イギリスのお菓子というと、何をイメージしますか?
スコーンやチョコレートなど、紅茶に合うお菓子をイメージする人が多いですよね。
実は、他にも伝統菓子からスーパーで買えるものまで、色んなお菓子があるんですよ。
今回は「イギリスで親しまれている伝統菓子とお手軽なお菓子」をご紹介します。
目次
イギリス菓子って?
欧米のお菓子といえば、色鮮やかなマカロンをイメージする人もいますよね。
甘くてふわふわのマドレーヌ、フルーツがデコレーションされたお菓子など華やかなものを思い浮かべる人もいます。
では、イギリス菓子の特徴を見てみましょう。
- スコーンやパイなどの焼菓子
- 具材にドライフルーツを使用するなど加熱したもの
- 生地がずっしりと重め
ケーキを作る時フランスでは泡立て器を使って空気を入れて作ります。
ですが、イギリスは木べらだけで作ることが多いんです!
イギリスの伝統菓子
イギリスにはたくさんの伝統菓子がありますが、その中でも代表的なお菓子をあげていきます。
スコーン
スコーンは、イギリスの伝統菓子の中でもメジャーなお菓子ですよね。
このお菓子の発祥はスコットランドと言われています。
生地にチョコレートやナッツを入れたり、はちみつをかけて食べるなどのアレンジがきくため、朝食代わりにもなり子どもにも人気です。
スコーンは、アメリカ式とイギリス式があり、少し味も違うんですよ!
- 甘く、しっかりとしたバターの風味
- 生地にチョコレートチャンクやブルーベリー・ナッツなどが多めに練り込まれている
- そのまま食べることが多い
- バターと砂糖の使用量が少なくふんわりと甘くシンプルな味
- ジャムやクロテッドクリーム(生クリームより濃厚なクリーム)を付けて食べることが多い
- プレーンタイプが多い
アメリカのスコーンは、具材の味や食感を満喫できます。
「スターバックスコーヒー」で見かけるスコーンは、アメリカ式です。
それに対して、イギリスのスコーンは、生地に練り込む場合もレーズンやドライフルーツ・チーズくらいです。
具材の量についても、食感と味にアクセントを付ける程度なので、付けるジャムなどの味わいを楽しめますよ。
また、イギリスには、アフタヌーンティーだけでなくクリームティーというティースタイルがあるんです!
アフタヌーンティは、スコーンやお菓子、サンドイッチが2段・3段重ねで豪華になっています。
しかし、やはり敷居が高く値段も高いものがほとんどです。
値段もお手頃で、アフタヌーンティーよりも気軽に楽しむことが出来ます。
美味しいスコーンを食べたいときは、クリームティーで楽しむのもオススメですよ。
ミンスパイ
ミンスパイは、イギリスのクリスマスシーズンには欠かせないお菓子です。
小さな円形のパイやタルトの中にドライフルーツやナッツが入っています。
手のひらサイズですが、イギリス菓子の特徴の通り、ずっしりと重いです。
ミンスパイの「ミンス」は「みじん切りの」と言う意味で、普通はミンチ肉のことをいいます。
昔は、ひき肉、牛や羊の動物性油脂にドライフルーツやスパイスが入っていましたが、一度ミンスパイの発売が禁止されました。
その後は、ヴィクトリア朝の時代に再度出てくるようになり、今の形になりました。
スパイスがしっかりと効いた甘いお菓子なので、ブランデーやミルクティなど甘いお酒や飲み物と相性が良いですよ。
イブの夜に暖炉の前にミンスパイとお酒を用意しているそうですよ。
トライフル
トライフルは、カスタードクリーム、スポンジケーキ、フルーツ、ホイップクリームなどを透明の容器に層にして入れているお菓子です。
見た目もとても可愛いお菓子ですよね。
トライフルとは「余りもの」「些細なこと」「取るに足らないもの」という意味があります。
元々は、余ったスポンジケーキで作ったことが由来となり、この名前になりました。
実は、とても長い歴史のあるお菓子で、最古のレシピはなんと1596年にまで遡ります!
余りもので気軽に作れるという魅力から、それ以降は、徐々に改良されて今の姿になりました!
それくらい、イギリスではとてもポピュラーなデザートなんですよ!
ヴィクトリアスポンジケーキ
ヴィクトリアスポンジケーキは、全世代に愛されているイギリスで代表的な人気のケーキです。
イギリスのヴィクトリア女王の名前が付くケーキなので、豪華なケーキを想像する方も多いのではないでしょうか。
ですが、見た目はシンプルで、二枚のスポンジケーキにクリームとフルーツジャムが挟まっていて味わいも素朴です。
このケーキの名前は見た目ではなく、ヴィクトリア女王にまつわるエピソードが由来なんですよ。
女王は、夫のアルバート公と仲がよく、幸せな結婚生活を送っていました。
しかし、アルバート公が42歳で亡くなりました。
女王は、10年以上にわたり喪服で過ごすほど悲しみに暮れてしまったんです。
その後、女王は人目を避けるような暮らしをしていたので、公務復帰のためにティーパーティーを開きました。
そこで、女王を元気づけようとこのケーキが振る舞われ、女王は喜んで明るさを取り戻しました。
この素朴なケーキを女王がとても気に入ったことから名前が付いたと言われています。
ずっしり重めのケーキですが、甘酸っぱいジャムと組み合わせて、紅茶と一緒に飲むと美味しいですよ。
ショートブレッド
ショートブレッドは、スコーンと並ぶ有名なお菓子で、イギリス最古のビスケットと言われています。
クッキーとは違って、卵や牛乳を加えず作るので、バターと小麦粉の風味を感じることができ、口の中でさくっと溶ける軽い食感が特徴です。
ショートブレッドは、ウエールズの北西部で誕生し、中世の頃から長く国民に愛されています。
イギリスに広まったのは、スコットランドの女王メアリーの影響です。
大きな円を扇状にカットした「ペチコートテイル」というショートブレッドがお気に入りだったことがきっかけです。
ちなみに、なぜショートブレッドという名前だと思いますか?
昔は、ショートブレッドは非常に高価なお菓子だったため、お祝い事の時に食べるものでした。
例えば、婚礼のときに花嫁の頭の上でショートブレッドを割って祝福する風習で使われていました。
そのため、ショートブレッドのように、すぐに砕けやすいことが大事なんですね。
お土産にも最適!手軽に買えるお菓子
ここからは、スーパーで手軽に購入できる、お土産にも最適なお菓子を紹介します。
Tunnock’sのTEACAKE
Tunnock’s(タンノック)のティーケーキは、長く国民に愛されているお菓子です。
イギリスでティーケーキというと、普通はトーストした丸いレーズンパンを指します。
しかし、Tunnock’sのティーケーキは直径5cmくらいの大きさで、ビスケット生地にマシュマロが乗り、それをチョコレートでコーディングしているドーム状の形をしているんです。
サクサクの生地にふわふわしたマシュマロの食感がたまらなく美味しく、紅茶にとても合いますよ。
パッケージも黄色と赤の色合いで、どこか懐かしさを感じますよね。
シンプルで心温まるこのお菓子を、一度は味わってみてください!
ティーケーキは6個入りで、約1ポンド(約145円)と手軽に手に入りますよ。
Cadburyのチョコレート
Cadbury社は1824年に設立されて以来、オーストラリアやニュージーランドなど様々な国で展開しているんですよ。
最近は、日本の輸入食品店でも販売しているので、目にしたことがある方もいるかもしれません。
種類も豊富で、オレオ入りのものやナッツ入りのものなどもありますが一番人気はディリーミルクです。
デイリーミルク(バータイプのチョコレート)49gで、約0.6ポンド(約90円)で購入できますよ。
濃厚な味で口溶けもよく、噛まずに口の中でゆっくりと食べると美味しいですよ。
工場は一般公開もされているので、興味のある方は一度行ってみてくださいね。
Walkers のクリスプス
Walkers Crisps – Salt & Vinegar (32.5g)
ずっと甘いものばかりを紹介してきましたが、イギリス人はポテトチップスも大好きです。
イギリスでは、ポテトチップスのことをクリスプスと呼日ます。
特にイギリスで人気なのが、Walkers(ウォーカーズ)のクリスプスです!
Walkersは、イギリスで一番クリスプスを生産している会社です。
濃い塩味が特徴で、見た目は日本のポテトチップスに近いです。
ポテトチップスが大好きな人は、ぜひ一度はWaikersのクリスプスはチャレンジしてくださいね。
クリスプス(60g)は 約1.25ポンド(約146円)で購入できます。
JacobsのTwiglets
Jacob’s Twiglets – Original (6x24g)
Jacobs(ジェイコブ)のTwiglets(トゥイグレッツ)は、お酒にもよく合うおつまみ系お菓子です。
「Twig」が小枝、「lets」は小さいという意味で、色や形が小枝のような形をしているので名付けられました。
小麦粉をスティック状にして焼いたお菓子で、クラッカーのような食感をしています。
ビール酵母で表面をコーティングしてあるので、ほろ苦い塩味がたまりませんよ。
おやつにも、お酒のおつまみにも合うので、日本ではなかなか味わえない味とも言われています。
スーパーにも売っているので、ばらまき用のお菓子としてもオススメですよ。
Twiglets(ミニサイズ6袋入り)で約1.5ポンド(約196円)で手に入れることができますよ。
アフターエイト
#チョコミントの日
自分にとっての初チョコミントは
「アフターエイト」 #チョコミン党『イギリスで1962年に誕生したこのアフターエイト、今では世界50カ国以上で愛されている元祖チョコミントです。』だそうです pic.twitter.com/8x8LIZSAkk
— (´◑ω◐`)えぞっぽ Assembleはおあずけだ (@kaz2740) February 18, 2018
1962年に英国で誕生したアフターエイトは、今では世界各国で愛されているミントチョコレートです。
名前の通り、イギリスにはアフターエイト(夜8時以降)にお菓子やお酒を楽しむ習慣があります。
アフターエイトは、そのリラックスタイムに楽しむお菓子の定番として誕生しました。
白いミントクリームを薄いダークチョコレートでコーティングしていて、ミント好きのイギリス人に人気ですよ。
ミントが強すぎず爽快感があり、ダークチョコレートとマッチして最高です。
イギリスで、チョコミントの元祖というと、このアフターエイトがイメージされるほど有名なんですよ。
仕事の休憩中に食べると、ほっと一息つけますよ。
アフターエイト5枚入りで約2ポンド(約262円)で手に入れることができます。
まとめ
イギリス菓子の特徴は
- スコーンやパイなどの焼菓子
- 具材はドライフルーツなど加熱したもの
- 重めの生地
イギリスの伝統菓子は
- スコーン
- ミンスパイ
- トライフル
- ヴィクトリアスポンジケーキ
- ショートブレッド
手軽に買えるお土産に最適のお菓子は
- Tunnock’s(タンノック)のTEACAKE
- Cadbury(キャドバリー)のチョコレート
- Walkers(ウォーカーズ)のクリスプス
- Jacobs(ジェイコブ)のTwiglets(トゥイグレッツ)
- アフターエイト
今回は「イギリスで親しまれている伝統菓子とお手軽なお菓子」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
イギリス菓子、特に伝統菓子は地味なので、今まで注目されることは、あまりありませんでした。
しかし、家庭で簡単に作れるので、現代まで受け継がれ長く愛されているお菓子がたくさんあります。
今回の記事を参考に、イギリス伝統菓子を食べながら歴史に触れてみたり、お土産を買って楽しんでくださいね。
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昔は1日2食が主流だったので、アフタヌーンティーが軽食を摂る時間でした。
また、上流階級の人は夕食の時間帯に社交場へ行くことが多かったので、その前にお菓子を食べていました。
当時は、お腹にたまりやすいお菓子が好まれていたんですよ。