シンガポールのトランジットで何しよう?無料ツアーがあるって本当?

旅行のトランジットって憂鬱ですよね。

「長時間、何をして時間を潰そうかな?」

「一度出国したいけど、乗り継ぎに間に合うか心配だな。」

と思う方も多いです。

ラウンジやエアポートホテルも利用できますが、できれば旅行前の出費は抑えたいですよね。

でも、シンガポールのチャンギ空港であれば、そんな心配はいりません。

今回は「チャンギ空港を満喫しよう！無料のツアーが本当にあるの？」をご紹介します。

チャンギ空港ってどんな空港?

現在4つのターミナルを持つ、シンガポールの「チャンギ空港」は、世界でも有数のハブ空港です。

飛行機の発着は90秒に1機、フライト数は1週間で6.800と言われているほど多いんですよ。

スカイトラックス社のランキングで、2019年度「The World’s Best Airports」の第1位に輝きました。

ちなみに、7年連続で「世界一の空港No.1」の座を守っています。

同社ランキングでは、「清潔な空港」「空港の食事」ランキングで3位に入っています。

どのランキングを見ても、ベスト10の中にチャンギ空港の名前が必ずあるといって言いほど、世界的評価の高い空港なんです。

「乗り継ぎ空港ランキング」では、韓国の仁川空港に続き、第2位にランクインしています。

空港の造りは?

第3ターミナルから第1ターミナル、第2ターミナルと「コ」の字を書く造りになっています。

「コ」の字の中心にはジュエルと呼ばれるショッピングモールがあるんですよ。

どのターミナルにも、飲食店やショップがたくさんあるので、買い物や食事には困りません。

また、全てのターミナルにプレイグラウンドがあるので、小さなお子さんが体を動かして遊べます。

オブジェもところどころにあり、歩いているだけでワクワクする空港です。

スカイトレイン

ターミナル間を移動したときは、スカイトレインを利用してみてください。

第1ターミナルから第3ターミナル、第1ターミナルから第2ターミナルと2線あります。

ちなみに、第4ターミナルに行くスカイトレインは、第2ターミナルからしか出ていません。

第4ターミナルに行く際は、注意してくださいね。

リラックスチェア

個室にはなっていませんが、リクライニングできるソファーがあるスペースがあります。

手元にはUSBの差込口もあり、携帯電話を充電しながら仮眠がとれますよ。

無料で利用できます。

プールとジャグジー

第1ターミナルのにある「エアロテル・エアポートトランジットホテル」のプールで遊ぶことができます。

ホテルに宿泊すれば無料ですが、別途料金でプールの利用もできます。

プールだけでなく、プールサイドのバーやシャワーも使えるんです。

ラウンジ

無料でラウンジが使用できる「プライオリティパス」をご存知ですか?

チャンギ空港は、プライオリティパスが使えるラウンジ数も世界一を誇っています。

4つのターミナルを併せると、全部で11か所もあるんですよ。

この機会に、プライオリティパスを持つのもいいかも知れませんね。

第1ターミナル(T1)

• ザ・ソーシャル・ツリー

トランジットの中心にある作品で、チャンギ空港で撮った自分の思い出の写真や動画を、デジタルカプセルに取り込めます。

あなたが取った写真がチャンギ空港の歴史の1ページになるという、面白い企画です。

通りがかったら、ぜひ写真を撮ってみてくださいね。

• カクタス・ガーデン

100種以上のサボテンが栽培されているガーデンが屋上にあります。

屋外なので、水分は忘れずに持って行って下さいね。

• 展望デッキ

レベル3にあり、飛行機の離着陸を目の前で見ることができますよ。

第2ターミナル(T2)

• エンチャンテッド・ガーデン

レベル2にある緑と水に囲まれたスペースです。

• オーキッドガーデン

レベル2にあるオーキッドガーデンには蘭の花がたくさん咲いています。

シンガポールの国花「バンダ・ミス・ジョアキム」や空港オリジナルの「デンドロビウム・チャンギ・エアポート」など、日本では見られないめずらしい品種もありますよ。

様々な蘭の花を見ることが出来る場所です。

見たことのない蘭も多く、鯉のいる池もありました。

友人と蘭の花をバックに写真を撮るもの楽しかったです。

広くはありませんが、空港内で自然を感じることが出来て、ホッとできる素敵な空間でしたよ。

• アートアクティブコーナー

レベル2にある、お絵描きコーナーです。

木版擦り（木に紙を当てて凸凹を写す）もあるので、小さなお子さんからご年配の方まで楽しめます。

シンガポールの名所や花や木などのモチーフの木版画なので、記念に持ち帰ってもいいですね。

• サンフラワー・ガーデン

レベル3からテラスにでると、ヒマワリでいっぱいの庭に出ます。

• エンターテイメント・デッキ

サンフラワー・ガーデン入口の近くにあり、Xboxなどのゲームが楽しめます。

また、座席のスピーカーでミュージックビデオが聞ける、MTVブースもあるので、音楽好きにはたまりません。

• シアター

エンターテイメント・デッキの斜め向かい側にあります。

上映映画や上映時間などは特に表示されていないので、行ったときに上映している映画を見ることになります。

第3ターミナル

• スライダー

驚くことに、空港内にシンガポール最長の滑り台「The Slide @ T3」があります。

高さ12Mのチューブ式スライダーは、4フロアを一気に滑り降りるスリリングな滑り台です。

スライダーの利用方法は、当日空港で買い物したレシート（S＄10分）を提示するだけなんですよ。

受付場所は、第3ターミナルの1階にあるインフォメーションカウンターです。

• バタフライ・パーク

世界で初めての空港内バタフライ・パークです。

1.000羽以上の蝶が飛び交っていて、学習コーナーも設けられています。

• シアター

第3ターミナルでも映画が楽しめます。

• プラネット・トラベラー

レベル2にあるこのショップの品ぞろえは世界最大規模です。

旅行グッズや旅行関連商品が広い店内にズラリと並んでいます。

店内は、旅行をシュミレーションした作りでした。

レジの名前がチェックインカウンターになっていたり、売り場が一目でわかるアイコンになっていて、見て回るだけで楽しくなるお店です。

記念にシンガポールの地下鉄路線図が書かれたコインケースを買いましたよ。

• 幼稚園

レベル3には、なんと幼稚園があります。

MindChamp Pre School（マインドチャンプ・プリ・スクール）という園で、1歳半から6歳までの子供向けの幼稚園で、アカデミックプログラムと強化プログラムがあります。

第4ターミナル(T4)

第4ターミナルは2017年にオープンした、まだ新しいターミナルです。

なんと、チェックインや荷物の預かりに人がいない無人ターミナルなんですよ。

• テレビラウンジ
• イベントスペース
• エンターテイメント・コーナー
• プラナカンギャラリー

レベル2Mにある文化ギャラリーで、シンガポールの文化を見ることができます。

プラナカンとは「ここで産まれた」という意味があるんですよ。

ジュエル(jwell）

飲食店やショップを始め、自然を楽しめる施設もあります。

• レイン・ボルテックス（Rain Vortex）

巨大モールの中に、高さ40Mの滝があります。

夜はライトアップされて、とても幻想的です。

• フォレスト・ヴァレー（Forest Vally）

レイン・ボルテックスを囲むように作られた森林です。

キャノピーウォークも体験できて、本当のジャングルを散策しているようです。

無料の観光ツアーとは?

空港だけでも遊びきれないほどのレジャー施設があります。

でも、チャンギ空港のすごいところは、これだけじゃありません。

なんと、トランジット時間が5時間30分以上あれば参加できる「無料ツアー」が用意されています。

これは、トランジットでもシンガポールを訪れた人に、シンガポールの良さを知ってもらう企画としてやっています。

英語のみですが、ガイドもついています。

時間を気にしなくても、ガイドがしっかり時間管理をしてくれるので安心して参加できますよ。

全員トランジットの人が参加しているので、よほどのことがない限り飛行機に乗り遅れる心配もありません。

ツアーは、全部で3種類あります。

ツアー時間が決まっているので、自分のフライト時間や到着ターミナルをよく確認しておくことオススメします。

ジュエル・ツアー

空港内のジュエルタワーをガイドと歩くツアーです。

フォレストバレーを歩き、レインボルテックスの見学、そして最後はファイブスパイスでローカルフードを楽しみます。

キャノピーウォークからは、まるで空港内とは思えない景色が見られますよ。

空港でこんなことが楽しめるなんて、本当に信じられませんでした。

植物に囲まれリフレッシュでき、マイナスイオンたっぷりの「噴水と光のショー」にも大感激でした。

手荷物は預り所がありますが、パソコンは預かってもらえませんでした。

次は、手ぶらで楽しみたいです。

ヘリテージツアー

2時間半のツアーで、植民地時代の文化地区を訪れることができるんですよ。

• チャイナタウン
• リトルインディア
• カンポングラム
• マーライオンパーク

16：00のツアーに参加しました。

申し込みブースに着いたのが15：30過ぎで受付は終了、すでにツアー参加者が集まっていました。

ダメ元で参加可能か聞いてみたところ、人数に余裕があったのでOKしてくれました。

シンガポールは何度も来ていますが、住居の説明や、生活の話も聞けて有意義な時間でした。

途中でお腹が空いたのですが、ツアー中には買い物をする時間がありませんでした。

軽く食べられるものを持って行くといいかもしれません。

次は、シティツアーに参加してみたいです。

シティツアー

夜景がメインなので夜間のみのツアーです。

• シンガポールフライヤー
• マリーナベイサンズ
• エスプラネード・シアター
• ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

マーライオンパークとガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは20分～30分下車できるので、壮大な景観をじっくり見ることができますよ。

乗り継ぎ時間が7時間あったので、申し込みました。

バスの中ではガイドさんが、シンガポールの歴史や地理、気候の話を冗談を交えながら話してくれました。

外国人が多いからか、英語もゆっくり話してくれて分かりやすかったです。

2か所でバスを降りてライトアップを見たり、写真を撮って帰ってきました。

とても満足したツアーだったので、夜間のトランジットにはぜひオススメします。

時間内に空港に戻らないとならないので、下車するたびにガイドさんから

「集合時間に5分遅れたら、置いていきます。」と言われていました。

でも、実際は、乗り降りの際には必ず人数を確認していて、しっかりした対応でしたよ。

ツアーの参加方法

各ターミナルにブースが設けられているので、そこで事前申し込みが必要になります。

また、フライトによっては事前予約が可能です。

ただし、シンガポール一時入国が必要なツアーの場合、入国審査を通過する必要があります。

予約に必要なもの

• パスポート
• ボーディングパス（次のフライト分）
• 税関申告書

一時入国でも税関申告が必要です。

ツアーに参加したい場合は、あらかじめ機内で申告書を書いておくことをオススメします。

まとめ

チャンギ空港は

• 世界有数のハブ空港
• 7年連続で「世界の空港ベスト1」を受賞
• たくさんの賞を取っている
• 第1～第4の4つのターミナルがある

空港の造りは

• 「コ」の字型
• スカイトレインで移動できる
• 「ジュエル」というモールが併設している
• 全ターミナルにレストランとショップがたくさんある
• 全ターミナルにプレイグランドがある
• 全ターミナルにリラックスチェアがある

プールとジャグジーを利用するには

• トランジットホテル「アエロテル」で利用可能
• 宿泊者以外はS＄17
• 利用時間は午前6時から深夜12時まで
• プールサイドのバーとシャワーの利用も可能
• 第1ターミナル・レベル3にある

第1ターミナルにあるものは

• 自分が訪れた歴史が残せる「ザ・ソーシャル・ツリー」
• 100種以上のさぼてんがある「カクタス・ガーデン」
• 展望デッキ

第2ターミナルにあるものは

• エンチャンテッド・ガーデン
• 珍しい蘭の花が咲く「オーキッド・ガーデン」
• アート・アクティブ・コーナー
• サンフラワー・ガーデン
• ゲームが楽しめる「エンターテイメント・デッキ」
• 映画が見られる「シアター」
• MTVブース

第3ターミナルにあるものは

• 高さ12Mのチューブ式滑り台
• 滑り台は身長130㎝、8歳以上が利用可能
• 滑り台は空港で買い物したS＄10のレシートが必要
• 1.000羽の蝶がいる「バタフライ・パーク」
• 映画が見られる「シアター」
• 旅行グッズがそろう「プラネット・トラベラー」
• 1歳半から6歳までの幼稚園「MindChamp Pre School」

第4ターミナルにあるものは

• 無人ターミナル
• テレビラウンジ
• イベントスペース
• シンガポールの文化コーナー「プラナカンギャラリー」
• ゲームができる「エンターテイメント・コーナー」

ジュエルにあるものは

• 飲食店やショップ
• キャノピーウォークもできる「フォレスト・バレー」
• 40Mの滝「レイン・ボルテックス」

無料のツアーとは

• トランジットが5時間30分以上、24時間未満ならば参加可能
• 3種類あり、全てのツアー時間は2時間30分
• ガイドは英語のみ
• 一時出国するツアーは、税関申告が必要

ジュエル・タワー・ツアー

• フォレストバレー
• レインボルテックス
• ローカルフードが食べられるファイブスパイス
• 1日2回

ヘリテージツアー

• シンガポールに一時入国する
• チャイナタウン
• リトルインディア
• カンポングラム
• マーライオンパーク
• シンガポールの文化地区を周る
• 1日5回

シティツアー

• 夜間のみのツアー
• シンガポールフライヤー
• マリーナベイサンズ
• エスプラネード・シアター
• ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
• 1日2回

参加方法

• 各ターミナルのツアーブース
• 利用する航空会社によっては事前予約が可能
• 入国審査が通らない場合はツアーの参加は不可

申し込みに必要なもの

• パスポート
• ボーディングパス
• 税関申告書

今回は「チャンギ空港を満喫しよう!無料のツアーが本当にあるの?」をご紹介しました。

盛りだくさんの空港なので、あえてシンガポール経由にするのも良いですよね。

これだけ色々できる空港であれば、乗り継ぎ時間が長いフライトも楽しみに変わりますよ。

今回の記事を参考に、チャンギ国際空港のトランジットを満喫してくださいね。