン)」と繋がっているということもあり、起源自体はドイツとも言われています。

フランス発祥のスイーツ

フランスはスイーツの数も世界で一番多いと言われています。

フランスで欠かせないスイーツの中から厳選して3つご紹介します。

マカロン

マカロンはメレンゲに砂糖やアーモンドプードルを使用し、生地にガナッシュクリームを挟んだ焼き菓子です。

フランスの代表的なお菓子ですが、イタリアがマカロンの語源となっているということをご存知でしょうか?

マカロンの原型は「アマレッティ」というイタリア・ピエモンテ州の伝統的なお菓子です。

フランスで広がるのは18世紀に入ってからです。

マカロンは「柔らかい」という意味で、日本でも食べられるマカロニが語源だと言われています。

ただ、名前の由来は諸説あり、他にも「繊細な生地」という意味の「マッケローニ」が由来という説もあります。

種類 形状の特徴
マカロン・ジェルべ 一般的なマカロン。カラフルな生地でガナッシュを挟んだもの
マカロン・ド・コルメリ ドーナツ状で真ん中に穴が開いている
スール・マカロン クッキー状のマカロン。別名はマカロン・ド・ナンシー

形状だけでなく、味によって分類される場合もあります。

他にも郷土色が強いフランスは、地方の特性に合わせたマカロンがたくさんあります。

例えば、ボルドー近郊の町では甘口ワインを使用した「マカロン・ド・サンテミリオン」、フランス北部のアミアンという地域では、固くザラザラと独特な食感をした「マカロン・ド・アミアン」と呼ばれるものもあります。

ちなみに、日本でよく見られるマカロンは「マカロン・パリジャン」と呼ばれる種類です。

ホワイトデーにマカロンを渡すと・・・?

ホワイトデーにマシュマロというのは定番だと思いますが、実はマカロンもおすすめのスイーツです。

マカロンは他のお菓子に比べ少しお値段が高く高級感もあることから「特別な人へ渡すもの」という意味合いになったそうです。

もし、ホワイトデーに何を渡そうか悩んだらマカロンをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?

カヌレ

フランスの伝統的な焼き菓子にはカヌレもあります。

正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー」と言い、カヌレは「溝のついた」という意味があります。

溝のついたおしゃれな形状をしていて、外側はカリッと内側はしっとりしていて美味しいですよ。

ずっしり重みがあり、満足感を感じられる洋菓子です。

カヌレはボルドー地方のワイン造りがきっかけで、ワインの澱(おり)をとるために卵白を使用していたため、卵黄が余ってしまっていたそうです。

「卵黄を捨ててしまうのは勿体ないから、有効活用できる方法はないかな?」と考えた結果、カヌレが作られるようになりました

ミルフィーユ

ミルフィーユは、パイ生地とカスタードクリームを重ねたお菓子です。

この名前は「Mille(「千」の意味)」と「Feuille(葉)」からできたフランスの造語です。

四角く広げた生地を何回も折り畳み、千枚の葉が重なるようにして出来たパイ生地から、この名前となりました。

1867年、パリのベック通りにあるパティスリー 「Seugnot 」ではじめて考案されたんですよ。

サクサクのパイ生地とカスタードクリームの組合せが人気となり、ミルフィーユが広まりました。

初期のミルフィーユは、バニラとラム酒で香り付けしたカスタードクリームを挟み、上に杏ジャムを塗ってフォンダンを引き、側面にはスライスアーモンドを飾ったものでした。

現在はバリエーションが豊富になり、カスタードと生クリームを混ぜ合わせたものを使ったり、フルーツでアレンジしたりすることもありますが、形自体は今もほとんど変わらないまま残っています。

フランスのミルフィーユは、パイ生地の表面にフォンダンが塗られ、白いフォンダンにチョコレートで矢羽模様をつけているのが特徴です。

ミルフィーユの食べ方
  1. ミルフィーユに付いたセロハンをフォークに巻きながら剥がす
  2. フォークとナイフで横に倒す
  3. 一口サイズに切り分ける

倒すときは、パイくずが飛び散らないようフォークとナイフで支えながら倒しましょう。

フルーツが上に乗っている場合は先に外して、ミルフィーユを切り分けてから一緒に食べます。

クリームの中にフルーツが入っている場合は、一緒に切り分けると良いですよ。

切り分ける際は、一口サイズに切るのがマナーなので注意してくださいね。

まとめ

フランス発祥の料理は

  1. ラタトゥイユ
  2. エスカルゴ
  3. ガレット
  4. ポトフ
  5. キッシュ

フランス発祥のスイーツは

  1. マカロン
  2. カヌレ
  3. ミルフィーユ

今回は「フランス発祥の食べ物を紹介!料理からスイーツまでどんなものがある?」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

今回ご紹介したものは一部にすぎません。

他にも日本でメジャーになっているフランス発祥の料理やスイーツはたくさんあります。

「これもフランス料理なの?」と新しい発見もあるので探してみてくださいね。

今回の記事を参考に、様々なフランス発祥の料理を楽しんでくださいね。

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