海外旅行に行くときに一番大切な物と言えば、何を思い浮かべますか?
ほとんどの人は「パスポート」という答えになりますよね。
日本では、あまりパスポートを重要視していない人もいますが、外国では“命の次に大事”とも言われてるんですよ。
盗難被害に遭うと、日本にすぐに帰れなくなるだけではなく、パスポートを犯罪に使われる可能性もあります。
今回は「パスポートを危険から守る為にコピーを上手に活用する方法」をご紹介します。
目次
パスポートの基本情報
パスポートって一体何?

外務省のホームページにもしっかり記載されていますが、パスポートは“全世界で通用する共通の身分証明書”です。
自身の国籍である国(日本)の政府によって発行される、とても大切な“渡航文書”になります。
パスポートは日本語では「旅券」と呼び、以下の個人情報が記されています。
- 国籍
- 氏名
- 証明写真(顔写真)
- 生年月日
- 性別
- 旅券番号
- 発行年月日
- 有効期限
- 発行機関等

「この人が日本人であることを証明し、日本を出て外国へ行くことを日本政府が認めます。」 「あなたの国(渡航先)にいる間、この人の自由が不当に妨げられないようお願いします。」 という意味の書類です。 パスポートに関する標準文書は「ICAO」という国際機関で標準化制定されているんですよ。

パスポートのルーツは、ローマ帝国時代にまで遡ります。
「この旅行者(ローマ人)に危害を加えた場合、ローマ皇帝に喧嘩を売ったと理解しますよ!!」
という内容の記載があったそうです。
旅行者は“国が自分を守ってくれる”と思いながら、旅行していたことが伝わりますね。
海外旅行中パスポートはどこで使うの?
基本的に、パスポートの原本が必要な場面は以下の場合です。
- 日本を出国、入国(帰国)する時
- 滞在国に入国、出国する時
外国でパスポートを盗難、紛失した場合、その国から出国できなくなり、日本に帰国することも第三国へ移動することもできなくなります。
他にもパスポートを使用するときがあるので、簡単にご紹介します。
ホテルでチェックインするとき
他にも、ホテルのチェックイン時にパスポートを使用する場合もあります。
入出国時以外には、ホテルにチェックインする時もパスポートの原本提示が必要です。
海外のほとんどのホテルでは、外国人宿泊者のパスポートをコピーして保存しています。
職務質問をされたとき
また、職務質問をされた時ときにもパスポートを使用する場合もあります。
まれに現地の警察官に不法滞在者でないか職務質問を受けることがあります。
その際もパスポートの情報が必要となり、どのホテルに宿泊しているかを確認されることもあります。
宿泊先のホテル名を告げると、警官は本当にそのホテルに宿泊しているかそのホテルに確認します。
ほとんどのホテルでは外国人宿泊者のパスポートをコピーして記録しているので、正直に答えるようにしてくださいね。
海外では偽警官などによる詐欺被害が多発しています。
パスポートと一緒に「クレジットカードや財布を出せ。」と言われても渡さないでください。
また、クレジットカードの暗証番号も伝えてはいけません。
警察官が「クレジットカードや財布を見せなさい。」と言うことは、まずありません。
くれぐれも注意するようにしてくださいね。
年齢確認が必要なとき
年齢制限がある物を購入したり利用する場合もパスポートが必要です。
- お酒やタバコの購入
- 免税店での商品の購入
- バーやナイトクラブの入店
- カジノの入店
- レンタカーの利用
- 年齢制限のあるツアーやアクティビティへの参加 etc
海外ではパスポート以外に自分を証明するものがありません。
「年齢を証明する物」=「パスポート」となります。
海外によっては「パスポートを見せて。」ではなく「IDを見せて。」と言われることがあります。
日本人は、パスポート以外に身分証明書は無いので「パスポート」を見せるようにしてくださいね。
パスポートを守る方法

でも、どうやって盗難やスリから守ったら良いんですか?
重要なパスポートだからこそ「紛失・スリ・置き引き」には最大限に警戒しないといけません。 比較的セキュリティのしっかりしたホテルに宿泊する場合はホテルを利用するのがオススメです。 セキュリティのしっかりしたホテルは、ルームキーがないとエレベーターに乗れず、宿泊者以外が客室フロアに立ち入れないようになっています。 また、ホテルスタッフも多く目を光らせているので安心ですよ。 宿泊先や部屋にパスポートや貴重品を置いて外出するのは怖いと思う人もいますよね。 たまにスーツケースに鍵が付いているので金庫代わりにする人がいます。 ですが、実際にドミトリーでスーツケースごと盗まれた話は何度か聞いたことがあるので絶対に安心とは言えません。 一番信用できるのは「自分自身」です。 着衣の中に装着する腹巻タイプのセキュリティーポーチ等にパスポートの原本を入れると安心ですよ。 「ホテルにパスポート預けてしまって、何かあったときは大丈夫かな?」と心配になるかもしれませんが、パスポートに記載されている情報は必要でも、パスポートそのものが必要とは限りません。 そんな時は最大限「パスポートのコピー」を活用しましょう。 もちろん原本が必要なときもありますが、実はコピーで十分ってことも多いんですよ。 例えば、スーパーでお酒を買う時に必要な情報は「購入者の年齢」ですよね? 年齢はパスポートの記載内容を見れば分かるので、コピーで十分というときも多いです。 また、オプショナルツアーなどもコピーでOKという場合がほとんどですが、参加前に確認しておきましょう。 レンタカーを借りる時、乗るときはパスポート原本が必要になります。 レンタカーを借りる予定がある場合は、パスポートのコピーは直ぐに取り出せるポケットやバッグに入れておくと良いですよ。 使っているハンドバックにはパスポートのコピーを入れておき、パスポートの原本はセキュリティポーチに入れておくと安心です。 原本が必要な際は、面倒でも、その都度セキュリティーポーチから出すようにしましょう。 セキュリティポーチには、スリに遭ったときのことを考えて、、すぐに使わない現金を分けて入れておくと良いですよ。 では、パスポートはどのページをコピーしておけばいいのでしょうか? 重要なのは、以下の2点です。 旅行中、身分証として持ち歩くのは顔写真のあるページだけでOKです。 このページには、氏名・国籍・生年月日・性別・パスポートの発行年月日・有効期間終了日・所持人自署(サイン)・パスポート番号等が記載されているので身分証明書としては十分です。 これでお酒の購入や免税店で買い物する時など、ほとんどのシーンで身分証明書となります。 ポケットに入れていてもシワクチャにならず、汗で印刷内容が滲むということもなかったのでお勧めですよ。 ほとんどお金をかけずにできる方法なので試してみてくださいね。 今はスマートフォンが普及しているので、パスポートのコピーは「紙」である必要はありません。 Evernoteやグーグルドライブなど、サーバー上でデータを保存しておくのがオススメです。 スマートフォンを盗まれたり故障で使用できなくなった時も、インターネット環境と何らかの端末さえあれば保存したデータにアクセスできるので安心ですよ! 「パスポートを無くさない為のコピーの活用方法」をご紹介しましたが、万が一パスポートを紛失してしまった場合でもパスポートのコピーは非常に役立ちます。 パスポートが無くなるということは、その国のビザ(その国での滞在を許可する物)も同時に失うということです。 なので「ビザ部分のコピーや画像データも取っておく」ということも心がけましょう。 もし、渡航先でパスポートを紛失してしまった場合は再発行が必要です。 パスポートは現地の日本大使館や総領事館で再発行の申請を行いますが、その際は下の①~④の資料を持っていると手続きがスムーズですよ。 家族旅行で「家族全員のパスポートを紛失した!」という場合は、戸籍妙本より戸籍謄本の方が良いです。 このような緊急時に備える情報は、個人のブログ情報だけでなく、必ずご自身の眼で外務省のホームページを確認してくださいね。 外務省の情報に加えて渡航先の日本大使館、総領事館の場所と連絡先は必ず調べておきましょう。 また、海外(渡航先)から日本外務省に連絡する方法も予習しておきましょう。 上記①~④は、日本にいる家族と共有しておくと、さらに安心ですよ。 海外旅行の前に、コピーを家族に渡しておけば現地にいる自分に何かあったときでも、日本にいる家族が警察や外務省とやり取りをする際に、これらの情報が頼りになってくれますよ。 ビザという言葉が出て来ていますが日本語では「査証」と言います。 世界には全部で227の国と地域がありますが、日本のパスポートはこの内、190の国と地域へビザ不要で入国できます。 日本のパスポートが「最強」と言われる理由で、同時にスリや盗難のターゲットになりやすいというリスクもあります。 私は、以下の物をPDFと画像両方でグーグルドライブとEvernoteに保存しています。 クレジットカードの海外サービスは、会員専用のラウンジが使えるなど、日本語の話せるスタッフが旅行に関する相談に乗ってくれます。 日本にいるスタッフが通訳をしてくれるサービスもあるので、もしもの為に連絡先を控えておくと安心ですよ。 例えば、運転免許証が大切だからといって、自宅の金庫にしまってコピーを持ち歩く人はいませんよね? パスポートも同じですよ。 納得できる部分もありますが、そもそも運転免許証は法律で携帯を義務付けられています。 運転時に原本を持たずコピーしか所持していない場合は道路交通法違反になります。 日本国内で運転免許証を無くすのと、海外でパスポートを無くすのとでは緊急性が全く違います。 日本国内では運転免許を失しても、自分に対して運転免許証が発行されたという記録が各都道府県公安委員会で管理されています。 しかし、パスポートが自分に発行されたという記録は、日本国内にしかない情報です。 渡航先の海外に「日本人の〇〇さんにパスポートが発行された」という情報はありません。 海外でパスポートを失くした場合、パスポートを持っていないという事実しか存在しません。 100万円の現金を失うのと、100万円の預金がある通帳を失う違いのように、失った現金は戻ってきませんが通帳は再発行が可能です。 銀行には、通帳の持ち主が「100万円を預けている」という記録が残っているからです。 「パスポートを海外で紛失する、盗まれるというのは絶対に避ける必要がある」ということが分かりますね。 パスポートの基本情報は パスポートの主な使用場面は パスポートを守る方法は パスポートの上手なコピー方法は 緊急時には 子どもの頃に「遠足は、家に帰るまでが遠足です。」と先生に言われた経験がありますよね。 海外旅行も無事に日本に帰って来れてこそ、楽しい旅の記憶になります。 今回の記事を参考に、パスポートのコピーを上手に活用しながら海外旅行を楽しんでくださいね。 海外旅行で怖いのは、盗難や事故、病気になってしまうことです。 2018年度に、事故や病気などで海外旅行保険を利用した人は3.70%(27人に1人)というデータが出ています。 海外旅行保険の費用を節約しようと思って、保険未加入で旅行すると、必ず後悔します。 そうならないために、海外旅行保険付帯のクレジットカードを使いましょう。 年会費も永年無料でその場で(スマホで)5分で申し込み&店頭なら即日発行可能!ホテルを利用する
パスポートのコピーを利用する
パスポートの上手なコピー方法
紙にコピーをする方法
紙以外でコピーする方法
緊急時にも役立つパスポートのコピー
パスポートは原本が必要?
まとめ
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海外旅行保険に入らずに海外へ行くと100%後悔します。
なぜなら、保険未加入の人が、アメリカで盲腸の手術を受けて200万円以上の治療費を請求されたケースがあるからです。
いまいちピンと来ないんですが、パスポートにはどんな情報が含まれているんですか?