イギリス庶民の味‼一度食べたら忘れられないうなぎ料理とは?

うなぎと言えば土用の丑、うなぎのかば焼きをイメージしますよね?

日本でも人気のあるうなぎですが、イギリスでも400年以上前から食べられているんですよ!

ですが、日本のうなぎ料理とは全然違うので、初めての方はちょっと驚いてしまうかもしれません。

今回は「イギリス庶民の味‼一度食べたら忘れられないうなぎ料理」をご紹介します。

イギリスのうなぎ料理とは?

うなぎ料理の歴史

16世紀から19世紀のロンドンでは、安くて栄養価の高いうなぎが労働者の間で人気でした。

その時代のテムズ川にはヨーロッパウナギがたくさん生息していて、ロンドン市内でも漁が盛んだったんですよ。

マタタビ
テムズ川には、イールパイ・アイランドという小さな島があります。

うなぎがたくさん捕れていた時代のなごりですね。

テムズ川でたくさん捕れるうなぎは、貧しい人々の主食にもなっていました。

現代の日本のうなぎは高級な食べ物とされているので、だいぶイメージが違いますよね?

このように、ロンドンの庶民の味だったうなぎですが、今ではうなぎ料理を扱う店も減りロンドン市民でさえほとんど食べない食材になっているんですよ

人気がなくなった理由は、テムズ川の環境の悪化でうなぎが減ったことや食生活の変化が原といわれています。

マタタビ
イギリスではうなぎがとれる量が減ったため、今ではオランダやアイルランドからの輸入にも頼っているんですよ。
補足
テムズ川でたくさん捕れていたうなぎは、お金の代わりに使われていた時代もあるんです。

10世紀から17世紀のロンドンでは家賃や税金の支払いに、うなぎが使われていました。

このことは、イースト・ヨークシャー州ハル大学の教授が集めた資料や地図に記録されています。

記録によると、多い時には1年間に約54万匹のうなぎが支払いに使われていたことになっているんですよ!

代表的なうなぎ料理は?

イギリスでうなぎを使った料理といえば、うなぎのシチュー(stewed eels )パイ&マッシュ(pie and mash)などがありますが、一番有名な料理はうなぎのゼリー寄せ(Jellied eels)です。

うなぎのゼリー寄せは、19世紀頃にできたロンドンのイーストエンドの名物料理です。

ぶつ切りしたうなぎがそのままゼリーと一緒に固められています。

ゼリーというより煮こごりのイメージですね。

シンプルな調理法と素材を生かした味付けがイギリスらしい料理ですよ。

うなぎのゼリー寄せの作り方
  1. うなぎを筒状にぶつ切りにする(皮や骨もそのまま)
  2. 内臓を軽く洗う
  3. 大量の水にレモン汁、酢、ナツメグなどの香辛料を加え煮る
  4. 煮汁ごと冷やすと固まる

 

  • 煮る時にうなぎのコラーゲンやたんぱく質が溶け出すので、冷やすと自然にゼリー状に固まる
  • ゼラチンを加えて、固まりやすくする場合もある
  • レシピは店によって違うが、基本の材料や作り方は同じ
  • 風味付けのスパイスやハーブの配合で、各店の味が決まる
  • 食べる前にコショウや酢、チリビネガー(唐辛子風味の酢)などをかける
マタタビ

フランスにも、うなぎのゼリー寄せに似た料理「うなぎのアスピック」があるんですよ!

ですが、イギリスのうなぎの見た目とは違い、とってもオシャレな料理なんです。

また、イギリスのうなぎのゼリー寄せはファーストフードとして気軽な食べ物ですが、フランスのうなぎはコース料理の一品としてテリーヌの素材にもなっています。

ドーバー海峡を渡るだけで、全く違う食文化が楽しめますね!

どこで食べれるの?

うなぎ料理は、ロンドン市内にあるパイ&マッシュの店などで食べれますよ!

また、スーパーや魚屋さん、市場などでも売っていて、ロンドンの台所と呼ばれるバラ・マーケット(BOROUGH MARKET)でも買うことができます。

Aさん、
バラ・マーケットに行ってみたら、美味しそうなホタテ焼きやイギリスの新鮮な魚介類が売っていました。

うなぎのゼリー寄せ小さいカップ入りで£3(約412円)で売られていましたよ!

スーパーのカップ入りは1.99£(約273円)だったので、バラ・マーケットの方が少し高いですね。

バラ・マーケット

所在地:8 Southwark St, London SE1 1TL 

電話番号:+442074071002

営業時間

月曜日–木曜日:10:00~17:00
金曜日:10:00~18:00
土曜日:8:00~17:00

定休日:日曜

うなぎ料理が食べれるお店2選

ロンドン市内でもうなぎを食べれる店が減っていますが、老舗のパイ&マッシュの店で伝統的なうなぎ料理が食べれるんですよ!

100年以上続いているM.manzeF Cookeの2つは、とても有名なお店です。

お店の雰囲気は昔ながらの食堂なので、どこか懐かしさを感じながら伝統料理が味わえますよ!

M.Manze(Mマンゼ)

1902年創業のM.Manzeは、100年以上続いている老舗の食堂でロンドン市内に3店舗あります。

M.Manze(Mマンゼ)の3店舗

  1. タワーブリッジ店(The Tower Bridge Shop)
  2. ペッカム店(The Peckham Shop)
  3. サットン点(The Sutton Shop) 

日本でも有名なイングランド代表の元サッカー選手も訪れる有名店なんです。

こちらのお店では、うなぎのゼリー寄せうなぎのシチューが食べれますよ!

Bさん
うなぎのゼリー寄せうなぎのシチューは、どちらも1皿£3.65(約502でした。

温かいシチューは、冷たいゼリー寄せとはまた違う優しい味わいでしたよ。

ゼリー寄せもシチューもうなぎがぶつ切りで入ってたので、骨が気になりましたね。

M.Manzeタワーブリッジ店

所在地:87 Tower Bridge Rd, Bermondsey, London SE1 4TW

電話番号:+44 020 7407 2985

営業時間

月曜日:11:00~14:00
火曜日–木曜日:10:30~14:00
金曜日:10:00~14:15
土曜日:10:00~14:45月曜日:11:00~14:00

定休日:日曜

支払い:現金のみ

※テイクアウトは閉店後15分まで可能

M.Manzeペッカム店

所在地:105 High Street, Peckham SE15 5RS.

電話番号:+44 020 7277 6181

営業時間

月曜日:11:00~14:00
火曜日–木曜日:10:30~14:00
金曜日:10:00~14:15
土曜日:10:00~14:45

定休日:日曜日

支払い:現金のみ

※テイクアウトは閉店後15分まで可能

M.Manzeサットン店

所在地:226 High Street, Sutton SM1 1NT.

電話番号:+44 020 8286 8787

営業時間

月曜日–金曜日:11:00~17:00
土曜日:10:30~17:00
日曜日:11:00~16:00

支払い:現金のみ

※テイクアウトは閉店後15分まで可能

F Cooke

1862年ロンドン東部のベスナル・グリーンに、フレッド・クックさんが開いたお店です。

メニューは、パイ&マッシュとうなぎ料理のみなんです。

昔からのレシピに忠実な伝統的料理が食べれますが、ヴィーガン・パイなど新しいメニューも取り入れているんですよ。

マタタビ
現在のパイ&マッシュは、ミートパイにマッシュポテトを添えるのが一般的ですが、元々はうなぎのパイだったんですよ。

第二次世界大戦後うなぎの値段が高くなり、逆に肉が安くなったためミートパイに変わりました。

パイ&マッシュには、リカーというソースがかかっています。

リカーはお店によって違いますが、F Cookeのリカーはパセリを使ったグリーンのソースなんですよ。

F Cooke

所在地:150 Hoxton St City of London, Greater London N1 6SH

電話番号:+44 020 7729 7718

営業時間

水曜日–金曜日:11:00~17:00
土曜日:10:00~18:00

定休日:日曜日、月曜日、火曜日

支払い:現金のみ

うなぎ料理 気になるお味は?

イギリス人の中には「うなぎ中毒」になってしまう程のファンもいるんですが、日本人が食べるとどうなんでしょうか?

代表料理うなぎのゼリー寄せを食べた人の感想を聞いてみましょう!

Bさん
M.Manzeで食べました。

ネットの評判だと心配でしたが、思ったよりクセがなくて美味しかったですよ!

魚好きの人なら抵抗なく食べられる味ですが、そのままだと塩味がするだけなのでビネガーやコショウで好みの味にしましょう!

うなぎのかば焼きとは違い、硬い骨がそのまま入っているので注意して下さいね。

Cさん
怖いもの見たさで、スーパーに売っているうなぎのゼリー寄せを買いました。

川の水とぶつ切りにしたうなぎをそのまま固めたような味でしたよ。

ビネガーやコショウをかけても魚臭くて、私は二度と食べないですね!

Aさん、
バラ・マーケットのうなぎのゼリー寄せは、スーパーで売っているカップ入りとは別物です。

色々試した中で、バラ・マーケットのうなぎが新鮮でオススメですよ!

賛否両論あるうなぎのゼリー寄せですが、気になるお店で実際に試してみてもいいですね!

まとめ

イギリスのうなぎ料理の歴史は

  • うなぎは16世紀から19世紀の労働者の食べ物として人気となった
  • この時代のテムズ川では、うなぎがたくさん捕れた
  • 今では人気がなく、ロンドン市民もほとんど食べない

うなぎ料理の種類は

  • うなぎのシチュー(stewed eels )やパイ&マッシュ(pie and mash)などがある
  • 一番有名な料理は、うなぎのゼリー寄せ(Jellied eels)
  • うなぎのゼリー寄せは、ブツ切りにしたうなぎをゼリー状に固めたもの

うなぎ料理を食べられるお店は

  • ロンドン市内パイ&マッシュの店などで食べれる
  • 老舗のM.manzeとF Cookeの2つはとても有名
  • スーパー、魚屋さんの他にバラ・マーケット(BOROUGH MARKET)などの市場でも買える

気になるお味は

  • 味に関しては賛否両論あり
  • 硬い骨が入っているので注意

今回は「イギリス庶民の味‼一度食べたら忘れられないうなぎ料理」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

産業革命時の労働者の味を今でも食べれるのはスゴいことですよね?

イギリスならではのうなぎ料理を現地のお店で味わうのも忘れられない体験になりますよ!

今回の記事を参考に、イギリスの労働者たちが愛したうなぎ料理を楽しんできてくださいね。

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