イタリアの治安は悪いって本当??旅行中に注意することとは??

イタリアは、海外旅行の中でも人気がある国ですが、治安が悪い国という一面もあります。

「イタリアで犯罪に遭ったらどうしよう？」

「なるべく犯罪に遭わないための方法を知りたい。」

今回は「イタリア旅行中に犯罪を防ぐためのポイント」をご紹介します。

犯罪発生状況（公式の「外務省の海外安全ホームページ」より）

1. 犯罪発生状況
イタリア政府は，犯罪組織（マフィア）の取締りの強化，不法移民問題の解消などを中心とした総合的な治安対策に取り組んでおり，2016年のイタリア内務省の統計によると犯罪認知件数は約250万件であり，前年と比較すると，7．99％減少しました。

しかし，スリが約16万件（前年比6．39％減），ひったくりが約1.7万件（前年比6．22％減）と多数発生していることから，イタリア滞在中これらの犯罪に対して用心と予防が必要です。

ローマ，ミラノ，フィレンツェ，ナポリ等の観光地における日本人観光客等の犯罪被害は依然として多く，置き引きやひったくり，スリをはじめとして，警察官になりすました外国人が，偽札や違法薬物の捜査等と称し，所持品検査を装い，現金やクレジットカードを窃取する事件等も相次いで発生しています。

引用：外務省の海外安全ホームページより

上記の犯罪が、どんなところで起きているかを確認していきましょう。

イタリアで犯罪が起きやすい場所は？

イタリアで犯罪が起きやすい場所は、以下の5箇所です。

1. 空港
2. 繁華街、観光地
3. ホテル、レストラン、店内
4. 公共交通機関
5. 夜道

空港

旅の玄関口である空港は安全と思われていることが多いですが、危険な目に遭うこともあります。

仕事やバカンスなど、様々な目的で多くの人が出入りしていますが、中には悪いことを企んでいる人もいます。

例えば、スリや置き引きは発生しやすく、以下の箇所で狙われやすいので気をつけてください。

繁華街、観光地

スリや置き引き以外にも、窃盗などの犯罪が行われやすい場所です。

「観光や写真撮影に夢中になりすぎて、気が付いたら一人になっていた」

「有名な観光名所にあるお店だからと入店したら必要のない物を買わされた」

など、色々な犯罪の被害報告がされています。

特に、一人でウロウロしたり、観光地から一本離れるだけでも危険な場所はたくさんあります。

また、屋台や出店などで品定めをしているときにスリの被害に遭いやすいので注意しましょう。

ホテル、レストラン、店内

ホテルやレストラン、店内でも犯罪は起きやすいです。

「え？こんなところで犯罪に巻き込まれるの？」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ホテル内などのリラックスした空間に入ると、どうしても気を許してしまうことが多いです。

その一瞬の隙を犯人は狙っています。

レストランでの楽しい食事中に貴重品から目を離してしまう人も多いです。

ホテルやレストラン、店内は注意力が欠けて狙われやすいので気をつけてくださいね。

公共交通機関

旅先で公共交通機関を使うと、現地の生活を感じられる上に便利ですよね。

しかし、現地の人々が多く利用する公共交通機関は、時間帯によっては混雑します。

犯罪者は混雑した状況を利用して、スリなどの犯罪を犯します。

また、タクシーやバスの運転手による犯罪も報告されています。

現地の交通機関を利用する場合は、時間帯や混雑具合を確認してください。

また、タクシーやバスを利用する場合は、ホテル所属の会社が運営しているかどうかを確認をしましょう。

夜道

「イタリアの夜の風にあたりたい」

「少し外に出てイタリアの夜を楽しみたい」

日本では、夜一人で歩いていても海外に比べたら、そこまで危険なことはありません。

しかし、日本にいるときと同じような感覚でイタリアの夜道を歩くのは危険です。

特に、小柄で可愛らしい印象を持たれる日本人女性は、力づくで襲われると抵抗できません。

「海外の夜は危険なんだ」という常識を持って観光してくださいね。

イタリアに多い犯罪の種類は？

スリ

スリは、イタリア全土どこにでも発生します。

また、犯人は一人ではなく、三人以上のグループになっていることが多いです。

特に、街中や観光地ではスリが大量発生しています。

役割分担としては、このように分かれています。

1. 話しかける人
2. カバンなどから物を取る人
3. 取った物を受け取って走る人

手口は巧妙で、大きめのストールやコートなどで鞄を隠しながら貴重品などを盗んでいきます。

相手は盗みのプロなので、盗まれないように対策をしましょう。

スリ対策については、こちらで詳しく紹介しています。

→イタリアでスリ被害に遭わないために気を付けることは？

イタリア旅行でのスリ対策!!絶対に盗られないためのスリ対策3選とは??

2019年6月3日

置き引き

ホテルや空港などのカウンター、レストランでの食事中に発生します。

電車やバスの中で財布を盗まれたり、カバンごと盗まれたりなどの被害が多いです。

旅行者の中には、購入してから2週間の新しいスマホを盗まれるなどの苦い経験をしている人もいます。

私は、ホテルのレストランで朝食を食べてるときに、鞄を背中と背もたれの間に挟んでいました。

ハンカチを使うつもりで鞄の中を見たら、お財布だけがなくなっていてショックでした。

請求詐欺

レストランやタクシーで多く発生しています。

レストランで食事をした後に、思った以上の食事代を請求されるケースもあります。

また、タクシーで€１10で行けるはずの距離なのに遠回りされて€50請求されたなどの被害が報告されています。

請求詐欺は日本人が被害者になることが多いです。

「何だかおかしいなぁ、変だな。」と感じたら、はっきりと伝えて意思表示をしましょう。

知人に教えてもらったリストランテで、どうしても食べたい旬の食材があったので、つたない英語で値段交渉をして€15で作ってもらいました。

メニューにない料理だったので、手数料という形で＋€50も請求されました。

英語が通じるお店ではありましたが、肝心なことは英語ではなくイタリア語で話されたので、どうしようもなく渋々払いました。

イタリアでの犯罪を防ぐ方法

服装を派手にしない

特に、日本人はお金を持っていると思われています。

目立つ格好（ブランド物を身に付けるなど）をしないようにしましょう。

ブランド物を持っていると、犯人に「どうぞ狙ってください」と伝えているのと同じです。

旅行中もお洒落をしたい気持ちは分かりますが、あまり気合を入れすぎないようにしてください。

カバンは必ず前に抱える

すべての鞄に共通することです。

バックパックのように、鞄を後ろに持つのは危険です。

また、肩に軽く掛けている場合は「どうぞ、盗んでください」と伝えているのと同じことになります。

カバンを持つときは、必ず前に持って手を添えておくようにしましょう。

バックパックは便利ですが、犯罪率が高い観光地では要注意です。

人混みの中などでも堂々とファスナーを開けられて盗まれます。

肩掛けバッグは、必ず肩から斜めに掛けて、前に持つと狙われにくいですよ。

全ての鞄に共通しますが、必ずファスナーなどは閉めておきましょう。

貴重品は別に持つ

カバンを前に抱えて持っておけば大丈夫と思う人も多いです。

しかし、この方法は「街歩き」もしくは「観光地を歩いている時だけ」に有効な方法です。

レストランやホテルフロントでは、鞄を肩から降ろすことが多くなりますよね？

その一瞬の隙を狙われる可能性もあるので、お財布には少額のお金を入れておきましょう。

一つのお財布でお金を管理すると、盗まれたときに手元から現金が全て無くなってしまいますよ。

本当に盗まれたら困る物（パスポート、クレジットカード、現金）に関しては、肌身離さず持つことをオススメします。

腰に巻けるパスポートホルダーをなどを利用すると、鞄を取られても、貴重品（パスポート）さえあれば日本に帰国できますよ。

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値段確認を忘れない

イタリア語が堪能であれば問題ありませんが、心配な場合はメニューなどで値段を確認しましょう。

確認をしておかないと、後からとんでもない金額を請求されることがありますよ。

例えば、レストランに入る前は必ずメニューを確認しましょう。

言葉が心配な人は、大都市などの日本語メニューがあるところで食事をすると良いですよ。

また、タクシーに乗る場合は、先に値段交渉をしてから乗車するようにしてくださいね。

観光地でコスプレをしている人たちを見かけるときがあると思います。

写真を撮ると、しっかりとモデル料を取られるので注意してくださいね。

もし犯罪に巻き込まれてしまったら？

いくら気をつけていても犯罪に巻き込まれてしまう時があります。

もし、犯罪に巻き込まれてしまった場合は、まずは警察に連絡をしましょう。

言葉に自信がない場合、頼りになるのが海外旅行保険です。

何かとアドバイスをくれるので、お守り代わりに入っておくことをオススメします。

クレジットカードに付帯されている保険もありますが、サポートしてくれる範囲や補償金額は保険会社によって違います。

必ず、イタリアに出発する前に確認しておきましょう。

オフラインでも利用できるGoogle翻訳アプリは役に立つので、出発前にダウンロードしておくことをオススメします。

まとめ

犯罪が起きやすい場所は

1. 空港
2. 繁華街、観光地
3. ホテル、レストラン、店内
4. 公共交通機関
5. 夜道

犯罪の種類は

1. スリ
2. 置き引き
3. 請求詐欺

犯罪を防ぐ方法は

1. 服装を派手にしない
2. 鞄は必ず前に抱える
3. 貴重品は別に持つ
4. 値段確認を忘れない

今回は「イタリア旅行中に犯罪を防ぐためのポイント」をご紹介しましたが、いかがでしたか？

自分自身で犯罪を防ぐことができたら、とても楽しい旅行になりますよ。

今回の記事を参考にイタリア旅行を満喫してきてくださいね。