皆さんは、釜山を訪れる際にどんな交通機関を利用しますか?
「釜山へは海を越えないといけないから、飛行機に乗って行く」と答える人が多いのではないでしょうか?
しかし、福岡から出発する場合は飛行機以外の移動手段もあるんですよ!
今回は「釜山まで3時間?!高速船ビートルに乗って行く韓国旅行の魅力とは?」をご紹介します。
目次
高速船ビートルとは?
高速船ビートル(BEETLE)とは、JR九州グループ会社の「JR九州高速船(株)」が運営している高速船です。
1991年に博多港と釜山港を結ぶ国際線を就航してから、日韓を結ぶ大事な交通手段として両国の人々から愛され続けてきました。

高速船ビートルが就航した1991年から現在(2020年)までに、なんと650万人以上もの人々が乗船してきました。
また、サービスの充実度や就航率の高さからリピーターも多いんですよ。
そして、現在は「新型高速船QUEEN BEETLE」という新しい高速船の就航を予定しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年7月15日に予定していた「新型高速船QUEEN BEETLE」の就航が延期になっています。
こちらの新型高速船は「移動時間も楽しんでもらおう」というコンセプトで作られた高速船です。
高速船ビートルと違って、乗船中はシートベルトをせずに船の中を自由に歩き回ることができるんですよ!
釜山に到着する前から旅行気分を楽しめるのは、なんだか得した気分になりますよね?
高速船ビートルや新型高速船QUEEN BEETLEに乗れば、釜山旅行が100倍楽しくなること間違いなしですよ!

その後も船が見えなくなるまで、ずっと手を振ってくれて最後には全員で一礼されていました。
充実したサービスも大事ですが、こうやって温かいおもてなしができるJR九州高速船(株)の職員の皆さんは、本当に素晴らしいなと思った出来事でした。
どんな航路があるの?
高速船ビートルでは、現在4つの航路があります。
距離 | 所要時間 | |
福岡⇔釜山 | 213km | 直行便:3時間5分 |
※対馬経由:3時間45分 | ||
対馬⇔釜山 | 76㎞ | 1時間10分 |
福岡⇔対馬(国内線) | 147㎞ | 2時間10分 |
※対馬の比田勝港に立ち寄る便です。

対馬には、現在約3万人の島民が暮らしています。
自然豊かな環境の中に様々な観光スポットがあるので、日本や韓国からたくさんの観光客が訪れるんですよ!
高速船ビートルは、基本的に午前と午後にそれぞれ1便ずつ出ています。
ただし、日によって運航状況が変わるので、旅行の日程を決める際は高速船ビートルの公式サイトで確認しましょう。
日本⇔韓国の運賃は?
高速船ビートルの運賃は以下の通りとなっています。
普通運賃 | 片道 | 往復 |
福岡⇔釜山 | 大人(満12歳以上)16,000円 子ども(満6歳〜11歳)8,000円 キッズ(1歳〜5歳 / 0歳座席あり)2,000円 乳幼児(0歳座席無し)無料 |
大人(満12歳以上)32,000円 子ども(満6歳〜11歳)16,000円 キッズ(1歳〜5歳 / 0歳児座席あり)4,000円 乳幼児(0歳座席無し)無料 |
対馬⇔釜山 | 大人(満12歳以上)8,000円 子ども(満6歳〜11歳)4,000円 キッズ(1歳〜5歳 / 0歳座席あり)1,000円 乳幼児(0歳座席無し)無料 |
大人(満12歳以上)16,000円 子ども(満6歳〜11歳)8,000円 キッズ(1歳〜5歳 / 0歳座席あり)2,000円 乳幼児(0歳座席無し)無料 |
福岡⇔対馬 (国内線) |
大人(中学生以上):8,090円 小学生:4,050円 1歳〜未就学児:大人1名につき1名無料(※座席無し) 0歳児:無料 |
大人(中学生以上):16,180円 小学生:8,100円 1歳〜未就学児:大人1名につき1名無料(※座席無し) 0歳児:無料 |
学生や身体・知的・精神障がい者の方は、その他割引制度も多数あります。
詳しくは、速船ビートルの公式サイトで確認してください。
高速船ビートルのオススメポイント
高速船ビートルでは、充実した釜山旅行を過ごせるように様々なサービスや設備が準備されています。
オススメポイント①:高速船なのに就航率は97%!
船の旅と言うと「強風や高波に左右されて欠航するんじゃないの?」と思う人も多いですよね。
しかし、高速船ビートルの就航率は97%なので、欠航になることはほぼありません!
ちなみに、この数値は飛行機の就航率とほぼ同じぐらいです。
では、なぜ欠航になりやすい船の運航をほぼ100%にできるのでしょうか?
その理由は「船の構造」にあります。
高速船ビートルは、船体を海面から2mほど浮き上がらせた構造になっています。
これによって海を飛ぶように走るので、悪天候の影響を受けにくくなるんですよ。
さらに、船の揺れも軽減されるので、船酔いのリスクが低くなるのも魅力の一つです。
天候に左右されることなく安心して船に乗ることができるのは、かなりポイントが高いですよね。
また、乗り物酔いをしやすい体質の私でも、船酔いぜずに目的地まで行くことができました!
オススメポイント②:博多駅から乗り換えなしで博多港国際ターミナルに行ける

高速船ビートルが就航している博多港国際ターミナルには、博多駅からバスに乗って20分で行くことができます。
さらに、博多港国際ターミナルの目の前にあるバス停までは乗り換え不要で行けるので、重い荷物を持っていても移動がスムーズですよ。
飛行機を利用する場合は、博多駅から福岡空港駅まで地下鉄に乗って5分ですが、福岡空港駅からは国際線ターミナルまでバスに乗って移動しなければなりません。
飛行機は便利な方法と思う人もいるかもしれませんが、大きなキャリーケースを持って地下鉄からバスに乗り換えるのは結構大変です。

しかし、お土産でパンパンになったキャリーケースの重量はなんと20kgでした!
案の定、福岡空港国際ターミナルからバスや電車を利用しての移動が地獄になりました...。

飛行機を利用していた時は、移動のときに満員電車に乗らないといけないこともあり、かなりストレスを感じていました。
しかし、高速船ビートルを利用すれば、家に帰るまで楽しい旅行気分を味わえるのですごくオススメです!
オススメポイント③:出港の60分前に到着すればOK!

だから、無駄な待ち時間もなくてノンストレスで利用できたよ。
飛行機の場合は、出発の2時間前には空港に到着してないといけないからね。 乗船手続きはどうだった?
飛行機だと、出国手続きが終わったあとに搭乗口で30分ぐらい待たないといけないことが多いから、時間的なコストを考えるとかなり便利だね!
正直、海外に行くのにこんなに気軽に行けるなんてびっくりしたよ。
国際線の飛行機に乗る場合は、様々な手続きをしなければならないので、出発の2時間前には空港に到着しなければなりませんよね。
それは、飛行時間が50分の福岡空港⇔金海国際空港間も同じ条件になります。
しかし、高速船ビートルなら出港時間の60分前に博多港国際ターミナルに到着すればOKですよ!
上の図を見ると、高速船ビートルには預け荷物の手続きがありませんよね?
なぜかというと、高速船ビートルには全てを手荷物として自分で船内に持ち込むルールがあるからです。
- 手荷物は一人3個まで持ち込みOK!(2個までは無料)※
- 3個目は、1,000円の追加料金が必要
- 手荷物の総重量は、一人20kg以内
- 1個の荷物の大きさは、3辺の和が158㎝以内
※身の回り品(ハンドバッグ・買い物袋・傘・ベビーカーなど)は個数に含まれません。
高速船ビートルは、飛行機と違って大きな荷物も船内に持ち込めます。
そのため、預け荷物の手続きが不要です。
さらに、到着後に預け荷物の受け取りで待つこともないので、無駄な時間を削減できるんですよ!
オススメポイント④:船内にFREE WiFiがある

皆さんは、飛行機の中でもインターネットを利用してスマホやパソコンを使いたいなと思ったことはありませんか?
高速船ビートルなら、船内にFREE WiFiが準備されています!
なので、スマホやタブレットなどの電子機器を使って映画を見たり、音楽を聴いたり、暇つぶしにゲームなどをして充実した移動時間を過ごすことができます。
移動中にネット環境が整っているのは、かなり嬉しいですよね。
また、高速船ビートルでは2019年に衛星通信が導入されており、電波状況が飛躍的に改善されました。
「インターネットの接続にストレスを感じることなく、さらに快適な時間を過ごせるようになった」と利用した人たちからも好評なんですよ!
ただ「移動中にWiFiを使いすぎて、充電が切れないか心配。」と思う人もいますよね?
皆さん、安心してください。
高速船ビートルのすべての座席には、USBの差込口があります!
なので、スマホなどの充電にも全く困りません。
LCCや機種の古い飛行機には、USBの差込口は準備されていないことが多いので、そういった点でも高速船ビートルを利用する価値は高いのではないでしょうか?
船内にFREE WiFiが準備されていると聞いていたので、移動中に旅行プランを考えることにしました。 旅行当日まで多忙だったので、移動時間を利用してプランを練ることができて助かりました。 また、釜山に到着する前から観光してるみたいで楽しかったです。
オススメポイント⑤:釜山港はアクセスの良い市内中心地にある

釜山港は、釜山市内の中心地にあります。
そのため、主な観光地へのアクセスがとても便利です!
出発地 | 目的地 | 移動手段 | 所要時間 | 利用料金 |
釜山港 | 釜山駅 | タクシー | 5分 | 約3,800ウォン(日本円で約380円) |
南浦洞 | 10分 | 約4,700ウォン(日本円で約470円) | ||
西面 | 15分 | 約6,300ウォン(日本円で約630円) | ||
海雲台 | 30分 | 約14,500ウォン(日本円で約1,450円) |
飛行機を利用した場合、金海国際空港を利用することになりますが、市内の中心地から少し離れた場所にあるため市内中心部に出るには、かなりの時間がかかります。
高速船ビートルなら、釜山港に着いてから観光地やその周辺のホテルにチェックインできるので、時間を有効活用することが可能です。
移動時間を短縮することができるなんて、すごく魅力的に感じますよね?
釜山港からホテルまでの距離がとても近かったので、釜山に降り立ってからホテルのチェックインを終え、観光をスタートするまでたったの20分でした! 飛行機を利用していたら、最低でも1時間の移動時間がかかるので、便利な立地に感動しました。
オススメポイント⑥:ビートル手ぶらサービス

旅行先に着いたら、観光する前にまずは大きな荷物をホテルに預けに行きますよね。
ですが、ホテルに行く時間ってすごく勿体なく感じませんか?
そんな不満を解消するために、高速船ビートルでは「ビートル手ぶらサービス」というサービスがあります。
このサービスは、ビートルが提携している釜山市内のホテルに荷物を送ってくれるサービスです。

有料にはなりますが、荷物1個あたり5,000ウォンから10,000ウォンでホテルまで荷物を郵送してくれます。
また、釜山港到着後に釜山港国際ターミナル3階のビートルカウンターでお願いするだけなので、事前予約をする必要がなく、とても簡単に利用できるんですよ。
「ビートル手ぶらサービス」を利用してホテルに荷物を送ってもらえば、すぐに目的に合わせて観光できるのでオススメです。
釜山港到着後に、わざわざホテルに重たい荷物を預けに向かわなくて良かったので楽ちんでした。 また、タクシーに乗って釜山ロッテホテルに預けに行くよりも安く、すぐに観光ができたので有効的に時間を使うことができました。
- 場所 釜山港国際旅客ターミナル3階ビートルカウンター内
- TEL 051-469-0778
- 受付時間 9:00~13:00(年中無休)
まとめ
高速船ビートルは
- JR九州グループ会社の「JR九州高速船(株)」が運営している高速船
- 1991年に博多港と釜山港を結ぶ国際線を就航した
- 就航してから今現在までに650万人以上のお客様が利用した
- サービスの充実度や就航率の高さからリピーターのお客様も多い
- 「新型高速船QUEEN BEETLE」という新しい高速船を就航予定
どんな航路があるの?
- 博多港⇔釜山港・対馬経由の博多港⇔釜山港・対馬⇔釜山・福岡⇔対馬(国内線)の4つの航路がある
- 基本的に午前と午後にそれぞれ1便ずつ出ている
高速船ビートルのオススメポイントは
- 高速船なのに就航率は97%!
- 博多駅から乗り換えなしで博多港国際ターミナルに行ける
- 出港の60分前に到着すればOK!
- 船内にFREE WiFiがある
- 釜山港はアクセスの良い市内中心地にある
- ビートル手ぶらサービス
今回は「釜山まで3時間?!高速船ビートルに乗って行く韓国旅行の魅力とは?」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
高速船ビートルは、列車感覚で気軽に釜山旅行ができる夢のような船です。
今回の記事を参考に、より充実した釜山旅行を過ごしてくださいね。
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