イタリアは素晴らしい観光地や美味しい食事、ファッションなど魅力がたくさんある国ですよね。
私も大好きで何度も行っています。
ですが、旅行を初日から最終日まで目一杯楽しむために注意したいことがあります。
それはスリです。
「そんなの知ってるよ!!」という方もいると思いますが、ちょっとした気の緩みをスリは狙っています。
今回は「イタリアでのスリ対策!!絶対に盗られないためのスリ対策3選」をご紹介します。
目次
スリの被害に遭わないための対策3選
セキュリティーポーチでパスポートを守る
2018年、2019年に日本人のパスポートは、ビザなしで行ける国や地域で決まるパスポートランキングで190ヶ国行けるとのことで世界で1位になりました。
現在のパスポートにはICチップが入ったことで偽造しにくくなり、盗難被害も減少しました。
ICチップが入る前の旧型パスポートは、大体数10万円〜100万円程の価値があったそうです。
もし、今持っているパスポートが100万円の価値があるものだとしたら、どのように海外で持ち歩きますか?
余程のお金持ちでない限り、カバンに無造作に入れるということはしないはずです。
首から下げたりお腹に巻きつけて洋服の中に隠し持つタイプがあります。
例えば、以下のようなセキュリティーポーチがオススメです。
一見面倒に見えるかもしれませんが、このひと手間が重要です。
ひと手間をかけることで、スリから狙われにくくなる確率がグッと減りますよ。
スリ対策用のカバンを使う
ウエストポーチを使っている人を見かけますが、目線より下にあると目が届きにくく、あまりオススメしていません。
カバンは肩から提げられるチャック付き、内ポケット付き、切られにくい丈夫なものが良いです。
例えば、以下のようなセキュリティーポーチがオススメです。
他にも、100円ショップなどで購入出来る南京錠などをチャックの口に付けておくこともスリ対策に有効です!
冬場コートを着ている場合は、バックの上からコートを羽織るのも良いですよ。
夏場にシャツを羽織る方は、シャツの下にセキュリティポーチを入れて対策してみてくださいね。
また、以下のような癖をつけておくことも大切です。
- 肩掛け紐は短めにする
- 体の前に抱えて持つようにする
- チャックの口は手で押さえる(添える)
イタリアは有名ブランドの宝庫なので、ブランド好きの方はショッピングがとても楽しいです!
買い物の後ブランド物の紙袋を沢山ぶら下げていると、狙ってくれと言っているようなものです。
大きめのエコバックなどで隠し、少しでも目立たない努力が大切です。
現金は3か所に分ける
私がイタリアへ行くときは、メインで利用する財布に€50(約8,000円)以下を入れています。
金額は人によって違いますが、取られても諦めのつく金額を入れておきましょう。
私の場合、財布は雑誌の付録等を使うことが多いですが、安物の財布で十分です。
ブランド物の財布を持つと狙われる確率が上がるので注意してください。
また、買い物の後は、必ずお店の中で財布をカバンに入れるようにしましょう。
スリは、財布を入れる瞬間も見ているので油断禁物ですよ!
また、海外はスキミングも多いです。
クレジットカードを利用することに神経質になる必要はありませんが、スキミング被害はあります。
スキミング防止用の財布を用意していくと、より安心ですよ。
ポケットに€1や€2コインを数枚入れておくと、チップ(トイレチップなど)や飲み物を買うときなどに財布を外で出さずにスムーズに渡すことができて便利ですよ!
小さなポーチなどに、残りの2割位を入れたり、チャック付カバンの内ポケットなど、一番取られにくそうな場所に入れることもスリ対策になります。
小さなポーチなども、チェーンや紐などでカバンに結んでおくと安心です。
メインの現金が少なくなったら、トイレ等で移すようにしましょう。
残りの現金は、別の小さなポーチ等に入れて、服の中にあるパスポート用セキュリティポーチへ入れましょう。
万が一スリに遭って財布を取られたり、不注意で落としてしまったとしても、一文無しになることはありません。
日本人の観光客の中には、支払いの際に両替したときに入れる銀行の封筒からお金をそのまま出す方がいます。
スリは、そこに大量の現金が入っていることを知っています。
狙われるリスクが高くなるので、絶対にやめましょう!!
スリに狙われやすい場所5選
空港
みなさんは、2015年にショッキングなニュースが流れたことを覚えていますか?
アリタリア航空の職員が乗客のスーツケースから盗難を行っていたとして、86人が逮捕されたというニュースです。
組織的なものだったようで、ローマだけでなくミラノやナポリといった主要空港でも逮捕者が出たそうです。
私自身、このニュースを見てとても驚きました。
イタリア好きの友人達とこの話をすると、皆が共通して「イタリアならあり得る話だよね。」と言っていました。
「海外に行く」ということは、日本の安全面の常識は通用しなくなります。
「スーツケースの中に貴重品は入れない。」という世界では当たり前のことを日本人は忘れがちです。
さすがに、現金をスーツケースに入れる人はほとんどいないと思いますが、現金に換えられる物があります。
例えば、スマートフォンやタブレット、デジタルカメラ(GoProなど)などの電化製品です。
私の知り合いにも、スーツケースに入れていたカメラが無くなっていたという人がいます。
他にも、スーツケースが壊されていたという証言も何度か聞いています。
私は運よく今まで被害に遭ってはいませんが、少し周りの人に聞くだけでも、すぐに経験談が出てくるくらいの確率でスリなどの犯罪が起きています。
なので、決して「他人事」と考えないようにしてください。
スーツケースに貴重品や現金に換えられる物は、絶対に入れないようにしましょう!!
また、帰国日のチェックインの際は、カバンは後ろに置かないようにしてください。
手に持つか、自分とチェックインカウンターで荷物を挟む感じで持つようにしましょう。
いかなるときも、気を抜かないことが大切です。
お手洗いに行く時、搭乗を待っている間も椅子の横に荷物を置くのではなく、膝の上などに置きましょう。
「カバンを隣の席に置いていたら取られた。」という話もよく聞きます。
帰国日は特に疲れていると思うので、最後まで気を抜かないようにしましょう!
バス、トラム、メトロ内
各車両に数人はスリが乗っています。
混雑している車両では特に狙われやすいです。
カバンは必ず体の前に抱えて持ち、カバンの口は手で押さえることを徹底しましょう。
テルミニ駅
とにかく人が多く、色々な人がいます。
この場所は、スーツケースを持っている人が多く、スーツケースに気を取られスリに遭うことも多いです。
また、置き引きやスキミングもあります。
人とぶつかった時に一瞬で盗られることもあるので気を付けてくださいね。
観光地
観光地はどこも混雑しているので、やはりスリが多い場所です。
例えば、観光地では、入場待ちで並んでいるときや、写真を撮っているとき等です。
他にも、トレビの泉は人も多く、コインを投げ入れているときは油断しがちです。
観光客を装って、写真を撮るふりをし、横に近づいて来ます。
また、私服警官と言う人に声をかけられ、身分証やパスポートの提示を求められることがあります。
私服警官が、パスポートの提示などを求めてくることは絶対にありません。
でも、このことを知らない観光客がパスポートを見せている隙を狙って財布を取られることがあります。
万一警察官のような格好している人に、パスポートの提示や難癖をつけられ罰金を求められた場合は、必ずそのまま警察署に行くことを徹底してください。
ホテル、ホテルロビー、ホテル出入口周辺
ほとんどの観光客がホテルやアパートを借りて宿泊すると思います。
では、観光中、貴重品はどのように保管しますか?
ホテルに置いて行きますか?それとも持って行きますか?
これは本当に難しい問題ですが、旅慣れている友人は持って行く派が多いです。
なぜ観光中も貴重品を持って行くの?と尋ねたところ「一番信用出来るのは自分だから」という回答でした。
また、ホテルの金庫に貴重品を預ける人もいるのではないでしょうか?
ホテルの金庫を利用すると、暗証番号を忘れたときにホテルのスタッフに頼めば開けてもらえるのは安心ですよね。
ですが、その裏には「金庫を開けてもらえる」ということはつまり、「いつでも金庫を開けることができる人が存在する」ということです。
決してホテルを疑っているわけではありませんが、ホテルの金庫も100%安全とは言い切れないのです。
ホテルのランクは関係なく、高級ホテルにもスリは現れます。
金庫ごと盗まれてしまうこともあり、金庫ごと貴重品を盗まれたという知人もいます。
なので、旅慣れている友人はパスポートや現金は常に持ち歩くようにしているそうです。
また、アクセサリーなどもある程度きとんと片付けてから観光に向かうことをオススメします。
部屋に戻ってきたら無くなっていて「盗まれたな。」とすぐに分かりましたが、翌日部屋中を探したところベッド下に落ちていました。
大事にしていたピアスだったので見つかって良かったです。
袋の中にはお土産などが入っていましたが「まさか、こんな物まで盗まれるとは!」と驚きを隠せませんでした。
部屋中を探しても見つからなかったので、盗まれたんだと思います。
友人から話を聞いたところ、買い物袋はゴミ箱の横に置いていたそうです。
一度中身を開けてぐしゃっと戻した状態で置いていたので、ゴミと間違えられて処分されてしまったようでした。
ゴミがまとめられている場所でスタッフ数名と大捜索したそうですが、すごい量のゴミの中から探すのは困難と判断し諦めたとのことでした。
海外旅行先で何かが無くなると、つい「盗まれたのではないか?」と思ってしまう人も多いです。
ただ、それは時に自分自身のちょっとした不注意や思い違いということもあります。
疑うことは簡単ですが、疑われた人はショックを受けます。
お客さんから泥棒呼ばわりされて、辞めてしまった人もいると聞いたことがあります。
お互いに嫌な思いをしないためにも、貴重品の管理は意識してホテルを利用されることをオススメします。
出入口付近もスリが集まりやすい場所です。
ロビーで友人とおしゃべりに夢中になっている時に、カバンごと取られることが多いです。
空港と同様、カバンは横に置かないようにしましょう。
イタリア旅行中にスリの被害に遭ったら??
気を付けていても、全くスリに遭わないとも言い切れません。
では、スリに遭ったときはどうすればいいのでしょうか?
最寄りの警察に届け出る
紛失証明書(ポリスレポート)を作ってもらいます。
英語が話せなくて緊張するかもしれませんが、警察は残念ながら本当に慣れています。
身振り手振り、片言でも大丈夫です。
私も友人に付き添って警察に行ったときは「今日は、もう30件目だよ〜。」と話していました。
クレジットカードを止める
被害に遭ってからでは遅いので、すぐにクレジットカードを止めましょう。
スリに遭うと混乱して、すぐに番号が分からなくパニックになることもあります。
すぐにクレジットカード会社に電話できるように、メモに緊急電話番号を書いておき、セキュリティポーチ等に入れておきましょう。
ちなみに、基本的に海外旅行保険の携行品への補償に現金は含まれていませんが、カバンごと盗まれてしまった場合は、デジタルカメラやスマートフォンなどが保障される場合があります。
保険会社にも相談できるように、緊急電話一覧に保険会社の番号も記入しておきましょう。
パスポートを盗まれたら…?
- 警察署へ行きパスポートの紛失届を作成
- 日本大使館へ行く
一度電話を入れておくと、色々と指示してくれるのでスムーズに進みます。
ただし、大使館や総領事館は、土日対応していません。
帰国直前に土日と重なると、延泊が必要になると追加のホテル代だけでなく、航空券を変更するなど多額の費用がかかるので、万が一のことを考えて、海外旅行保険に加入しておくと安心ですよ。
大使館または総領事館で再発行手続きを行う
※今回は、帰国のための渡航書類に記載します。
様々な条件があるので必ず確認して渡航してください!
①警察で作成した紛失届
②パスポートのコピー
※あると書類を記入する際にスムーズです
③パスポート用証明写真(縦45m×横35m)2枚
※渡航書の場合は2枚必要なので注意してください
④戸籍謄本又は抄本
※ない場合は両親などに取ってもらいましょう
また、FAXなどで送ってもらう必要があり迷惑をかけるので、面倒でも日本から持って行くと安心です
⑤日本国籍を確認できる書類(免許証など)
⑥日程を確認出来る書類(Eチケットなど)
※Eチケットは航空券の予約表で、空港でチェックインの際に見せるための書類です。
⑦手数料(大使館へ要確認)
まとめ
スリの被害に遭わないための対策3選
- セキュリティーポーチでパスポートを守る
- スリ対策用のカバンを使う
- 現金は3か所に分ける
スリに狙われやすい場所5選
- 空港
- バス、トラム、メトロ内
- テルミニ駅
- 観光地
- ホテル、ホテルロビー、ホテル出入口周辺
イタリア旅行中にスリの被害に遭ったら
- 最寄りの警察に届け出る
- クレジットカードを止める
パスポートを盗まれたら
- 警察署でポリスレポートを作成
- 日本大使館または領事館へ連絡し、再発行手続きを行う
今回は「イタリアでのスリ対策!!絶対に盗られないためのスリ対策3選」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
とにかく重要なことは「気を付けているという意識を常に持つこと」です。
この意識を持つだけで、スリから格段に狙われにくくなります。
実際、私は一度も狙われたことがありません。
イタリアは少し気を付けるだけで、とても楽しい観光地です。
今回の記事を参考に、ぜひイタリア旅行を楽しんでくださいね。
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コメントありがとうございます!
ぜひ、イタリア旅行楽しんでください♪