「台湾の水道水を飲んでお腹を壊す」なんて話を聞いたら
「歯磨きやうがいは、大丈夫なのかな?」
「氷入りのドリンクは飲んでも大丈夫なのかな?」
と心配になりますよね。
また、旅行中にお腹を壊してしまった時はどう対処したらいいのでしょうか?
今回は「台湾でお腹を壊さない為のポイントと対処法」についてご紹介します。
目次
台湾の水道水が飲めないのは、なぜ?
台湾の水道水は、本当にそのままで飲むことはできないのでしょうか?
結論からいえば、台湾の水道水は「水あたり」を起こしやすく飲むことは出来ません。
日本では、蛇口から出る水道水を飲んでも大丈夫ですよね。
なので「海外の水も、そのまま飲んでも大丈夫だろう」と思ってしまいがちです。
ですが、台湾の水道水を飲むと、水あたりになりお腹を壊します。
ただ、水あたりの経験が無い方は「水あたり」と聞いても、いまいちピンと来ないのではないしょうか?
まずは、水あたりの主な症状と原因について簡単にご説明します。
- 下痢
- 腹痛、倦怠感
- 軟便
- 嘔吐
最も多いのが、腹痛や倦怠感をともなう「下痢症状」です。
- 細菌やウィルスに汚染された水
- ミネラルの濃度が高い硬水
- 大量に冷たい水を飲んだ場合
特に、細菌やウィルスに汚染された水を飲んでしまった場合症状がひどくなります。
こうした水は、少なくとも煮沸して殺菌する必要があります。
では、台湾の水はどれに当てはまるのでしょうか?
台湾の水道水を管理している「環境保護署」によれば、台湾の水道水は飲用に適したものです。
「あれ?じゃあ、飲んでも大丈夫なんじゃない?」
と思いますよね?
確かに水道水はきちんと管理されたお水です。
しかし、問題はその水を運んでいる水道管の劣化にあります。
水道管の劣化
水道管は劣化が進むと、穴やサビ、かびや細菌が発生します。
そこで、お腹を壊す可能性のある微生物などの異物が水に混入する可能性が高くなります。
日本でも「水道管に穴があき、蛇口を大きく開く度に汚染された地下水が穴から吸引され飲用水に混ざってしまった。」なんていう例も過去には報告されています。
水道管の劣化の問題は、実は人ごとではないんですね。
例え煮沸消毒したとしても、異物を取り除くことは出来ないので飲まないようにしましょう。
現地の台湾人も、水道水をそのまま飲むことはありません。
旅行中は、必ずお水は買って飲むようにしましょう。
貯水タンクが汚れている
台湾には大きい川が無いので、水不足対策のために多くの建物に貯水タンクが設置されています。
貯水タンクは、定期的に掃除をする必要があるのですが、半数以上の家庭が貯水タンクの掃除を定期的に行っていません。
貯水タンクが汚れていると当然、水も不衛生な状態になります。
これでは、例えタンクに運ばれた水がきれいでも飲めないですよね。
日本とは違う水質
皆さんが普段飲んでいるお水に「軟水」と「硬水」の2種類があるということをご存知ですか?
マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が多ければ「硬水」で、少ないと「軟水」と呼ばれます。
では、普段私たちが口にしているお水はどちらなのでしょうか?
日本の水道水は軟水で、販売されているミネラルウォーター(国内産)もほとんど軟水です。
一方、台湾は台北を含む北部地域は軟水ですが、南へ行くに従って硬水の地域が増えてきます。
体質にもよりますが、普段は軟水を飲んでいる人が急に硬水を飲み始めるとお腹を壊しやすいです。
なので、これらの硬水の地域に行ったら、例えキレイにろ過された水であっても飲まないようにしましょう。
以上のような理由から、台湾の水道水を飲むことはオススメしません。
ただ、台湾の水道水は飲用以外に使用するのは問題なく、歯磨きやうがいをするだけでお腹を壊すことはありません。
ですが、念のために、お子さんはうがいや歯磨きも購入した水を使ったほうが安心です。
万が一、ピロリ菌なんかがいると、胃酸の働きが弱い子どもは感染する恐れがあります。
台湾で市販されているオススメのお水
ここでは、台湾のコンビニやスーパーで買うことができるお水の種類と特徴をご紹介します。
台湾はコンビニの数が多いので、旅行中に水を手軽に手に入れることができますよ。
下の表は、台湾のコンビニで買うことができるお水の種類と値段です。
自來水 | ろ過した水道水 | 600mlで10元(約40円)くらい |
竹炭離子水 | 竹炭でろ過した水道水 | 600mlで10元(約40円)くらい |
氣泡水 | 炭酸水 | 600mlで20元~30元(約80円から120円)くらい |
碱性离子水 | アルカリイオン水 | 600mlで20元~30元(約80円~120円)くらい |
礦泉水 | ミネラルウォーター | 600mlで20元~30元(約80円から120円)くらい |
また、コンビニやスーパーで買えるお水の他に、台湾では水を売るスタンド「加水站」があります。
水道水をろ過した自來水か竹炭離子水が5リットルで5元~10元(約20円~40円)くらいで購入できます。
自分で用意した水の容器に詰めて持ち帰ります。
ただ、入り切らなかった分のお釣りは出ないので、必ず5リットル入る容器を用意しましょう。
長期滞在する予定がある方は、利用するとかなり節約になりますよ。
ただ、余程長い期間でない限り、スーパーなどで大きいペットボトルのミネラルウォーターを買う方がおすすめです。
スーパーだと600mlのミネラルウォーターが10元(約40円)くらいで買える所もあり、かなりお得です。
6.3リットル入りでも、50元(約200円)ほどで購入できます。
氷も腹痛の原因になる?
飲み水は、ミネラルウォーターを購入して飲んでいれば、水あたりを起こす心配はありません。
でも、喫茶店で出されるドリンクに、氷が浮かんでいたらどうしますか?
その氷は、一体どうやって作られたのか見ただけでは分かりませんよね?
実際、台湾をこれまで何度も旅行してきた友人からこんな話しを聞きました。
知り合いの台湾人に聞いたところ、普通のお店であれば、氷は生水で作ったりせずに業者などから買ったものを使用しているそうです。
これは、かき氷に使われる氷も同じで、きちんとしているお店であれば、業者から買ったものを使用しているはずです。
でも、その氷が本当に買ったものなのかなんて見た目では分からないですよね?
旅行中、もし運悪くそんな氷を口にしてお腹を壊したら観光どころではなくなってしまいます。
なるべく、氷を使ったドリンクやかき氷も口にしないようにしましょう。
かき氷の中には、ミルクで作られたものもあります。
私は、こちらの方が味も好きなので、もし食べるならミルクのかき氷がおすすめです。
ただし、くれぐれも冷たいものの食べすぎには注意してくださいね。
腹痛になりやすい食べ物は?
台湾の夏場は特に暑く、常温で放置された食品は傷むのも早いです。
さらに、生のサラダやカットされたフルーツは、水道水で洗っていることが多いため、雑菌などが付着している可能性もあります。
食べものは、できるだけ綺麗なお店で、火がしっかり通った食べ物を選びましょう。
ただ、いくら気を付けていても、酷い腹痛になってしまった例がいくつかあります。
私は、台湾旅行で楽しみにしていた夜市に出掛けて、そこで食べたあるものが原因でお腹を下しました。
そのあるものというのは、鶏のから揚げです。
火がしっかり通ったものだからと油断してしまいました。
あまり繁盛していないお店だったので、もしかしたら油が古かったのかもしれません。
このように、油が原因でお腹を壊したという旅行者は多いです。
古い油には要注意です。
特に、屋台料理で揚げ物を買う時は、油の色や清潔さをしっかりチェックしましょう。
それから、油を頻繁に交換してそうな人気店を選ぶのも大切です。
私は、せっかくの台湾旅行だからと奮発して高級レストランで海鮮料理を楽しみました。
ところが、そこのレストランで食事をした後、腹痛と嘔吐に見舞われてしまったんです。
「高級店なら安心」と思っていたので、まさかの出来事でした。
海鮮の中でも、貝類、特に牡蠣には要注意です。
日本でも、よく牡蠣にあたった話しを聞きますよね。
海鮮系の料理は、中までしっかり火が通っていない場合もあるので、例え高級店であっても油断は禁物です。
不安な方は、海鮮系全般はパスしましょう。
夜市では、特に常温で長く放置されている場合もあるので、海鮮系は避けましょう。
台湾で腹痛にならないためのグッズ
ここで、さらにしっかりと腹痛・下痢の予防ができる簡単な方法を少しご紹介します。
消毒ウェットティッシュ
人から人へ感染する恐れがある細菌類から身を守るために持っておきたいグッズです。
食事の前に手を拭くのはもちろんですが、口に触れるものを拭いておくと安心です。
例えば、フォークやスプーン、飲み物の容器の飲み口などを消毒しておけば腹痛対策になります。
また、夜市場では仮設トイレしかない場合もあるので、外で手を洗えない時にも使えます。
ここで、注意して欲しいのは「除菌タイプ」のウェットティッシュでは無く、「消毒タイプ」を選ぶことです。
「除菌タイプ」では、殺菌力が弱くあまり対策にはなりません。
必ず、殺菌効果の高い「消毒タイプ」のウェットティッシュを携帯しましょう。
上着
「え?腹痛対策に関係あるの?」
と思うかもしれませんが、あると無いとでは大分違います。
特に暑い時期、台湾は何処のお店に行ってもクーラーがガンガンに効いています。
台湾の空港もクーラーで冷え冷えでしたよ。
お腹を冷やすと、腹痛になりやすいです。
身体を冷やさないように、上着を必ず一枚は持って行きましょう。
台湾で腹痛に襲われたときの対処方法
旅行者の中には、なじみのある日本の腹痛・下痢止めの市販薬を持っていく方も多いです。
確かに、薬を携帯していたおかげで腹痛が治ったという経験を持つ方もいます。
ですが、これはたまたま上手く薬が効いただけで、一歩間違えば症状をより重症化させる原因になります。
皆さんは、ニュースで「Oー157」のことを聞いたことがありますよね?
O-157は、細菌が出す毒素のせいで重症化する病原性大腸菌です。
例えばO-157に感染しているのに、それに気付かないで腹痛や下痢症状を抑える市販薬を飲んでしまうと、O-157が体外に排出されるのが遅くなります。
すると、細菌から体内に排出される毒素も多くなります。
感染したら、必ず病院で処方される薬を飲む必要があります。
薬は、自分の判断で服用しないようにしましょう。
以上の3つになります。
症状が続く場合や血便などの異変が現れたら、迷わず病院を受診しましょう。
そして、高齢者や小さいお子さんの場合は、症状が軽くても早めに病院で医師に診察してもらいましょう。
台湾で病院を受診したいときは・・・
現地の病院、特に日本語対応をしている病院などを探すのは大変です。
宿泊しているホテルのフロントに手配を頼むか、ツアーでの旅行なら添乗員さんに対応してもらいましょう。
また、海外旅行保険に入っている場合は、すぐにサポートダイヤルに問合せしましょう。
もし手元に通じる電話が無ければ、ホテルのフロントで貸してもらって下さい。
状況と保険証書の番号を伝えれば、キャッシュレスで診察してもらえる病院を直ぐに案内してくれます。
病院に行く際は、保険証書とパスポートを忘れずに持っていきましょう。
台湾旅行中、自腹で病院にかかると診察と薬の処方だけで数万円にもなります。
海外に行く際は、旅行保険に必ず入っておくことをオススメします。
海外旅行保険に関する記事は、こちらで詳しく紹介しています。
まとめ
台湾の水道水が飲めない理由は
- 水道管が劣化しているから
- 貯水タンクが汚れているから
- 日本とは違う水質だから
- 大人は飲用以外に使用するのは問題ない
- 胃酸の弱い子どもは、うがいや歯磨きも買った水を使うのがおすすめ
台湾で市販されている水の種類
- 自來水:ろ過した水道水
- 竹炭離子水:竹炭でろ過した水道水
- 氣泡水:炭酸水
- 碱性离子水:アルカリイオン水
- 礦泉水:ミネラルウォーター
- 加水站:ろ過した水道水を売る無人スタンド
氷にも注意が必要
- 心配な場合は、氷を使ったドリンクやかき氷は口にしない
食べ物で気を付けることは
- 生のサラダやカットされたフルーツは避ける
- 必ず火がよく通ったものを選ぶ
- 揚げ物を買う時は、油の色や清潔さを確認する
- 油を頻繁に交換してそうな人気店を選ぶ
- 夜市で販売されている海鮮系は避ける
おすすめの腹痛対策グッズは
- 消毒ウェットティッシュ
- 上着
腹痛・下痢になってしまった時の対処法は
- 安静にすること
- 水分補給をすること
- 消化のしやすい食べ物を取ること
- 自分の判断で薬を飲まないこと
- 症状が続く場合や血便などの異変が現れたら迷わず病院を受診すること
- 症状が軽くても、高齢者や小さいお子さんは早めに受診すること
台湾の病院を受診するには
- ホテルのフロントで手配を頼む
- ツアーで旅行している場合は、添乗員さんに対応してもらう
- 海外旅行保険に入っている場合は、すぐにサポートダイヤルに問合せする
今回は「台湾でお腹を壊さない為のポイントと対処法」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
旅行中、体調を崩さないために一番大切なのは決して無理をしないことです。
台湾は、いくら近くても気候も日本より暑く、水質や食べ物も違います。
急な環境の変化に、体は思ったよりも疲れやすくなっています。
今回の記事を参考に、美味しいものを食べて、のんびりと台湾旅行を楽しんでくださいね。
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私は、元々お腹が弱いから、水はもちろん食べ物だって生では口にしないように気をつけてたんだけど
今回の旅行で、かなり辛い腹痛に悩まされて楽しむどころじゃなかったんだよね。
原因は、喫茶店で出されたアイスコーヒーの氷だったの。
あとで知ったんだけど、その氷は生水から作られてたんだよね。
しかも、氷で熱いコーヒーを溶かして作ってたから、飲んだ分ほとんどが氷だったの。
何度も台湾に行ったことがあるけど、こんなにお腹が痛くなったのは初めてよ。