皆さんはイギリスでの年末年始の過ごし方をご存知ですか?
実はイギリスの年末年始は日本とは逆なんです。
クリスマスは家族と過ごし、お正月は友人や恋人と過ごすという文化が根付いています。
さらに、年末年始はイベントが多く、毎年ロンドンでは年越し花火が盛大に上げられ、街中が一体となって年明けのお祝いをするほどなんですよ!
今回は「イギリス年末年始のイベントと楽しむための注意点」をご紹介します。
目次
イギリスのクリスマス
日本とはここが違う!

イギリスのクリスマスは日本のお正月に似て家族で過ごすことが多く、20日頃になるとほとんどの学生は冬休みに入りはじめます。
普段は仕事に追われている大人でさえも、クリスマスが近づくと1、2週間の長期休暇を取り、普段会えない友人や親戚などで集まって家族団らんの時間を大切にするんですよ!
そのため、25日のクリスマス当日は祝日扱いとなり、基本的に銀行やレストラン、大手の百貨店からスーパーまでほとんど営業しなくなります。
しかしそうなると、わざわざクリスマスシーズンに旅行へ出かける楽しみが無くなってしまうのではないかと心配になる方もいるかもしれませんが、期間限定イベントをたっぷりと楽しめるようになっているので安心してくださいね!
ハイドパーク 「ウィンターワンダーランド」
イギリスの首都ロンドンのハイドパークで開催される、期間限定の移動遊園地「ウィンターワンダーランド」は、ロンドンを代表する人気のクリスマスイベントのひとつです。
ジェットコースターやメリーゴーランドなどのアトラクションに限らず、アイススケート場や屋台まで併設されており、鮮やかなイルミネーションで飾られた会場はロマンティックな雰囲気で溢れ、子供から大人まで1日中飽きることなく楽しむことができます。
そしてなんと言っても魅力的なのが「入場料無料」というポイントです!
アトラクションに関しては追加料金が発生する場合がありますが、値段を気にせず楽しめるのは嬉しいですよね。
歩くだけでもクリスマス気分に浸れるので、この時期オススメの定番スポットです。
開催期間は毎年11月中旬から1月1日までなので、年末年始のイギリス旅行でも十分間に合いますよ!
ロンドンの街並み
オックスフォード通りのクリスマスの飾りつけの様子。 #コロナで気が滅入るからみんなの写真で旅行しようぜ#みんなで世界一周#旅行好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/LrAe48EkAz
— ぼんぼん (@OE0UryriTUtpdBQ) October 24, 2020
クリスマスや年末年始にイギリスに行くなら、12月のロンドンの街並みも素敵なので要チェックポイントです!
11月下旬からクリスマスまでのホリデーシーズンに入ると、ラジオからは朝から夜まで楽しげなクリスマスの音楽が流れ、街に出ればキラキラした建物のイルミネーションに目を奪われます。
冬ならではのオシャレをしてイギリスの街を楽しみたい!という人には、オススメの時期ですよ。
上記でご紹介した「ウインターワンダーランド」に限らず、ロンドンに来たら必ず立ち寄るべきだと言われているライトアップやクリスマスツリーが楽しめるイベントスポットもたくさん揃っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
- サマセット・ハウス【住所:Strand, London WC2R 1LA】
- カーナビ―・ストリート【住所:Carnaby St Soho, London, 】
- リージェント・ストリート【住所:Regent St, Soho, London W1B 5AH 】
- キューガーデン【住所:Station Approach, London TW9 3BZ】
長い夜は苦手だと感じる方も、クリスマスのロンドンでしか味わえない美しいイルミネーションを見れば、一生の思い出になるに違いありませんね!
クリスマスセール

クリスマスを過ぎた後の26日からは、イギリス全土で開かれる冬の大バーゲン「ボクシング・デー」がオススメです。
ボクシング・デーとは、クリスマスに売り切れなかった商品がさらに安くなる大バーゲンのことで、毎年セールをやっているお店が人で溢れかえるほど人気を集めているんですよ!
「ボクシング・デー」を対象としているところでは、日用品からハイブランドまで取り扱う商品が幅広く、欲しいものを安く手に入れる一年に一度のチャンスです。
25日は営業していないお店が多いのに対し、26日は祝日ですがほとんどのお店が営業しています。
人がいっぱいなので混雑は避けられませんが、旅行のお土産や自分へのプレゼントを探すのにぴったりな大バーゲンなので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね!
でも、食料品や服など揃えられているもの全てが本当に安くて、お土産選びがすごく楽しかったです! クリスマスが終わって、街全体が大みそかのワクワクした雰囲気で活気づいていました。
イギリスの大みそか
日本とはここが違う!

イギリスでは、クリスマスは祝日扱いになるのに対して、31日の大みそかは休日としてみなされていません。
ただ、12月20日を過ぎたあたりから年明けまでは「クリスマス休暇」と呼ばれる1~2週間の長期休みを取る人が多く、家族団らんのクリスマスとは反対に、31日は友人達と賑やかに過ごすのがイギリス流なんですよ。
主に外出するのが一般的で、友人達とパブに行って年末のカウントダウンを楽しむ人が多く見られます。
また25日を過ぎるとイギリスの人々は海外旅行などに出かけるケースも多く、場所によっては大みそかに観光客で賑わっているスポットもあるんですよ!
イギリスではクリスマスは家族と過ごす大切なイベントなら、大みそかは若者のイベント!という感じです。 ナイトクラブで新年を祝う若い人が本当に多かったですね。 それに、ロンドンの大みそかは朝まで地下鉄やバスが運行されているので、人々も新年でいつもとは違う賑わった雰囲気でした!
カウントダウン花火
https://www.youtube.com/watch?v=2ks1U-8bojU&t=2s
花火は日本では夏の風物詩になりますが、イギリスの人々の間では冬のイメージが強いんですよ!
その理由としては、毎年大みそかになるとテムズ川で打ち上げられる「ロンドン年越しカウントダウン花火」が挙げられます。
世界中からは華やかな年越しをしようと、普段の数倍以上の旅行客が鑑賞スポットとなるテムズ川周辺に訪れるほどです。
テレビ中継も入り、音楽や人々の熱気で大盛り上がりになるので、イギリスの中では指折りの一大イベントなんですよ!
公園や路上でゆっくり飲んでいる人たちもいるので、危険じゃないけど少し酔っ払いが多いイメージでしたね。 花火は10分くらいの時間ですが、隅田川の花火大会より打ち上げられる数が多くスマホで写真を撮ってる人がたくさんいました! とても綺麗でしたよ!!
おしくらまんじゅう状態になっても大丈夫な、動きやすい服装で鑑賞することをオススメします。
特に女性の方はヒールやブーツで行く場合、足元に注意してくださいね。
街全体がお祭り騒ぎで、テムズ川周辺の道路や橋では交通規制が入るほどの人混みです。
お年寄りや子供と一緒に行くときは事故やスリ、盗難などのトラブルに気を付けてください。
1日

日本と同じく、イギリスの元旦は祝日扱いになります。
日本では年が変わる時間になると除夜の鐘の音が鳴り響きますが、イギリスでは多くの街や都市で午前0時になると花火が打ち上げられます。
首都ロンドンのビックベンでは0時に12回のチャイムが鳴り、同時に花火が打ち上げられるので、集まった人々からは新年を祝う歓声が上がります。
しかし元旦は祝日に当たるため基本的に店や企業は休業しており、昼間に外出しても車や人はほとんど見当たらず、イギリスの中で最も静かな日になると言われています。
それに年越しとなると、イギリスの人々はたくさんお酒を飲む習慣があるので元旦の朝は起きられず遅くまで寝ていることが多いんですよ。 日本とはまた違った文化を感じられますね!
元旦は外に出ても、歩いているのは私だけ?というくらい街に人がいないのでとても驚きました。 日本のお正月の様な凛とした空気は無かったですね。
2日

イギリスのお正月明けは早く、2日から平日扱いになり普段と変わらない日常が始まります。
この頃になるとホリデーシーズンから続いたクリスマスなどのお祝いムードも徐々に無くなり、街はいつも通りのイギリスに戻っていきます。
新年にお祝い事が無いイギリスでは学生の冬休みの終わりは日本より早く、社会人は早くて2日から仕事始めという人もいるくらいなんですよ!
最近は観光客が多いこともあり長期休暇の時期でも開いてるお店が増えてきたので、年明けの2日頃に旅行に訪れたとしてもお店が全て閉まっているというわけではないので安心してくださいね。
クリスマスを祝うのはキリスト教徒の人々なのでお店を営業していないところも多いですが、アジア系やアラブ系のお店はクリスマスに関係なく営業したりしています。 一部では、元旦を祝う習慣はない代わりに中国の旧正月が浸透したりもするんですよ! チャイナタウンのお祝いはとても有名で、大きな龍が街を練り歩くパレードを見ようとたくさんの人々が集まり賑わうので、異国情緒な新年が見られますよ。
年末年始の穴場スポット
オスタリーハウス&オスタリーパーク
年末年始は静かに過ごしたいという人には「オスタリーハウス&オスタリーパーク」がオススメです。
こちらはロンドンのヒースロー空港の近くにあり、アクセスもしやすいカントリーハウスです。
18世紀後半のイギリス貴族の暮らしぶりに触れることができ、あまり歴史に興味がないという人でも満足することができますよ!
敷地範囲も広く整えられたハウスでは、クリスマスの時期になるとツリーやガーランドといった季節の飾り付けが施されるので、イルミネーションを目的に訪れる人も多く、密かに人気を集めています。
敷地内には牧場や鳥たちが憩う池があり、緑あふれる公園を楽しむことができます。
また、オスタリーハウスとパークは建物内とバックガーデン以外は無料で見学できるようになっているので、年末年始を海外のあまり人がいないところでゆったりと過ごしたい人にオススメのスポットです。
広い敷地のハウス裏には大きな庭園があり、牧場や湖、さらには子供向けのアスレチックまであったので、子連れで行ってもゆっくりと散策が楽しめるスポットだと思いましたよ。
ウエストエンドのミュージカル
日照時間が短い年末年始のロンドンを有意義に楽しむには、ウエストエンドで本場のミュージカルを鑑賞するのもオススメです!
こちらでは年末年始も無休で「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」などの人気演目が上演されています。
実はウエストエンドの劇場地区は、アメリカのブロードウェイと並び称されるほど有名なんですよ!
英語があまり得意でなく自身がないという人でも、演目には歌を中心に組まれたプログラムや馴染みのあるディズニー原作の舞台などを多く取り込んでいるため、言葉の心配をせずにしっかりと楽しむことができるのが特徴です!
気になる人は、ぜひ足を運んでみてくださいね!
年末年始ならではの注意点
レストラン

クリスマスの時期のレストランは予約で満席になっている店が多いので、早めに予約をオススメします。
この時期はバーも予約客で埋まっていることが多く団体での利用やパーティーが行われていることもあるため、空いている席を探すのも一苦労になります。
また、レストランやバーは25日の祝日以外は“特別営業時間”が適用されいることがほとんどで、通常より営業時間は短くなっています。
そのため、予約の有無に限らず事前にお店のサイトなどを確認しておく必要があるので注意してくださいね。
イスラム・インド系の人たちが経営するローカルなニュースエージェント(万屋)やケバブ屋などはクリスマスでも営業している店がありますが、基本的には休業していると思ったほうが無難ですね。 他でも探すとなればチャイナタウンやインドカレー屋は比較的クリスマスでも営業しており、安くて美味しいと評判ですが、こちらも営業時間などは事前に確認しておくことをオススメしますよ。
航空券

世界でもトップクラスのカウントダウンイベントがあるイギリスは、年末年始の航空券の金額も跳ね上がるため、チケットを取る際には注意が必要です。
一般的には13万円前後でいけるイギリスが、年末年始になると航空会社関係無く17万~25万円あたりが相場となります。
チケットは早期購入でコストを抑えることが可能なので、予定が決まればできるだけ早めに取っておくことをオススメしますよ!
また、年明けの2日を過ぎると飛行機の航空券は最安値に近くなり、数日の違いで金額は大きく異なるため、利用する航空会社の相場は事前に把握しておくようにしましょう。
施設

ロンドン市内には美術館や博物館などの観光スポットがたくさんありますが、基本的に24日~26日、30日~31日、1月1日は休業となります。
観光スポットやイベントに行くなら、年末年始の営業時間や現地の祝日などの情報を事前にサイトで確認してから、旅行のスケジュールを組み立てることをオススメします。
また、スケートリンクや大観覧車、サーカス、アイスショーなどの有料施設は営業しているところもあり、昼間は比較的空いていることが多いため、スケジュールに空きがあればぜひ検討してみてください!
交通

ロンドンの交通機関は12月24日~1月1日まで特別ダイヤでの運行になり、クリスマス当日の25日は市内の公共交通機関、地下鉄は完全に運行停止となります。
テムズ川を横断するケーブルカーや水上バスなどの運行も含めてロンドンすべての交通公共機関が休みになるので、25日に旅行する人は注意が必要です。
クリスマス前になるとバスや地下鉄などの交通機関において、間引き運転や日曜運行などの特別ダイヤの採用が公表されるので、ホリデーシーズンの運行予定は「ロンドン交通局サイト」で事前によく確認して、早めに移動手段を確保するようにしましょう。
また、大みそかから元旦にかけては、ロンドンの中心街を通る地下鉄やその他の交通機関は終夜運転に切り替えられ、大幅なルート変更が適用される可能性があります。
そのほかにも大雪や凍結、霜などの天候状況によって運行休止や遅れが出ることもあります。
出かけるのが厳しい天候の時は外出を控えるか、無理をしない程度で公共交通機関を利用するようにしてくださいね。
空路でロンドンに行く人は、ヒースロー空港からの移動手段も改めて確認した方が安心ですよ。 混雑する可能性が高いので、くれぐれも移動時間には余裕を持って計画してくださいね!
カウントダウン花火のイベントが近くで行われるロンドンアイや国会議事堂周辺の駅や大通りは、混雑を避けるため午後2時頃から通行止めになることがあるため注意しましょう。 31日もスケジュールには余裕を持つようにしてくださいね。 日本の年末年始との違いは 年末年始のイベントは 年末年始の穴場は 年末年始ならではの注意は 今回は「イギリス年末年始のイベントと楽しむための注意点」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? この時期のイギリスは各地でクリスマスマーケットが開かれたり、臨時のアイススケート場ができたりと外で遊べるイベントが盛りだくさん揃っています。 今回の記事を参考に、通常とはひと味違った年末年始のイギリス旅行を楽しんできてくださいね!まとめ
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海外旅行保険に入らずに海外へ行くと100%後悔します。
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日本とはスケールが違い、家で飾るクリスマスツリーは本物の木を使ったり、街中のクリスマスマーケットやイルミネーションも年明けまで続くほどです。
24日のイブには教会のミサに行き、25日は家族と特別なクリスマスディナーを食べながらゆったりと過ごすのがイギリス流の過ごし方なので、ぜひ旅行の際は同じように楽しんでみてくださいね!