タイを代表する動物と言えば、象をイメージする人が多いですよね。
現在、タイの国旗は赤白青の縦じま模様ですが、実は100年前までは赤地に白い象だったんです!
また、海軍旗は今でも中央に白い象が描かれていて、国旗になるくらい象はタイにとって大切な生き物です。
なぜ、こんなに象は大切されているのか気になりませんか?
今回は「タイと象の関係とオススメ象スポット8選」をご紹介します。
目次
象が大切にされている理由
今では、象は観光客に人気の存在ですが、国民にとっても大切な存在です。
タイで象が欠かせない存在になったのは、主に3つの理由があります。
タイの歴史とともに、順番にご紹介します。
象は「勇気と誇りの象徴」
タイでは昔、他の国との戦争の時、王様も戦いに出向いていました。
その時、今でいう戦車の役割をしていたのが象でした。
破壊力や耐久力があり、王室では戦闘用として何頭も飼育されていたんですよ。
王様を守りながら先頭を切っていった象の姿は「勇気と誇りの象徴」として、タイの人々の記憶に残っています。
林業で本領発揮
王室でも活躍していた象ですが、一般庶民の間でもその力を発揮していたんです!
なんと、100年前には10万頭もの象が飼われていて、森林伐採のために林業で活躍していました。
ジャングルでは、道もなく木がたくさん生えている場所に、木材を運ぶのはとても大変でした。
そこで、力持ちの象のパワーを利用して、木をなぎ倒しながら道を作って木材を運搬することを思いついたんです!
その後、伐採されすぎて資源がなくなったり森林破壊が注目されるようになったため、1989年に森林伐採が禁止されました。
このことで、失業する人が増えて象を飼う人が減り、野生の象も森林の減少で減ってしまいました。
今では野生頭数が約2250頭、飼育頭数が約2400頭にまで減り、絶滅危惧種に指定されるほど少なくなりました。
王室でも一般の人々の間でも、共通して大切に扱われるようになるなんてすごいですよね!!
観光業で名物に
1989年に森林伐採が禁止になったことで、タイの林業は壊滅的な状況になり、象も失業して、タイ全土に象があふれてしまいました。
そこで、象つかいは人通りが多い地区で、観光客が象にエサをあげるという体験をさせることでお金を稼いでいました。
しかし、衛生上、排泄物の問題や渋滞の原因になっていることから、都市部に象を連れて行くには許可が必要になり、追い出されてしまったんです。
このような飼育象のピンチを救うためにエレファントキャンプという施設が増加しました。
エレファントキャンプとは、象を訓練してショーを見せたり、象乗り体験や山歩きを行う施設ですが、これが大成功して、象が観光業で活躍するようになったんですよ。
そして、タイ政府は象の保護センターや病院を建設し、年を取った象の保護施設も開きました。
今まで象に助けてもらったからこそ、今度はタイが象を助けるようになった話は素敵すぎて感動します!!
タイのオススメ象乗りスポット8選
タイでは、世界遺産の周りやジャングルなどでも象乗り体験ができるのが一番のポイントです。
私も、象に乗るためだけにタイに旅行に行きました(笑)
ツアーで申し込めば割引もありますが、タイでは基本的に2000円以内で象乗り体験ができるんです。
1日かけてじっくり観光できる場所もあるので、オススメの象スポットをご紹介します。
アユタヤ・エレファント・キャンプ
アユタヤ遺跡の観光とともに象乗り体験がしたいなら、アユタヤ・エレファント・キャンプがオススメです。
近くの遺跡寺院のワット・プラ・ラームの周辺を周ります。
象乗り体験は15分コースと25分コースの2種類があります。
想像以上に乗った時の揺れが激しく、バランスをとろうと力が入るので、思っている以上に疲れます。
初めて象乗り体験をする方は、15分コースがオススメですよ。
また、乗るときの注意点が書かれたボードは、日本語でも書いてあるので、あらかじめ読んでおくようにしましょう!
- ハイヒールは脱ぐ
- カメラ撮影は自分でする
- 象使いにチップは不要
ヒールを履いていると象に乗るときに象を傷付けてしまうので、ヒールで観光する場合はスニーカーを用意しておくといいですよ。
また、象乗り体験中はカメラを使用しても大丈夫ですが、象使いに頼むと象のコントロールができなくなって危険なので自分または他の人に撮ってもらいましょう!
私は、ツアーで一緒だった人が、写真を撮影してくださいました。
一人旅の場合は、象乗り体験とは別料金で撮影できる場所があるので、そちらで撮ってもらうと良いですよ。
また、注意点が書かれたボードには「チップ不要」と書かれていましたが、私は求められました(笑)
払わなくても良いですが、パフォーマンスを見せてくれたことへの感謝として払いました。
象さんのお鼻にチップを渡すと、器用に象使いに渡していてとても可愛かったです。
すぐ隣では、車や自転車が走っていて新鮮でしたよ。
昔のアユタヤ王国の人たちと同じ景色を見ていると思うと感慨深かったです!
- 営業時間:8時30分~16時30分
- 象乗り体験15分コース:400バーツ(約1300円)
- 象乗り体験25分コース:500バーツ(約1650円)
- 餌やり体験:50バーツ(約170円)
- 象とのツーショット:40バーツ(約130円)
- 個人で行くなら予約不要
- 無料駐車場有り
サンプラン・リバーサイド
家族で遊びつつ象乗り体験もしたい方には、サンプラン・リバーサイドがオススメです。
昔は、ローズガーデンという名前もあり、広い敷地内のいたるところでバラの栽培がされています。
そして、園内のタイビレッジという場所で象乗り体験ができます。
象乗り体験は10分ほどと短いですが、料金が安く、園内をゆっくりと散歩するので十分楽しめますよ。
バラの花が咲いていてとても綺麗な11月から1月の時期に行くのがオススメです。
また、13種類ものワークショップがあり、タイの伝統文化を無料で体験できるので、象乗り以外も楽しめますよ。
片道1時間半ほどかかったので、1日園内で遊びました。
象の迫力に子どもが驚いていて、とても喜んでくれたのでよかったです。
象乗り体験以外にも、多くのワークショップがあり、飽きずに1日過ごせましたよ。
- 営業時間:9時~18時(タイビレッジは9時30分~12時、13時~15時30分)
- 入園料:大人600バーツ(約1900円)子ども300バーツ(約960円)
- 象乗り体験:大人120バーツ(約380円)子ども60バーツ(約200円)
- 予約不要
- 無料駐車場有り
サンプラン象園&動物園
象のショーを楽しみたい方には、サンプラン象園&動物園がオススメです。
ここは世界でも珍しい象やワニのパフォーマンスショーに的をしぼった動物園です!
派手な衣装を着けた象とアユタヤ時代の戦を表現したショーは壮大で感動しますよ。
また、演出も火薬を使うなど、とても本格的なので大人でも楽しめるようになっています。
壮大なショーの後は、人間と象のPK対決ショーも行われます!
象がさまざまな国のゼッケンをつけてゴールに向かってボールをキックし、人間にPKを挑みます!
ゴール率も高く、象の賢さに盛り上がること間違いなしですよ。
象乗り体験は1人600バーツ(1900円)と入園料を考えるとお高めですが、亜熱帯植物に囲まれた場所で、滝が流れる園内を安全に山登りのように散歩できるので、十分楽しめます。
ただ、象乗り体験は10時30分~13時、14時30分~15時と時間が限られているので注意してくださいね。
象使いが象に乗ったままする太刀裁きがかっこよくて、子どもも私も大興奮でした!
アナウンスがタイ語だったので言っていることは分かりませんでしたが、雰囲気で十分楽しめましたよ。
- 営業時間:8時30分~17時30分
- 入園料:大人600バーツ(約1900円)子ども350バーツ(約1200円)
- 象乗り体験:600バーツ(約1900円)、10時30分~13時と14時30分~15時のみ
- 餌やり体験:20バーツ(約60円)
- 予約不要
ダムヌンサドアク・エレファント・ビレッジ
自然の中で象乗り体験したい人には、ダムヌンサドアク・エレファント・ビレッジがオススメです。
ここでの象乗り体験は、カオヤイ国立公園という手つかずの自然の中を30分かけて歩くんです!
運が良ければ、野生動物にも会うことができますよ。
また、象が水路の中を歩くポイントもあるのでスリル満点で楽しめます。
近くに水上マーケットやココナッツパークなどの観光地があり、象乗り体験などを満喫した後は、すぐに観光地巡りができるので、移動時間をとられることなく1日過ごすことができますよ。
ただ、インターネットで検索をするときは、「CHANG PUAK CAMP」で調べないとヒットしないことがあるので注意してくださいね。
足のすぐ下まで水が来て、スリル満点で楽しめました!
インスタ映えする写真を撮るのに必死でした(笑)
象使いによると思いますが、想定外で戸惑いました(笑)
- 営業時間:8時~17時
- 象乗り体験:大人600バーツ(約1900円)子ども300バーツ(約1000円)
- 餌やり体験:100バーツ(約300円)
- 予約不要
エレファントビレッジ・ホアヒン
ホアヒンのエレファントビレッジでは、ジャングルの中を進むトレッキングツアー(山歩きツアー)があります。
でこぼこな山道を登るので、大冒険のような感覚を味わえますよ。
30分コースと50分コースがあり、初めて乗る方は疲れないように30分コースがオススメです。
鼻輪を使ったショーや象の鼻でキスするショーなどもやっていて、観客と象が身近で触れ合えますよ。
食べては歩いてと、終始穏やかな雰囲気でとても楽しかったです!
- 営業時間:8時~17時
- 入園料:大人600バーツ(約1900円)子ども350バーツ(約1200円)
- 象乗り体験30分コース:大人600バーツ(約1900円)子ども400バーツ(1300円)
- 象乗り体験50分コース:大人1000バーツ(約3200円)子ども600バーツ(1900円)
- 予約不要
キャンプ・チャーン・カリム
リゾート地のプーケットでも、象に触れ合うことができます。
キャンプ・チャーン・カリムでは、美しい海を見ながら象乗り体験ができます。
バトンビーチが一望できるシービューポイントで休憩して、写真撮影もゆっくりできるのがポイントです。
有料の撮影場所もありますが、象使いのサービス精神が旺盛で、自分のカメラでもたくさん撮れるので、写真好きにはオススメです。
また、ここでは鞍(くら)なしで象乗り体験ができるコースもあるんです!
鞍なしなので、象を直接肌で感じることができるので貴重な体験ができますよ。
象使いさんが、象の首元の特等席に特別に子どもを乗せてくれたので、とても喜んでいました!
- 営業時間:8時~17時
- 象乗り体験30分:大人900バーツ(約2900円)子ども600バーツ(約1900円)
- 象乗り体験45分:大人1100バーツ(約3500円)子ども700バーツ(約2200円)
- 象乗り体験60分:大人1380バーツ(約4400円)子ども800バーツ(約2500円)
- 鞍なし象乗り30分:1400バーツ(約4500円)
- 鞍なし象乗り45分:1600バーツ(約5100円)
- 餌やり体験:100バーツ(約300円)
コック・チャーン・カタ・サファリ
プーケットには、もう一つオススメの象乗り体験ができる場所があります。
コック・チャーン・カタ・サファリでは、綺麗な施設でリゾート気分を味わいつつ象乗り体験ができるんです!
象乗り体験では、カタビーチやカロンビーチが見える最高のシービュースポットまでジャングルを抜けて、トレッキングします。
ビューポイントでは、計算されたように草木が道路を隠していて、山と海の絶景が広がっていますよ。
ただ、予約をしていてもそこに来た順番で乗ることになるので、タイミングが悪いと長時間待つこともあります。
事前予約をしておけば待ったとしても15分程度なので、予約しておくといいですよ。
シービューレストランもあるので、象乗り体験後に寄ることもできて良い思い出になります。
値段は高いですが、その分施設やサービスの質が高いので満足できますよ。
- 営業時間:9時~17時
- 象乗り体験30分:大人1450バーツ(約4600円)子ども950バーツ(約3000円)
- 象乗り体験45分:大人1690バーツ(約5400円)子ども1150バーツ(約3700円)
- 予約不要だが事前予約推奨
メーサー・エレファント・キャンプ
象と1日遊びたいという方にはメーサー・エレファント・キャンプがオススメです。
ここでは、象乗り体験から象飼育体験まで多くの体験ができますよ。
象乗り体験は、15分、25分、45分のコースと、首長族の村に行く4つのコースがあります。
首長族の村へ象に乗って行けるのは、とても珍しいのでオススメですよ。
餌やりや体のブラッシングなど、象のお世話をする象飼育体験や象使い体験もあるので、子どもも飽きずに過ごせます。
また、象のショーはパレード、ダンス、お絵かきなど1時間みっちり様々な芸を見せてくれて大迫力で大人気ですよ!
記念写真や餌あげタイムもあり、参加しているかのような一体感を味わえます。
他にも、水浴びゾーンや赤ちゃん象ゾーンなどがあり、レストランもあるので1日中楽しめますよ。
象との接し方や合図の講習が丁寧で分かりやすかったです。
2時間の象使い体験でしたが、とても楽しくて時間が短く感じました。
- 営業時間:7時30分~16時
- 入園料:大人250バーツ(約800円)子ども150バーツ(約500円)
- 象乗り体験15分:800バーツ(約2500円)
- 象乗り体験25分:1000バーツ(約3200円)
- 象乗り体験45分:1500バーツ(約4800円)
- 象乗り体験首長族の村行:4000バーツ(約1万3000円)
- 象使い体験:大人2500バーツ(約8000円)子ども1500バーツ(約4800円)
- 象飼育体験:1日2000バーツ(約6400円)半日1300バーツ(約4200円)
- 餌あげ体験:40バーツ(約130円)
まとめ
タイで象が大切にされる理由は
- 王を守って戦う姿が勇気と誇りの象徴だったから
- タイの林業を支えた立役者だったから
- 観光業で活躍しているから
タイのオススメ象スポットは
- アユタヤ・エレファント・キャンプ
- サンプラン・リバーサイド
- サンプラン象園&動物園
- ダムヌンサドアク・エレファント・ビレッジ
- エレファントビレッジ・ホアヒン
- キャンプ・チャーン・カリム
- コック・チャーン・カタ・サファリ
- メーサー・エレファント・キャンプ
今回は「タイと象の関係とオススメ象スポット8選」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
タイの人々が象を大切にする理由を知ってから、タイで象に会うと、より微笑ましい気持ちになりますよ。
象乗り体験も、行く場所によって特徴が違うので、自分たちのプランに合うものを見つけられると良いですね。
今回の記事を参考に、象とたっぷり触れ合って素敵なタイ旅行にしてくださいね。
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タイの人々は、そんな象の強さと優しさを感じ取って象徴にしたんですね。