みなさんは、チョコレートケーキはお好きですか?
実は、甘くて濃厚な「チョコレートケーキの王様」と言われているケーキがあるんです。
それは、オーストリアの首都ウィーン発祥の「ザッハトルテ」です!
ザッハトルテは美味しいだけでなく、裁判が起こるくらい壮絶な歴史があるんですよ。
今回は「ザッハトルテの魅力とオススメのお店2選」をご紹介します。
目次
ザッハトルテってどんなケーキなの?
ザッハトルテは、チョコレート味のバターケーキに水飴状のチョコレートをコーティングしているケーキです。
では、チョコレートケーキとの違いは何なのでしょうか?
ザッハトルテは、フォンダン(水飴状のチョコレート)をコーティングする前にアプリコットジャム(杏子ジャム)を塗っているんです。
また、中のチョコレートバターケーキの間にアプリコットジャムを塗っているものもあるんですよ。
甘いチョコレートに酸味のあるアプリコットジャムがマッチして、美味しさがアップしているんですね。
また、ザッハトルテにはたくさんの呼び名があります。
「チョコレートケーキの王様」「世界一有名なチョコレートケーキ」「チョコレートケーキの代名詞」など様々です。
このことからも、チョコレートケーキの代表であることが分かりますよね。
濃厚ですが、甘酸っぱいアプリコットジャムがアクセントになって、しつこくなく最高に美味しいですよ。
ウィーンに旅行に行くなら、本場のザッハトルテは味わっておくべき定番品です。
ザッハトルテは、フランツザッハが考案しました。
彼は、オーストリアの首相であるメッテルニヒ宰相に仕える見習いシェフだったんですよ。
ある日、メッテルニヒ宰相が、海外のお客様をもてなそうと考えます。
そこでシェフに「私に恥をかかせる事のないように、特別な菓子を作れ!」と命じました。
しかし、その時シェフは保養地に行っていて不在だったんです!
そこで、まだ見習い料理人2年目だったフランツ・ザッハが代わりに作ることになりました。
その時、急いで考案したデザートが「ザッハトルテ」だったのです。
もしシェフがいたら、ザッハトルテは存在していなかったと考えると運命を感じますよね!
ザッハトルテ戦争とは?
争いの原因は?
ザッハトルテ戦争は、ザッハトルテの商法を巡って起こりました。
食べたら幸せな気持ちになるケーキが、なぜ裁判の原因になってしまったのでしょうか?
ザッハトルテを考案したフランツザッハの息子(2代目)も、初代と同じ料理人の道に進みました。
そして、王室御用達洋菓子店「デメル」で修業を始め、父親のレシピを参考に今のザッハトルテを完成させました。
そして、そのザッハトルテはデメルで販売されていました。
その後も2代目は修行を続け「ホテル・ザッハ」を開業します。
ホテル・ザッハでも、ザッハトルテは販売されていました。
そして、3代目の時にホテル・ザッハは経営難に陥ってしまいます。
その時に2代目が修行したお店「デメル」が資金援助してくれたのです!
そのおかげでホテル・ザッハは立て直しましたが、代わりにザッハトルテのレシピと販売権をメデルに渡してしまいました。
そして、門外不出のレシピがお菓子本にも載ってしまい、これが原因で訴訟が始まりました。
レシピと販売権はうちに譲渡されている!!
そこから「甘い七年戦争」とよばれる「ザッハトルテ」の商法を巡った争いが、7年に渡って繰り広げられていきました。
2代目の修行店と開業店が戦うことになってしまうとは、なんだかとても悲しいですね。
裁判の判決は?
裁判の結果、オリジナルのザッハトルテを名乗れるのは「ホテル・ザッハ」に決定しました。
ただ、ザッハトルテの販売は両方の会社に認められました。
それ以来、どこのザッハトルテか違いが分かるように、ある装飾が始まったんです。
ホテル・ザッハは「オリジナル・ザッハトルテ」とかかれた丸いチョコレートプレートを、デメルは「デメル・ザッハトルテ」とかかれた三角のチョコレートプレートを飾るようになりました。
あのチョコレートプレートは、ただの飾りではなく裁判の結果というのを知ると奥深いものがありますね。
さらにマスコミが騒いだおかげで、世界中で「ザッハトルテ」が知られることになったんです!
しかし、有名になったことは喜んでいるでしょうね。
オススメは本場の味の食べ比べ!!
裁判で争いになったホテル・ザッハと王室御用達洋菓子店デメルのどちらでも、本場の味を楽しめます。
同じザッハトルテでもアプリコットジャムの入っている部分が違うので、味に違いがあるんですよ。
どちらも美味しくて有名なので、ぜひ両方を食べ比べてみてください!
Café Sacher Wien(カフェ・ザッハー ウィーン本店)
ウィーンを代表する高級ホテル「ホテル・ザッハ」の隣にある「カフェ・ザッハー」でザッハトルテを食べることができます。
こちらは、1832年からの本場の味を堪能できるお店なんですよ。
人気店なので1時間以上も並ぶこともありますが、絶対に並んだ時間を後悔はさせない美味しさです。
ディナータイムの後であれば並ばずに入ることもできるので、その時間がオススメですよ。
高級感あふれるカフェですが、観光客も多いのでラフなファッションでも気楽に入れます。
「呼べばすぐに来てくれて料理の提供時間が速い、さすが高級カフェ!!」と評判もとてもいいんですよ。
チョコレート味のバターケーキの間にアプリコットジャムを挟み、上からコーティングをしています。
シンプルな見た目で濃厚だけど甘すぎず、想像以上の美味しさでオススメです。
昨日のおやつはウィーンへ旅した知り合いからのホテルザッハのトルテ。
日本にはあまたの繊細で美味な菓子があり目白のエーグルドゥースなど大好きだけれど、それとは一線を画すこの伝統の様式。風格。 pic.twitter.com/QgVHwlcPKT— 鈴木眞理 (@mari_shimokawa) February 22, 2020
また、持ち帰り用のザッハトルテも販売しています。
木箱に入って可愛く包装されているので、大切な人へのお土産にもピッタリですよ!
店舗はオーストリア国内の4店舗だけですが、お取り寄せも出来るので試してみてくださいね。
しかし、ここのケーキはジャムの酸味が甘さとマッチして、ますます美味しくしているので、ジャムは外せないですね! 付け合わせの甘さ控えめの生クリームと一緒に食べると、一段と美味しさが増しました。 胸焼けしがちな私でも大丈夫な生クリームに感激し、忘れられない味になりましたよ!
- 営業時間:8時~24時
- 住所:Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien
- ホームページ:https://www.sacher.com/en/
- 他店舗:インスブルック店、グラーツ店、ザルツブルク店
DEMEL(デメル)
「デメル」は1799年にウィーン王宮御用達菓子司に認定されたケーキ店です。
現在でもハプスブルク家の紋章をお店のロゴとして使用しています。
「ホテル・ザッハ」ほどではないですが、観光客が多いので、行列ができていることもあります。
並んでいる間にお菓子を作っている所が見れるので、お子様でも待ち時間を楽しめますよ。
1階の奥と2階にカフェスペースがあり、店内は気品と伝統が感じられ、ゆったりと過ごせます。
デメルではケーキのオーダー時に、追加料金がいる生クリームもオーダーするのか聞かれます。
実は、この生クリームは甘さがないんです!
ザッハトルテは濃厚でとても甘いので、生クリームと一緒に食べるのがオススメですよ。
甘さが調和され絶妙な美味しさになるので、ぜひ生クリームを追加でオーダーしてくださいね!
また、デメルのザッハトルテはチョコレート味のバターケーキとコーティングの間にアプリコットジャムが塗られています。
ジャムの味は薄めで、全体的に上品な味わいがありとても美味しいですよ。
デメルでも、持ち帰り用のザッハトルテが販売されています。
木箱に入った商品もあり、手提げ袋も可愛いので、持って歩くのも楽しいですよ。
日本支店のデメルのザッハトルテは繊細な味でしたが、本場の味はガツンとくる味でした。
土地によって違いがあり、デメル同士で食べ比べができて楽しかったです。
- 営業時間:9時~19時
- 住所:Kohlmarkt 14, 1010 Wien
- ホームページ: https://www.demel.com/
本場の味はお土産にもピッタリ!!
ザッハトルテは、保存料を一切使用していないものが多いですが、お土産用は日持ちを良くするために甘めに作られています。
賞味期限が1週間~2週間あり、お土産にピッタリなんですよ!
小さなキューブの形、8センチ、12センチ、16センチのホール型と大きさも様々です。
友達へ配る用や、自宅でみんなで食べる用など目的に合わせて買うことができるのもいいですよね。
もし、買うのを忘れてしまっても、空港のカフェにもたくさん売っています!
帰国ギリギリに「やっぱり買って行こう!!」と思っても買えるので嬉しいですね。
夏場は持ち帰るのに気を遣いますが、帰国後早目に食べる分には問題ありません。
夏に行ったときは、保冷バックを用意したら大正解でした! 日本に帰って来てから、コンビニなどで氷を買えば安心ですよ。 お土産用に生クリームは付いていないので、家で食べる時は、生クリームを用意して食べてみてくださいね。 少し高めの生クリームの方が、より本場の味に近づき、胃もたれもしませんよ。 ザッハトルテとは 本場の味を食べられるオススメ店は ザッハトルテのお土産は 今回は「ザッハトルテの魅力とオススメのお店2選」をご紹介しましたが、いかがでしたか? 「ザッハトルテ」の事を知れば知るほど、本場の味を食べてみたくて、すぐにでもウィーンに飛んでいきたくなりませんか? 今回の記事を参考に、ウィーン旅行の際はぜひザッハトルテの食べ比べを試してみてくださいね。 海外旅行で怖いのは、病気や事故に遭ってしまうことです。 2023年度に、事故や病気などで海外旅行保険を利用した人は3.70%でした。 エポスカードは無料なのに傷害死亡・後遺傷害の補償額が3,000万円と他のクレジットカード(楽天カードなど)に比べて補償額が手厚いので、旅好きの人から選ばれています。 年会費も永年無料でその場で(スマホで)45秒で申し込み&即日発行可能! ↓年会費永年無料のエポスカード↓まとめ
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