イタリア水の都ベネチアってどんなところ?おすすめ観光スポットは?

イタリアには、ローマやフィレンツェのように美しい都市が多いですよね。

その中でも、年間を通じて世界中から多くの観光客が訪れる人気の観光都市があります。

それは、街全体が水没しているかのような美しい光景が広がるベネチアです。

「水の都ベネチアってどんなところなのかな?」

「車や自転車が使えないって聞いたけど、どうやって移動するの?」

「おすすめの観光スポットは、何があるのかな?」

と疑問に感じることがたくさんありますよね。

今回は「ベネチア観光の移動手段やおすすめの観光スポット」をご紹介します。

水の都”ベネチア”ってどんなところ?

ベネチアは、イタリアの北東部に位置する観光地として人気のある都市です

運河を中心に栄えたことから「水の都」として有名になりました。

100以上の島々と150以上の運河、その島々を400に及ぶ橋で結ばれていて

ベネチア本島内は、水路と細い路地が迷路のように入り組んでいます。

その上、小さな橋が多いので階段の上り下りも多くなります。

地理上、車の移動もできないので、自転車やバイクの使用も禁止されています。

そのため、交通手段は必然的に船か徒歩になります。

注意

ベネチアの駅(サンタ・ルチア駅)は、ベネチアの中心部とは離れています。

駅からホテルへスーツケースを持って移動するときは

重いスーツケースを持って、多くの橋を渡らなくてはいけないのでとても大変です。

手押し車でスーツケースを運んでくれる有料サービスもありますが、自分で目的地と値段の交渉をする必要があります。

ホテル選びの際は、「駅周辺」か「大きめの水上バス乗り場付近」をおすすめします 

ベネチア本島のおすすめ観光スポットは?

サン・マルコ広場

サン・マルコ広場は、ナポレオンが「世界一美しい広場」と称賛したといわれる場所です。

ベネチア観光の中心地なので、広場の周囲にはサン・マルコ寺院や鐘楼・時計塔など名所が多数あります。

また、広場を取り囲む老舗のカフェから音楽が流れているので、広場を映画のワンシーンのように演出します。

私が訪れた際には、何組ものカップルがウェディング写真を撮っていて、とても素敵でしたよ。

写真をじっくり撮りたい方は、朝早めに広場へ向かうと良いですよ。

お洒落で開放感があるこの美しい広場に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

リアルト橋

リアルト橋は、カナル・グランデ大運河に架かる橋の一つです

ベネチアを象徴する橋で、白大理石の美しいアーチ型をしている大きな橋です。

橋の上には多くの店が立ち並び、いつでも観光客で賑わっています。

補足

サン・マルコ広場からリアルト橋へ行く時は、メルチェリエ通りを通って移動するのがおすすめです。

お土産物店がずらりと並んでおり、見ているだけでも楽しい街歩きになること間違いなしですよ!

ベネチアには、どんな船があるの?

ヴァポレット

主な観光地は、サン・マルコ広場の周辺にありますが、中には少し離れた場所にあるものもあります。

そんな時は「ヴァポレット」という水上バスを活用するのが便利です。

規制があるのでスピードはかなり遅く、徒歩のほうが速いことがありますが、ヴァポレットに乗るにはチケットが必要です。

そのチケットを、乗船場入口にあるタッチパネルに、Suicaのようにピッと音がするまでかざして、読み込ませることで船に乗ることができます。

チケットの購入場所は「サンタ・ルチア駅前」や「サン・マルコ広場の乗り場」が便利ですよ。

補足

チケットは、1回券(75分以内)、24時間、48時間、72時間チケットがあります。

乗船場入口のタッチパネルにかざすまでは、時間はカウントされません。

「サンタ・ルチア駅」や「サン・マルコ広場」を通る際は、早めに買っておくと便利ですよ。

ちなみに、ベネチアに数日滞在する場合は、24時間券や48時間券を買うのがおすすめです!

また、小さい乗り場では、1回券のみを取り扱っていることもあるので注意してくださいね。

 

水上タクシー

水上タクシーは、ヴァポレットと違って、自分の好きな乗船場で乗ることができます

また、狭くて小さな運河にも入ることができます。

モーターで動くので、速くて便利な分、少し料金が高めに設定されています。

注意

例えば、サンタルチア駅からベネチア中心部のサンマルコ広場までは、約60€(約7000円)かかります。

料金を高く設定して提示してくる水上タクシーもあるので注意しましょう。

トラゲット

トラゲットは、ベネチア市民も公共交通機関として使っているゴンドラです。

ベネチアの街には、S字状に横断しているカナル・グランデという大きな運河があります。

大きい運河ですが、その運河に架かっている橋が少なく、目的地まで徒歩で向かうのは大変です。

そこで活躍するのがトラゲットです!

カナル・グランデ大運河沿いには、トラゲットの乗り場は3つあります

補足

観光用のゴンドラは貸切になるので料金が高いですが、トラゲットは片道2€(約240円)で乗れます

12名乗りで相乗りになりますが、ゴンドラを手軽に楽しめるのでオススメです。

ゴンドラ

ベネチアの代表格ともいえるのが、ゴンドラクルーズですよね。

ゴンドラは、ボーダー服を着たゴンドリエーレというプロの船漕ぎが案内してくれます。

料金は、昼間は30分で80€(約9700円)、夜間は35分で100€(約1万2000円)が公式料金です。

少し料金が高いように感じますが、貸切で水上からみるベネチアの街並は格別ですよ。

狭い路地を抜けたり、橋の下をくぐりながら、美しい水上の風景をぜひ楽しんでみてくださいね。

補足

おすすめの乗り場は「サン・マルコ広場近く」と「ホテル・ダニエリ前」です

サン・マルコ広場からスタートし、有名な「ため息橋」の下をくぐることができます。

ぜひ、好きなルートに合わせて、ゴンドラ乗り場を決めてくださいね。

私が乗った時は、ゴンドリエーレさんが歌を歌ってくれて、素敵なゴンドラ旅を楽しめましたよ。

日帰り旅行をするなら?

時間に余裕があれば、ぜひヴァポレットに乗って、別の島に行ってみませんか?

今回は、日帰りで気軽に行けるオススメの島をご紹介します。

ブラーノ島

ブラーノ島は、カラフルな家並みが印象的なフォトジェニックな島です。

乗船場を降りると、すぐにカラフルな家々の光景が広がっています。

この島に住んでいる人は、漁を営む人が多く、漁から船で戻るときに霧の多い海上から、

自分の家がどれか見分けるために、家の外壁をカラフルにしたんだそうです。

また、漁業の網の技術が元になって、レース編みが盛んになり、レース編みのお店がたくさんあります。

クッションカバーやテーブルクロス、デザインの可愛いレース編みがいっぱいで、どれを買えば良いか迷ってしまうほどでした。

補足

ブラーノ島はヴァポレットに乗って40分程度で到着します。

島内は、数時間程度で1周できるくらい小さな島です。

着いたら、帰りのヴァポレットの時間も確認して島内を観光することをオススメします

ムラーノ島

ムラーノ島は、ベネチアン・ガラスの生産が盛んな島として有名です。

ベネチアン・ガラスは、鉛を含まないソーダ石灰を使用し、鉱物を混ぜることで色鮮やかなガラスを生み出しています。

このガラス細工は、同じ色を使っても、ところどころ色合いが違うので、全てが一点物です。

ぜひ自分のお気に入りのベネチアン・ガラスを探してみてくださいね。

リド島

リド島は、イタリア有数のリゾート地で、海岸通りには高級ホテルが立ち並んでいます。

毎年8月末から9月初旬に行われる「ベネチア国際映画祭」の開催地としても知られています。

島の東側にあるホテル・デ・バンは、映画「ヴェニスに死す」のロケ地となった場所なんですよ。

補足

各島へのヴァポレットは、サン・マルコ広場近くの「サン・ザッカリーア」や北岸の「フォンダメンテ・ノーヴェ」などから、数十分おきに運行していますよ。 

まとめ

水の都ベネチアは

  • イタリアの北東部に位置している
  • 観光地として人気がある都市
  • 100以上の島々と150以上の運河、その島々を400に及ぶ橋で結ばれている
  • 水路や路地で入り組んでおり、階段が多い
  • 車の移動はできず、自転車やバイクの使用は禁止

ベネチア本島のおすすめ観光スポットは

  1. サン・マルコ広場
  2. リアルト橋

ベネチアの公共交通機関は

  1. ヴァポレット
  2. 水上タクシー
  3. トラゲット
  4. ゴンドラ

ベネチア本島から日帰りで行けるおすすめの島は

  1. ブラーノ島
  2. ムラーノ島
  3. リド島

今回は「ベネチア観光の移動手段やおすすめの観光スポット」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

水の都ベネチアは、どこか不思議で美しく世界的にも珍しい都市です

海に囲まれ、新鮮なシーフードが名物のベネチアは、魚介好きの日本人の口に合う料理も多いです。

2月末~3月初旬には、華やかな衣装や仮面を身につけた人々で溢れるベネチア・カーニバルもあります。

どの時期にいっても楽しめること間違いなしの都市ですよ。

今回の記事を参考に、魅力たっぷりのベネチアで、ぜひ素敵な時間を過ごして下さいね。

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