赤ちゃんを連れて旅行する場合、
「赤ちゃんは、いつから飛行機に乗せていいの?」
「機内で泣いたらどうしよう。」
など、不安や心配に思う人もいますよね。
泣いたりじっとしていない赤ちゃんを座らせておくのは大変です。
今回は「赤ちゃんと飛行機に乗る時の注意点と対策」をご紹介します。
目次
赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるの?
生後7日~14日以上経過している健康な赤ちゃんであれば、航空会社から基本的に搭乗拒否されることはありません。
ただし、日本では新生児の外気浴は生後1か月の検診後をすすめています。
生後1~2か月までは、1日のほとんどの時間を寝て過ごしているので、長時間の外出は負担が大きいですし、体温調節も上手にできません。
季節や時間帯を考えて、赤ちゃんにあまり負担がかからないようにしましょう。
WHOが提示している「International travel and health」では、生後2日以内の新生児は飛行機での旅行が適さないとしています。
赤ちゃんの座席はどうなるの?
基本的には、国際線では2歳未満の幼児に座席は必要ありません。
もちろん座席を取ることもできますよ。
ちなみに、座席を取らない幼児のことを「インファント」と呼びます。
幼児の料金は?
座席を取らない2歳未満の赤ちゃんの場合、幼児料金となり正規料金の10%程度です。
座席を取る場合は、幼児料金の代わりに小児料金が必要になります。
小児料金は、2歳以上~12歳未満の小児に適用される料金で大人料金の75%が一般的です。
12歳以上は大人料金になります。
ただし、実際の料金は、航空会社や路線、ツアー会社によって異なります。
航空会社やツアー会社から提示される料金に従ってくださいね。
ちなみに、大人1人が同伴できる乳幼児は2人までです。
2人同伴する場合は、1人は膝の上で幼児料金、もう1人は座席の確保が必要なので小児料金となります。
座席に座る乳幼児には、チャイルドシートが必要になる場合もあるので確認してくださいね。
また、LCCは航空会社によって様々です。
無料のところもあれば、片道や往復料金が設定されていたり、幼児料金の設定がなく、膝の上でも小児料金が必要な航空会社もあります。
しっかり調べてから航空会社を決めることをおすすめします。
赤ちゃんはずっと抱っこしているの?
LCCを除く国際線には「バシネットシート」というものがあります。
飛行機の中に、座席の前が壁になっている席があるのをご存知ですか?
その壁にバシネット(簡易ベビーベッド)を設置することができます。
一般的にバシネットは、2歳未満で体重10㎏までの赤ちゃんであれば利用することができます。
バシネットが設置できる席は限られているので、航空券の予約時に併せて予約しておきましょう。
念のため、チェックインの時に再確認することをおすすめします。
バシネットを利用する時の注意点は?
- ベルト着用時は利用できない
離着陸や気流が悪く、シートベルトサインが点いている時は利用できません。
その時は、膝の上に抱えてベビー用ベルトを装着します。
もし、ベビー用ベルトがない場合はしっかり抱きかかえましょう。
- バシネットでもシートベルト着用
バシネットにもシートベルトがあります。
座席と同じようにブランケットをかけた上から、シートベルトを着用します。
どの航空会社がいいの?
できるだけ安いチケットを取りたいですよね。
ただ、赤ちゃんがいるなら、大手航空会社をおすすめします。
大手航空会社は機内設備がいいのはもちろんですが、CAの気配りが違います。
上記で紹介した通り、LCCは幼児料金の設定がない航空会社もあります。
せっかく安くチケットを取っても赤ちゃんの料金がプラスされると、合計料金が大手航空会社とさほど変わらないということもあります。
JALを利用しましたが、通り過ぎる時に必ずCAが子どもに声をかけたりあやしてくれたり、絵本をとっかえひっかえ持ってきてくれました。
授乳ケープをかけるのを手伝ってくれた時は、お願いしたわけでなく、後ろからさりげなく手をかしてもらったので、
「乗客をよくみているんだな」と感心しました。
とても快適な空の旅になりましたよ。
また、一部の大手航空会社ではチャイルドシートのリクエストができます。
車と同じように、座席に一段高いシートを取り付けられます。
これならば、大人と同じ目線なので窓の外が見れたり、モニターも見やすいですよね。
チャイルドシートの予約は、航空会社によって異なります。
JALの場合、出発時間の96時間前までに予約が必要です。
ANAでは、チャイルドシートの貸し出しは行っていません。
※2019年8月時点の情報です。
飛行機での心配点は?
中耳炎になる?
鼻がつまっていると、航空性中耳炎になりかねません。
搭乗前に必ず鼻をかんでおきましょう。
鼻のかめない赤ちゃんは、離陸前に鼻水がたまっていないか確認してあげてくださいね。
航空性中耳炎は通常、着陸して気圧差がなくなれば放置していても治ります。
ただし、数日間、耳の痛みや耳の詰まった感じが治らない場合は、耳鼻科を受診した方がいいです。
鼻炎持ちのお子様の場合、薬を処方してもらえる耳鼻科もあるので、心配ならば旅行前に相談することをおすすめします。
ちなみに、ボーイング787とエアバスA350は、他の航空機よりも機内の気圧が高めに設定されているってご存知ですか?
子どもの耳への負担も多少は減り、機内湿度も少し高くなっているので、少しは快適に過ごせますよ。
耳抜きはどうするの?
小さいお子さんほど耳抜きは難しいですよね。
おすすめは、気圧の変化を和らげてくれる「気圧変動対応の耳栓」です。
耳栓を嫌がるようでしたら、離着時に白湯や水を飲ませたり、アメやラムネなどを食べさせるといいですよ。
また、授乳時期の赤ちゃんは離着陸の時におしゃぶりをくわえさせたり、授乳するという方法もあります。
この場合は搭乗前に与えず、お腹を空かせておきましょう。
乾燥対策は?
飛行機の機内は湿度0~20%と非常に低くて乾燥しています。
インフルエンザなどのウィルス性感染症は、乾燥する冬に流行りますよね。
これと同様に、飛行機で病気をもらってしまう可能性が高いです。
乾燥を防ぐために、いつでも水が飲めるようにしておくことをおすすめします。
生後間もない、免疫のない赤ちゃんは、中耳炎よりも感染症の方が心配なほどです。
水の持ち込みが禁止されている航空会社でも、乳幼児に関しては確認の上持ち込みが可能な場合もあります。
蓋のある哺乳瓶やマグを持ち込んで、機内で白湯や水をもらう方法もありますよ。
乾燥を防ぐために、保湿クリームも持っていると安心です。
ちなみに、飛行機は常に新鮮な空気を機外から取り入れていて、だいたい3分間で全ての空気が入れ替わるようになっています。
とはいえ、できる限りの対策はしておきましょう。
また、旅行前は体調をしっかり整えておくことが第一です。
マスクをしたり、手洗いうがい、水分補給をいつもより意識して行いましょう。
赤ちゃんの機内食は?
機内食はベビーミールやキッズミールのリクエストができます。
こちらも事前予約をして、チェックイン時に確認しましょう。
リクエストが漏れていた場合、機内積み込みが終わった後にリクエストをしても受け付けてもらえません。
早めにチェックインをして、リクエストができているか確認することをおすすめします。
ただ、ベビーミールの場合は、瓶詰めのベビーフードなどで月齢に適さない場合があります。
また、いつもの食事と違うため食べてくれない場合もあるので、食べられるものを持っていると安心ですよ。
1歳の子どもに9か月~2歳用のベビーミールをオーダーしたら、チキン粥が出てきました。
3食におやつ2回、モリモリ食べる子だったので帰りはキッズミールをオーダーしましたよ。
1歳児には少し濃い味付けでしたが、見た目も可愛くて喜んで食べてくれました。
また、旅行先でも食事のタイミングが合わなかったり、現地のものを食べてくれない心配がありますよね。
レトルトのベビーフードを持参しておくと安心ですよ。
持って行くといいものは?
オムツ
LCC以外は、飛行機に乗ると2枚~3枚の紙おむつをもらえることが多いです。
ただ、現地のオムツなので肌に合わなかったり、もらってもサイズが合わない可能性もあります。
JALやANAを利用しても、海外から日本に戻る際は現地で購入したオムツです。
また、オムツが外れたお子さんでもトイレが混んでいたり、機内のトイレを怖がることもあるので持参しておくと安心ですよ。
衣類
赤ちゃんの着替えはもちろん、保護者の着替えも1枚あると便利です。
ジュースをこぼされたり、汚されたりする可能性もあるので、用意しておくと安心ですよ。
また、機内が寒いこともあるのでカーディガンやパーカーなどの上着は必ず持参しましょう。
機内で子どもが私の服にもどしてしまいました。
子どもの着替えは2着あったのですが、私の着替えは持っていませんでした。
airAsiaだったので、機内販売しているairAsiaのTシャツを買って着替えました。
とても助かりましたが、空港に降りたときはとても恥ずかしかったです。
おしりふき
おむつ替えの時はもちろん、手を拭いたり口を拭いたり、時にはテーブルも拭ける優れものです。
荷物が重くならないように、小さめのものをいくつも持って行くのがおすすめです。
おもちゃ類
月齢によって興味を示すものが違いますが、いつも遊んでいるおもちゃがあると気分が紛れますよ。
航空会社によっては、シールブックやマスコットなどの人形をもらえます。
また、好きな絵本やミニ図鑑などもあるといいですよ。
機内は隣との距離が近いです。
機内に持ち込むおもちゃは、できるだけ音の出ないものがおすすめです。
ベビーフード
何か口に入れられるものがあると、赤ちゃんの気が紛れます。
レトルトのベビーフードや赤ちゃん用のお菓子などを用意していきましょう。
他にもバナナやパンなど、手で食べられるものを持参すると便利ですよ。
また、現地の食事や機内食を食べてくれなかった時のことも考えて多めに持っていると安心です。
併せて、個別包装されたストローやプラスチックフォーク、スプーンもあると便利ですよ。
飛行機に乗る前の対策は?
赤ちゃんのリズムを崩さずに、時間と気持ちにゆとりを持つことが何より大切です。
生後14日~5か月くらいの赤ちゃん
まだ首がすわっていなかったり、お座りもままならないこの時期は、泣かれるのが一番困ります。
どの年齢でもそうですが、特にこの時期の赤ちゃんは生活リズムを崩さないようにするのがポイントです。
できればいつも昼寝をする時間帯にフライトを合わせるなど、無理のないスケジュールにしましょう。
また、搭乗前にオムツを変えたり、ミルクをあげたり、リラックスできるように余裕をもってチェックインしましょう。
ママがイライラしていると、子どもにも伝わってしまいます。
座席の周りの人に一声かけておくと、少し気持ちに余裕ができますよ。
生後6か月~1歳くらいの赤ちゃん
実は、寝たきりの赤ちゃんよりも厄介なのがこの頃です。
この頃の赤ちゃんはお座りもでき、ハイハイやつたい歩きができるようになります。
早めに空港に行き、キッズスペースがあれば十分に遊び、ごはんを食べてから飛行機に乗せて寝てもらうのが一番楽ですよ。
ただし、この頃の赤ちゃんはバシネットの利用もできず、保護者の膝の上で寝ることになります。
負担にならないように、抱っこ紐などを用意しておきましょう。
また、バシネットを利用しなくても、バシネットシートは足元が広いので赤ちゃんを足元で遊ばせることも可能です。
逆に後部席で余裕がある場所に座らせてもらうのもおすすめです。
1歳~1歳半くらいの赤ちゃん
個人差がありますが、この頃になると言葉も出てきますし、よちよち歩き出します。
搭乗前に好きなだけ歩かせてあげるといいですよ。
時間の感覚がないこの時期は、大人の都合で動かすのが1番大変なので、時間にたっぷり余裕をもつことをおすすめします。
ちなみに、欧米人は長距離フライトの時は睡眠作用のある風邪薬などを飲ませるようです。
不要に薬を飲ませるのは賛否両論ありますが、長距離フライトだと1つの方法かもしれませんね。
1歳半~2歳の赤ちゃん
これから飛行機に乗ることが分かっていて、興奮して寝ないお子さんもいますよね。
体力もついてきているので簡単には寝てくれない子もいます。
機内で子ども向けメニューのものを見せたり、お気に入りの絵本やぬり絵などを持参しておくといいですよ。
ただ、イヤホンが痛くてつけられないこともあります。
その場合は、DVDプレーヤーを持参したり、タブレットなどで知育ゲームをさせるのもおすすめです。
いつもは与えないお菓子などで特別感を出す方法もありますよ。
まとめ
赤ちゃんが飛行機に乗れるのは
- 生後1~2週間以上経過している赤ちゃん
- 健康な赤ちゃん
赤ちゃんの座席は
- 2歳未満なら膝の上でOK
- バシネットと呼ばれる簡易ベビーベッドが設置できる
- バシネットは2歳以下10kg未満の赤ちゃんの利用が可能
- バシネットシートの席数は限られているので予約が必要
- LCCにバシネットはない
赤ちゃんの運賃は
- 幼児料金として正規料金の10%程度が一般的
- LCCは幼児料金の設定がない航空会社もある
- 座席を取ると小児料金が必要
- 小児料金は大人の75%程度
航空会社の選び方は
- 機材やサービスが充実している大手航空会社がおすすめ
航空中耳炎を防ぐには
- 搭乗前に鼻をかんでおく
- 授乳などで耳抜きをする
- 離着陸の時にアメなどを食べさせる
耳抜きの方法は
- 授乳などで耳抜きをする
- 食べたり、飲んだりする
感染症を予防するには
- 旅行前の体調を整えておく
- 水分をこまめに補給する
- マスク、手洗いうがいをいつもより意識する
赤ちゃんの機内食は
- 機内食はキッズミールやベビーミールがリクエストできる
- ベビーフードや赤ちゃん用のお菓子を用意していく
持って行くといいものは
- オムツ
- 着替え
- おしりふき
- 年齢に合わせたおもちゃや絵本
- ベビーフードや赤ちゃん用のお菓子など
飛行機に乗る前の対策は
- 時間と気持ちに余裕をもつ
- 生後14日~5か月の赤ちゃんは、無理のないスケジュールを組む
- 生後6か月~1歳の赤ちゃんは、搭乗前に十分に遊ばせご飯を食べておく
- 1歳~1歳半の赤ちゃんは、搭乗前に好きなだけ歩かせておく
- 1歳半~2歳の赤ちゃんは、絵本やぬり絵などを持参しておく
今回は「赤ちゃんと飛行機に乗る時の注意点と対策」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
赤ちゃんの機嫌が悪いと、せっかくの旅行もストレスばかりになってしまいます。
この記事を参考に、赤ちゃんと一緒に楽しい旅行にしてくださいね。
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