旅行の楽しみのひとつに、その土地ならではのグルメは外せませんよね。
イギリスと言えば、フィッシュアンドチップスやスコッチエッグが有名です。
しかし、実はイギリスにも豊かな食文化があります!
特に、イギリスには美味しいカレーを食べられるお店がたくさんあるんですよ。
今回は「イギリスのカレーは絶品!イギリス式カレーの魅力とオススメのお店3選」をご紹介します。
目次
カレーはイギリスの国民食
イギリス旅行でカレーを食べれるイメージは少ないですよね。
しかし、イギリスとカレーの関係はとても深いんです。
イギリスはかつてインドを植民地支配していたことから、18世紀にインドから伝えられられたと言われています。
イギリスで初めてカレーのレシピが紹介されたのは1747年です。
また、初めてインド料理のレストランがオープンしたのは200年以上も前なんですよ。
今ではインド・パキスタン・バングラデシュから移住してきた人たちが開いているレストランが、約9000軒もあります。
特に若い人は日常的にカレーを食べていて、一般的な食べ物となっています。
イギリスカレーの特徴
インドにはあらかじめ複数のスパイスがミックスされた「カレー粉」はなく、スパイスをつどブレンドして作ります。
カレー粉は19世紀にイギリスで作られました。
また、イギリスのカレーは小麦粉でとろみをつけています。
シチューのようなとろみのあるカレーはイギリス生まれなんです。
明治時代、日本で主に使われていたカレー粉は、イギリスC&B社のものでした。
イギリス人好みにアレンジされたカレーは、日本人には少し物足りないかもしれません。
辛味は抑えられていますが、スパイスが効いていて美味しく、スーパーの冷凍食品でもカレーは人気です。
また、外食するか出来合いのものを買って帰るのが一般的なんです。
イギリス生まれのカレーには2種類ある
インドから伝わり、イギリスで発展していったカレーはどんなものがあるのでしょうか。
代表的なカレー2種類をご紹介します。
- チキンティッカマサラ
- バルチ
チキンティッカマサラ(Chicken tikka masala)
チキンティッカマサラは、イギリスのインド料理店が発祥のカレーと言われています。
数種類のスパイスとヨーグルトに漬け込んだ鶏肉を串に刺し、タンドールというインド式の窯で焼きます。
タンドリーチキンと呼ばれるものです。
この焼いた鶏肉を色々なスパイスとトマトなどで煮込んだクリーミーなカレーがチキンティッカマサラです。
特に決まったレシピがなく、バリエーション豊かなカレーです。
お店によって入れるスパイスや材料が違うので、いろいろ食べ比べて好みの味を見つけるのも楽しいですよ。
バルチ(Balti)
バルチはイギリス第二の都市、バーミンガムを代表するグルメです。
特徴は取っ手が二つ付いた中華鍋風の鉄鍋(バルチボウル)で提供されるカレーのことです。
チキンティッカマサラと同様、バルチも決まったレシピはありません。
バーミンガムのインド・パキスタン系の住民が住むエリアを「バルチ・トライアングル」といい、バルチを提供するお店がたくさんあります。
安くて美味しい料理が食べられることもあり、地元の人や観光客でにぎわっています。
最近ではロンドンやマンチェスターでもバルチを出すお店が増えているんですよ。
バルチの発祥については2つの説があります。
- イギリス・バーミンガムのパキスタン料理店「アディル」発祥のメニュー
- パキスタンが発祥
美味しいイギリスカレーを食べれるお店3選
最近はホテルカレーやスパイスカレー、家カレーというジャンルで専門店がたくさん出てきています。
カレーと言えば家庭料理のイメージが強いですが、イギリスでは外食するのが一般的です。
また、テイクアウェイ(イギリスではテイクアウトのことをテイクアウェイといいます)することも多いんですよ。
そこで美味しいカレーを食べられるオススメのお店を3つご紹介します。
- ディシューム(Dishoom)
- パンジャブ(Punjab)
- アディル(Adil’s)
ディシューム(Dishoom)
日本のインド料理レストランといえば、エスニックな内装や雰囲気のところが多いですよね。
ですが、このお店は「ここはインド料理レストラン⁉」と思うほどモダンな雰囲気が特徴です。
ロンドンで5店舗を構える人気店ですが、ピカデリーサーカス、ナショナルギャラリー、ビッグベンなどの観光地に近いコベントガーデン店がオススメです。
スパイシーなのにシチューのような濃厚なスープは他のお店では食べられません。
また、ここのチャイティーはおかわり自由なので、飲み物を頼むときはぜひチャイを頼んでください。
甘さ控えめで日本人の口にも合いますよ。
ビールのお供には、ぜひオクラフライを頼んでみてください。
スパイシーでカリカリな衣のオクラは、すごく美味しいですよ!
- House Black Dal 6.5ポンド(約900円)
- オクラフライ 4.70ポンド(約650円)
- プレーンナン 2.9ポンド(約400円)
- チキンビリヤニ 10.9ポンド(約1500円)
- チキンティッカ 8.90ポンド(約1200円)
- チャイ 2.9ポンド(380円)
- お子様向けグリルチキン 7.5ポンド(約1000円)
住所:12 Upper St. Martin’s Lane, London WC2H 9FB
電話:020 7420 9320
営業時間:月~木8:00~23:00/金8:00~/土9:00~深夜/日9:00~23:00
※子どもメニューあり。ディナータイムの予約は6人以上
コベントガーデン店は、2020年6月現在、改装中のため臨時休業中です。
2020年夏ごろ再オープンの予定です。
徒歩15分ほどでカーナビー店があります。
- ディシューム(カーナビー店)
住所:22 Kingly St, Soho, London W1B 5QP
電話:020 7420 9322
営業時間:9:00~22:00(年中無休)
パンジャブ(Punjab)
北インド料理とナンが美味しいと評判のお店です。
海外からのお客さんも多いため、色んな言語のメニューを揃えています。
日本語のメニューもあるので、安心して注文できますよ。
ナンは手でちぎって食べるものだと思っていたので新鮮でした。
「ここはヨーロッパなんだなぁ」と感じました。
どのメニューも辛さは控えめでマイルドです。
このお店には子ども用に半分の量のメニューがあるので、家族連れでも行きやすいですよ。
- ACHARRI MURGHA (アカリムルガ)12.95ポンド(約1800円)
- チキンティッカマサラ 12.95ポンド(約1800円)
- バターチキン 13.10ポンド(約1800円)
- 骨付きタンドリーチキン 13.95ポンド(約1900円)
- チーズナン 3.8ポンド(約520円)
- バターナン 2.6ポンド(約350円)
- village tarka daal(レンズ豆カレー)7.75ポンド(約1100円)
住所:80 Neal Street、Covent Garden、London、WC2H 9PA
電話:020 7836 9787
営業時間:17:00~21:30(テイクアウェイは17:00~21:00)年中無休
※子ども用メニューあり
アディル(Adil’s)
諸説ありますが、バーミンガムのバルチ発祥といわれる老舗パキスタン料理店です。
伝統的なバルチはもちろん、色々なバルチがあって選ぶのに迷います。
チキンやラム、エビなどの基本の食材と種類豊富なソースの組み合わせから選べます。
私はスパイスとトマトの伝統的なソース「バルチ」と緑と赤唐辛子で調理した辛いソース「マドラスバルチ」を選びました。
次に中に入れる具材は野菜とチキンを選んで注文しました。
二つで13.5ポンド(約1800円)でとてもリーズナブルな価格でした。
ナンもとても美味しく、各地から訪れる人気店なのもうなずけます。
- チキンバルチ 7.5ポンド(約1000円)
- チキンミンチバルチ 7.5ポンド(約1000円)
- チキンティッカバルチ 8.25ポンド(約1100円)
- 肉バルチ 7.75ポンド(約1050円)
- ラムティッカバルチ 8.75ポンド(約1200円)
- 野菜バルチ 6.0ポンド(約800円)
- エビバルチ 8.25ポンド(約1100円)
住所:148-150 Stoney Lane Sparkbrook Birmingham West Midlands B12 8AJ
電話:121 449 0335
営業時間:17:00~23:00(年中無休)
※子ども用メニューあり
イギリスにはビーガンカレーもある
イギリスのレストランのメニューには「vegan(ビーガン) 」「V」と表記されているものがあります。
ビーガンとは、日本語で「完全菜食主義者」という意味で、ベジタリアンのことを言います。
ビーガンもベジタリアンの一種で、食べるものに違いがあります。
- 乳製品と野菜を食べる「ラクト・ベジタリアン」
- 卵と乳製品と野菜を食べる「ラクト・オボ・ベジタリアン」
- 魚と卵と乳製品と野菜を食べる「ペスコ・ベジタリアン」
- 一切の動物性のものを口にしない「ビーガン」
ビーガンは、はちみつやゼラチン、動物の骨などから取ったスープも食べないほど徹底しています。
食べ物だけでなく、毛皮やレザーも身に着けない「エシカル・ビーガン」という人たちもいます。
この「ビーガン」の考えは、19世紀のイギリスで起こったものです。
そして、1944年イギリスでビーガン(ヴィーガン)協会が設立された際に、正式に命名されました。
イギリスは「ビーガン」の本場で、広く人々に浸透したスタイルです。
イギリスのレストランでは、ビーガンの人でも安心して口にできるようなメニューも用意しているんですよ。
肉の代わりに大豆でできた代用品や、植物性の原料でできたチーズなどが使われています。
ビーガン用のラッシーもあり、ヘルシー美味しいですよ。
まとめ
イギリスカレーの特徴は
- カレー用のミックススパイス「カレー粉」は19世紀のイギリスで考案された
- 小麦粉でとろみが付いていて、ほとんど辛くない
- イギリスでは外食またはテイクアウトが一般的
- スーパーの冷凍食品でもカレーは人気
イギリス生まれの代表的なカレーは
- チキンティッカマサラ
- バルチ
チキンティッカマサラは
- イギリスのインド料理が発祥のカレー
- 複数のスパイスとヨーグルトに漬け込んだ鶏肉をタンドール(インド式窯)で焼く
- 焼いた鶏肉をスパイスとトマトで煮込んだクリーミーなカレー
- お店によって色々なバリエーションが楽しめる
バルチは
- イギリス第二の都市、バーミンガムを代表するグルメ
- 取っ手が二つ付いた中華鍋風の鉄鍋(バルチボウル)で提供されるカレー
- お店によって色々なバリエーションが楽しめる
- バーミンガムにある「バルチ・トライアングル」というエリアにお店がたくさん集まっている
- バルチはバーミンガムだけでなく、ロンドンにもお店がある
- バルチの発祥は、バーミンガム発祥という説とパキスタン発祥という説がある
美味しいイギリスカレーを食べれるお店3選は
- ディシューム(Dishoom)
- パンジャブ(Punjab)
- アディル(Adil’s)
ディシューム(Dishoom)は
- インド料理レストランに見えないモダンな雰囲気のお店
- ロンドンで5店舗あるが、観光に便利なコベントガーデン店がオススメ
- コベントガーデン店は、2020年夏まで改装中で臨時休業中
- 看板メニューは「House Black Dal」というダルカレー(レンズ豆カレー)
- チャイはおかわり自由
- 小皿料理が充実している
- オクラフライはビールにも合う人気メニュー
- 子ども用のメニューもある
パンジャブ(Punjab)は
- 北インド料理とナンが美味しいと評判のお店
- 海外からの観光客向けに色々な言語のメニューがある
- 日本語のメニューもある
- 「アカリムルガ」というチキンのカレーがオススメ
- どのカレーも辛さは控えめ
- 子ども用に半分の量のメニューがある
アディル(Adil’s)は
- バルチ発祥と言われるバーミンガムのお店
- 伝統的なバルチ以外にも色々なバルチがある
- チキンやラム、エビなどの基本の食材と種類が豊富なソースの組み合わせから選ベル
- マイルドなものから、辛いものまである
- 子ども用のメニューもある
ビーガンとは
- ベジタリアンの一種で動物性の食べ物を一切口にしない人々のこを
- ビーガンの考えはイギリスが発祥
- ビーガンの人でなくてもビーガン用のメニューを頼める
今回は「イギリスのカレーは絶品!イギリス式カレーの魅力とオススメのお店3選」をご紹介しました。
他民族・多文化国家のイギリスでは、食文化も様々です。
特にイギリスで独自に発展したカレー文化は、世界各国の人たちからも好まれています。
今回の記事を参考に、イギリスで美味しいカレーを味わってきてくださいね。
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イギリス人はインド料理をお持ち帰りすることも多いんですよ。
チラシにはカレーだけじゃなくてタンドリーチキンやサモサなど、メニューの種類がたくさんあります。
それだけ、イギリスで本格的なインド料理が浸透しているということですね。