「ザワークラウト」という食べ物をご存知ですか?
一時期流行していた「酢キャベツ」であれば、ご存じの方も多いと思います。
友人から「ドイツに酢キャベツに似てる食べ物がある」と聞き、どんな食べ物か調べてみました。
今回は「ザワークラウトってどんな食べ物?!ザワークラウトを徹底検証」をご紹介します。
目次
ザワークラウトとは?
ザワークラウトとは、ドイツで「キャベツの漬物」と呼ばれている国民的保存食のことです。
ドイツやフランス、イタリアを始め、今では多くの国で食べられていて、クセがあり酸っぱいのが特徴です。
初めて食べたときは酸っぱすぎてビックリしましたが、慣れたらクセになる味ですよ。
最近では、サラダのお供に欠かせない食べ物になりました。
日本でも大型のスーパーに行けば購入できるようになりました。
缶詰の酢キャベツですが、日本でもドイツの味を楽しむことができますよ。
少し前に、日本でも「酢キャベツ」として有名になりご存知の人もいると思いますが、実は「酢キャベツ」とは少し違い、「ザワークラウト=酢キャベツ」ではありません。
では、実際に酢キャベツとザワークラウトは、どう違うのでしょうか?
ザワークラウトと酢キャベツの違い
「ザワークラウト」と「酢キャベツ」の違いを簡単にまとめてみました。
- ザワークラウト:塩と香辛料のみで、酸味は発酵による乳酸によるもの
- 酢キャベツ:酢を使用するので、酸味は酢によるもの
ザワークラウトを作るとき「酢」は一切使用しません。
一方、酢キャベツは「酢による酢酸」が多く含まれています。
同じ酸味でも、栄養素が含まれている量に違いがあるということです。
そのため、「ザワークラウト=酢キャベツ」ではないということになります。
そもそも、なぜキャベツなの?
「そもそも、なんでキャベツなの?」
「他にも葉野菜ってあるのにキャベツじゃないとダメなの?」と思う人もいますよね。
私もずっと不思議でした(笑)
調べていくと「キャベツの栽培」や「豊富な栄養素」が関わっているとのことでした。
- 古代ローマ時代にはすでに食べられていた
- 当時の形は丸くない
- 球体キャベツの栽培は8世紀末から始まる
- フランク王国(現ドイツ・フランス・イタリア)時代に栽培が普及
- 12世紀末にドイツ西部にあった結球キャベツが最古と言われている
- 現在、ドイツの露地栽培でのキャベツ収穫量は上位である
- ドイツでは、ザワークラウト用のキャベツも栽培されている
- 炭水化物
- ビタミン
- タンパク質
- 鉄分やカルシウムなどのミネラル
- 脂肪
- 低カロリー
このように栄養素をたくさん含まれているので、古代エジプトや古代ローマでは「キャベツは薬である」と信じられていました。
また、お酒の酔い止めとして使われていたことも記述に残っています。
ドイツとキャベツの繋がりやキャベツの栄養分を知ることで、ザワークラウトにキャベツが使われる理由がなんとなく分かった気がしますね。
ちなみに、日本にキャベツが伝わったのは18世紀初め頃です。
そして、伝えたのはドイツの隣国にあるオランダ人とのことでした!
「ドイツ人だったら良かったのになぁ」と勝手に残念な気持ちになってしまった私です(笑)
ザワークラウトの効果
ビタミンCが豊富
ザワークラウトという言葉はドイツ語から来ています。
- ザワー:酸っぱい
- クラウト:薬草
「酸っぱい薬草」と言われる通り、長い航海時には「壊血病予防」のために食べられていました。
また、果物がほとんど作れない寒冷地ではビタミンCを手軽に摂取できる食品として重宝されていたんですよ。
- ビタミンC不足により発症する病気
- 症状としては、皮膚や粘膜・歯茎からの出血、脱力、鈍痛など
- 症状が続くと、最悪の場合は死に至る病気
壊れなかったビタミンCは、乳酸発酵によってビタミンCを生成していきます。
すぐに食べるより長時間置いておく方が、よりビタミンCの摂取量が増えますよ。
現代のように冷蔵や冷凍できなかった分、ザワークラウトがどれだけ重宝されたかが分かりますよね。
病気予防の立役者になってくれる
ザワークラウトは寒冷地の人々だけでなく、海で活躍する男性も救ってきた食べ物なんです!
名前にもなっている「酸っぱい薬草」は、壊血病を予防するのに適している食品でした。
この壊血病というのは、16~18世紀にかけて、海で活躍する男性たちが命を落とす恐怖の病でした。
そんな中で、この病気予防の立役者になったのが「ザワークラウト」でした!
壊血病は、ビタミンC不足によって起こる病気なので、保存が効いてビタミンCが豊富なザワークラウトは最高の食べ物として重宝されました。
ザワークラウトを航海時に持って行くようになったことで、壊血病で命を落とすことなく帰還できるようになりました。
ザワークラウトの作り方
では、ザワークラウトの歴史や効果を知った上で実際に作ってみましょう!
ザワークラウトを作る際に大切なことは【酢などの酸味料は入れない】ということです。
作り方は産地や各家庭でも違いますが、共通点は主に以下の項目です。
- キャベツを使う
- 瓶などの保存容器に入れる
- 適量の塩(キャベツの重さの2%程度)と香辛料を入れて混ぜる
- 石などの重しを乗せて、常温で保存
地域の気温の違いもありますが、夏季なら3日、冬場なら1週間で酸味は出てきます。
酸味が出てくるときが食べ頃の目安となります。
また、地域によっては塩と一緒に白ワインを入れて漬けることもありますよ。
ルーマニアからブルガリア周辺の地域では、ザワークラウトとは違い「キセロ・ゼレ」という保存食になります。
ザワークラウトと違い、キャベツを丸々漬け込んでいて、塩と水のみで作られているんですよ!
ザワークラウトをアレンジした食べ方
ザワークラウトの代表的な食べ方として有名なものがあります。
それは、ザワークラウトの上にソーセージや豚肉(特に腿肉)を乗せて蒸して食べる方法です。
この料理はドイツ語とフランス語では名称は違いますが、調理法はほとんど同じです。
- ドイツ名 :シュラハトプラッテ(Schlachtpiatte)
- フランス名:シュークルート・ガルニ (Choucroute garnie)
基本的にこってりした料理の箸休め的存在なので、ザワークラウトと一緒に食べるものはこってり系がオススメです!
特に、お肉の中でも豚肉との相性は抜群です。
また、厚切りベーコンと一緒にマヨネーズ和えにしたザワークラウトを挟んだサンドイッチも美味しいですよ。
関西で有名な串カツ料理のお供にも合いますよ。
ぜひ色んな料理に合わせて食べてみてくださいね。
まとめ
ザワークラウトとは
- キャベツの漬物
- ドイツの国民的保存食
- ソーセージや豚肉を乗せて蒸す料理が有名
- 酢は一切使っていない
- 発酵による「乳酸」が酸味を感じる
- ビタミンCが豊富
- 材料は、キャベツ・塩・香辛料
- 保存容器の上から重しを乗せて常温保存
- 酸味が出てくるのは夏季なら3日、冬場は1週間くらい
- 寒冷地の人々からとても重宝されていた
- 長期航海では「壊血病予防」の食品として摂取されていた
キャベツが選ばれた理由は
- キャベツに含まれる栄養素が豊富だから
- ドイツのキャベツ収穫量は上位に入るくらい収穫されているから
- 古代から薬として信じられてきたから
今回は「ザワークラウトってどんな食べ物?!ザワークラウトを徹底検証」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ザワークラウトは昔の人の知恵から誕生し、多くの人の命を救ってきた素晴らしい食品です。
味については好き嫌いがありますが、健康食として食べることをオススメします。
この記事を参考に、食事の箸休めにでもザワークラウトを食べてみてくださいね。
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そのため「熱を加える料理はキャベツには向いていない」と当時の人は気付いていたのがスゴイです。
その点、ザワークラウトは作る時も加熱することなく、手軽に保存できるのは理にかなっていますよね。