学生最後の思い出づくりといえば卒業旅行です。
どこの国を選んだら最高の思い出旅行になるか迷う人もいますよね。
そんな人におすすめなのがイタリアです。
小さい国ですが、各地に魅力的な観光地がたくさんあります。
また、ヨーロッパ方面の旅行はまとまった日数が必要です。
社会人になれば、まとまった休みは簡単に取れないので、まさに時間に余裕のある学生旅行の行先にはピッタリですよ!
今回は「イタリアへ卒業旅行!おすすめの都市と注意点」をご紹介します。
目次
ツアー旅行と個人旅行どちらがおすすめ?
卒業旅行には、旅行会社のツアー旅行がオススメです。
実は、イタリア旅行のツアーには「学生限定」で割引やサービスなどの特典が受けられるものがたくさんあるんですよ。
また、世界各国から観光客が訪れるイタリアは、教会や美術館など入場するのに長時間並んだり、予約しておかないと入れないところもあります。
卒業旅行で初めて海外に行くという方も多いですよね。
ツアーであればプランを選ぶだけなので、細かな手配や綿密なスケジュールを自分で組む必要がありません。
その他にも、ツアーには下記のようなメリットがあります。
- 個人では取りにくいチケットを確保してくれる
- 教会や美術館の入場に長時間並ぶ必要がない
- 旅行会社の企画するツアーは優先的に入れる
- 移動は専用バス
- 鉄道の座席が用意されている
- トラブルにあっても添乗員が対応してくれる
- 英語、イタリア語に自信がなくても安心
もちろん、個人旅行でイタリアへ行くのもオススメです。
- 旅慣れている
- 語学が堪能
- 飛行機、ホテル、観光施設への入場予約などの手続きが苦にならない
- 旅行日程を自由に組みたい
おすすめの都市4選
イタリアのツアーはたくさんあるので迷ってしまいますが、おすすめはやはり王道4都市です。
どんな見所があるのか、具体的にご紹介します。
永遠の都ローマ
イタリアの首都で、大都会でありながら古代遺跡などの見所が至る所にあります。
- コロッセオ
- パンテオン
- フォロ・ロマーノ
- 真実の口
- 教会
- スペイン広場
- トレビの泉
- 公園
- ポンペイ遺跡
映画「ローマの休日」で有名なスペイン広場とトレビの泉があるのも、このローマなんですよ。
階段でジェラートを食べるシーンがとても印象的です。
歴史の教科書や映画でおなじみの場所も、実際に見ると感動しますよ。
現在、スペイン広場の階段では歴史的建造物を守るために、飲食することも座ることも禁止されています。
破ると、罰金を命じられることもあるので注意してくださいね。
バチカン市国
ローマの中にあるバチカン市国はイタリアではありません。
ローマカトリック教会の総本山であるバチカン市国は、東京ディズニーランドよりも小さい、世界最小の独立国家として知られています。
バチカン市国を巡っていると、特別な雰囲気の中に自分が迷い込んだような気分になります。
- サン・ピエトロ広場
- サン・ピエトロ大聖堂
- バチカン宮殿
- バチカン美術館
中でも、世界最大級の美術館であるバチカン美術館には、ぜひ時間を費やして欲しい場所です。
歴代教皇の収蔵品や、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画や天井画が見学できます。
館内はとても広くて、見るものもたくさんあります。
主な見どころをゆっくり見学したい場合は、3~4時間くらい余裕を持つことをオススメします。
館内は混雑していて進むのにも時間がかかるので、見学には最低2時間ぐらいは確保しておいた方がいいですよ。
また、礼拝堂を保護するスイス衛兵隊の制服も見逃せません。
ルネサンス風のデザインで、100年ほど前に改良されていますが、元のデザインはミケランジェロなんですよ。
芸術の都フィレンツェ
フィレンツェといえばルネサンス発祥の地として知られています。
- ウフィツィ美術館
ルネサンス芸術の巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ポッティチェリ、ラファエロなどの作品が見学できます。
絵画に詳しくなくても、一度は目にしたことがある作品がたくさんあり、十分楽しめますよ。
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)
フィレンツェのシンボルといえる教会です。
見事な天井画「最後の審判」があるのもこの教会で、その大きさと素晴らしさに圧倒されます。
また、この丸い天井部分(クーポラ)は階段があり登ることもできます。
- ジョットの鐘楼
ドゥオーモの隣に建てられた、高さ84mの鐘楼です。
この鐘楼にも登ることができます
階段の登り降りは大変ですが、ぜひどちらかに登ってみてください。
見晴らし台に到着すると、フィレンツェの素晴らしい眺望が階段の疲れを吹き飛ばしてくれます。
私は、鐘楼に登りました。
さっきまで下から見上げていたドゥオモのオレンジ色のクーポラがすぐ目の前にあり、びっくりしました。
街の眺望を楽しむなら、ミケランジェロ広場もおすすめですよ。
ドゥオーモだけでなく、アルノ川にかかるヴェッキオ橋もよく見えます。
中でも夕陽に染まるフィレンツェは、よりオレンジ色の街並みが美しく映えて本当にロマンチックですよ!
ファッションの街ミラノ
ミラノといえば「ファッションの街」です。
イタリアのブランド本店がたくさん並んでいます。
プラダやヴェルサーチ、ミュウミュウなどの世界的に有名なハイブランドだけではありません。
新しいブランドや、地元で人気のブランドなどを見つけるのも楽しいですよ。
ウインドウショッピングしているだけで、ミラノの雰囲気を味わうことができます。
また、ファッションだけでなく歴史的価値の高い建築物や芸術作品も多数あります。
- サンタ・マリア・ナシェンテ教会(ドゥオーモ)
ミラノのシンボルです。
圧倒される大きさに、繊細な尖塔や装飾がほどこされています。
- ヴィットリオ・エマヌエル二世のガッレリア
イタリアで一番美しいとされる十字型のショッピングアーケードです。
中央部に描かれた4都市の紋章の中の1つに、牡牛を描いた「トリノの紋章」があります。
この牡牛の股間付近にあるくぼみに、かかとを付けたまま一回転すると幸せを招くと言われています。
- スフォルツェスコ城
ミケランジェロの未完の大作「ロンダニー二のピエタ」が見学できます。
私のおすすめはサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会です。
ここではあの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」を見学できます。
壁画なので、実物はここでしか見ることができません!
ただし、「最後の晩餐」を見学するには予約が必要です。
大人気のため、公式サイトからはなかなか予約が取れません。
予約代行を利用することもできますが、絶対に見学したい方は、あらかじめツアーに組み込まれているものやオプショナルツアーが設定されているものを選ぶのをオススメします。
水の都ヴェネツィア
ヴェネツィアは、世界でも珍しい水上都市で、車が走れる道路がありません。
移動は水上バス、水上タクシー、ゴンドラがありますが、おすすめは歩いて見て回ることです。
街並みのすべてが見どころです。
水路と路地の迷路のような街並みは、こでしか味わえない非日常の雰囲気を堪能できます。
- サンマルコ広場
世界一美しいと言われる広場です。
- サンマルコ寺院
- ドゥカーレ宮殿
- 鐘楼
これらはサンマルコ広場に集まっています。
- リアルト橋
カナルグランデ(大運河)にかかる橋です。
とても美しく、またここからの眺めもヴェネツィアらしい景色です。
やはり、ヴェネツィアといえばゴンドラでの遊覧です。
ゴンドリエーレ(ゴンドラを漕ぐ人)がカンツォーネを歌いながら水路をめぐります。
歌を聴きながら、ゆっくり水上からの街並みを楽しめますよ。
そして、ちょうど日本の卒業旅行シーズンには、ヴェネツィアで行われる一大イベント「ヴェネツィアン・カーニバル」が行われる時期です。
ヴェネツィアンマスクはあちこちで売っているので、マスクをつけて参加してみてはいかがですか?
誰でも参加できるので、貴重な体験になりますよ!
- 主な旅行サイトでは2020年は2月8日から2月25日とありますが、2020年の正式情報はまだ記載されていません。
イタリア政府観光局の公式サイトで確認できます。
- 10月から2月にかけては高潮が発生し、サンマルコ広場が水浸しになることがあるので、現地の情報を確認しましょう。
注意点は?
防犯対策
都市部の観光地ではスリ、置き引き、ひったくりに要注意です。
イタリア政府の取り組みにより、以前に比べて犯罪件数は減少しています。
それでも他の海外と同様、安全対策は必要です。
バッグは体の前、もしくは車道と反対側に持つ、人込みでは最新の注意をはらう、目立つ服装をしないなどの対策をしましょう。
2016年統計によると、イタリアでのスリ事件は16万件発生しています。
ちなみに、日本では同じ年のスリ認知件数は3676件です。
注意して歩いていたつもりですが、ウエストポーチからスリに財布だけを取られました。
気づいたらファスナーが開いていて、いつ盗られたのか分かりませんでした。
フィレンツェでは、ジプシーの子供たちに囲まれそうになって、カバンを握りしめて走って逃げました。
新聞などを広げて気を取られている隙に、ポケットやカバンから貴重品を抜き取っていく手口などをあらかじめ添乗員から聞いていたので、被害に遭わずにすみました。
ショッピングの後、ブランドロゴの入った紙袋を持って歩いていると狙われやすいので、ほかの袋に入れ替えるといいですよ。
エコバックを持っていると便利ですが、もし持っていない場合は、目立たない紙袋を用意しているハイブランドもあります。
最初は気をつけていても、だんだん慣れてきて、つい油断しがちになります。
観光やショッピングに夢中になりやすいですが「ここは日本じゃない!」と常に意識しておくことも大切なことです。
添乗員の話をよく聞き、友達同士で注意し合うのも大切です。
最新の治安状況、防犯対策には外務省・安全情報ホームページを確認しておきましょう。
教会のマナー
イタリア観光では、どの地域に行っても教会を訪れると思いますが、教会は神聖な場所です。
肌の露出が多い服装は避けましょう。
ノースリーブやミニスカート、丈の短いパンツでは教会内に入れないこともあります。
卒業旅行シーズンは寒い時期なので薄着になることは少ないと思いますが、時期をずらして行く場合は特に注意が必要です。
ミサや結婚式、お葬式など儀式をしているときは、時間をずらすなどして観光を控えたほうがいいですよ。
ミラノのドウオーモを観光したときミサが行われていました。
添乗員から中に入る前に「ミサ中です。中の観光はOKですが、静かに。ミサの写真を撮ってはダメですよ」と注意を受けていたのに、あまりの感動に思わずカメラを向けてしまいました。
司教の一人が、ものすごい剣幕で歩いてきて「NO!」と怒られてしまいました。
教会の中で写真を撮っても良いところが比較的多いイタリアですが、必ず教会の入り口に注意が書かれているので確認が必要です。
まとめ
卒業旅行にイタリアがおすすめの理由は
- 各地に見所がたくさんある
- ヨーロッパ旅行はまとまった日数が必要
- 社会人になるとまとまった休みが取りにくい
ツアー旅行と個人旅行どちらがおすすめ
- ツアー旅行がおすすめ
ツアー旅行がおすすめの理由は
- 初めての海外旅行という方が多い
- 学生にお得な割引やサービスがある「学生限定」ツアーがある
- 個人では取りにくいチケットを確保してくれる
- プランを選ぶだけなので、面倒な手配やスケジュールを立てる必要がない
- 教会や美術館の入場に長時間並ぶ必要がない
- 旅行会社の企画するツアーは優先的に入れる
- 移動は専用バス
- 鉄道の座席が用意されている
- トラブルにあっても添乗員が対応してくれる
- 英語、イタリア語に自信がなくても安心
おすすめの都市4選
- ローマ
- バチカン市国
- フィレンツェ
- ミラノ
- ヴェネチア
ローマの見所は
- 街中に古代遺跡や教会など見所がたくさんある
- ローマの中にバチカン市国がある
- ポンペイ観光が日帰りで可能
バチカン市国の見所は
- ローマカトリック教会の総本山
- 世界最小の独立国家
- サン・ピエトロ広場
- サン・ピエトロ寺院
- バチカン宮殿
- バチカン美術館
- システィーナ礼拝堂にあるミケランジェロの壁画や天井画
フィレンツェの見所は
- ウフィツィ美術館
- ダビンチやルネサンス絵画が見られる
- ドゥオーモ、ジョットの鐘楼には見晴らし台がある
- ミケランジェロ広場とともにフィレンツェの景色が楽しめる
ミラノの見所は
- プラダなどのイタリアブランド本店が数多くある
- ファッションの街
- サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会で「最後の晩餐」が見られる
- 「最後の晩餐」を見学するには必ず予約が必要
- 予約代行を利用する
- ツアーやオプションに含まれているかどうか確認する
ヴェネチアの見所は
- 世界でも珍しい水上都市
- 街中が見所
- 歩いて周るのがおすすめ
- 冬にカーニバルがある
- カーニバルは誰でも参加が可能
- マスクを購入して参加するとより楽しめる
注意点は
- 都市部の観光地ではスリ・置き引き・ひったくりなどが多い
- バッグは体の前もしくは車道の反対で持つ
- 目立つ格好はしないで、人込みでは細心の注意をはらう
- ブランドロゴの入った紙袋は狙われやすいのでエコバックなどに入れ替える
- 教会では露出の少ない服装
- ミサや結婚式、お葬式などの儀式を行っている教会では観光に注意する
- 教会の写真撮影がOKかNGか確認する
- 添乗員の注意をよく聞き、友人同士で注意しあう
今回は「イタリアへ卒業旅行!おすすめの都市と注意点」をご紹介しました。
「ここだけは見逃したくない!」という場所やテーマを決めて、どんな旅行にしたいか友達とよく話し合っておくととツアー選びに失敗しませんよ。
見どころは他にもいっぱいあるので、次のイタリア旅行は個人で行くのもいいですね。
今回の記事を参考に、防犯対策とマナーに十分気をつけて、学生最後の旅行を存分に楽しんでくださいね。
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