イタリア観光といえば、ローマやフィレンツェなどの有名な大都市を思い浮かべますよね。
でも、イタリア南部の小さな街にも、素敵な場所や美味しいものがたくさんあるんですよ!
イタリア南部といえば、ナポリやシチリアへ訪れる人が多いと思います。
しかし、反対側のプーリアは、日本ではあまり知られていません。
今回は「イタリアの「かかと」プーリアってどんな所?魅力と郷土料理」をご紹介します。
目次
プーリアってどんなところ?
プーリアの場所は?
ブーツ形をした「かかと」部分にあるのが、プーリア州です。
イタリアがブーツの形になっているのはご存知の方も多いですよね。
プーリア州も南北に細長く、その中間あたりに州都バーリがあります。
バーリまでローマ、ナポリから電車で約4時間の距離です。
面積は19,000キロ平方メートルもあり、北関東3県(茨城県・栃木県・群馬県)を足した大きさよりも広大なんですよ。
そのほとんどが平野や丘陵地帯になっているので、農業が盛んな地域です。[/box]
気候と特徴は?
非常に雨の少ない地域ですが、石灰岩の台地に降った雨水が長い時間をかけて浸透、浸食して出来る鍾乳洞がたくさんあります。
オリーブの生産量は、イタリア国内1位です。
他にも、ブドウ栽培も盛んなのでおいしいワインも生産されています。
バーリ近郊のカステッラーナ・グロッテが有名ですが、世界遺産を始め、その他にも見所がたくさんあります。
また、地中海の青い海と白い建物のコントラストが美しい街並みはヨーロッパではリゾートとしても人気の地域です。
治安は?
以前は、他の南イタリアの地域同様に良くなかったのですが、現在は改善され安全に観光できます。
ですが、夜に路地裏を歩いたり、荷物から目を離すなどの行為は危険です。
防犯意識を忘れずに行動しましょう。
- 最低限のお金を入れた財布を内ポケットに入れる
- できるだけ、カバン類は持ち歩かない
- バスや電車、人混みでは、カバンは必ず前に抱える
- カバンのチャックに錠などのカギをつけて持ち歩く(防犯対策の高さを見せつける)
- チェックイン前でも、大きな荷物は持ち歩かない
>>イタリアでは旅行ではスリにご注意を!!イタリアでの防犯対策を徹底解説!!
プーリアの見所
世界遺産に登録されている街や、ここでしか見られない風景など見所がたくさんあります。
今回は、おすすめの見所を6か所ご紹介します。
アルベロベッロ
プーリアでの観光といえば、まず名前が挙がるのがアルベロベッロです。
最近は、アルベロベッロが組み込まれている旅行ツアーも増えています。
三角屋根と白い壁の建物「トゥルッリ」が並ぶ街並みは、絵本のおとぎ話のような世界に入り込めますよ。
現在、「アイア・ピッコラ地区」と「リオーネ・モンティ地区」に約1,500軒のトゥルッリがあり、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
約400年前の建物ですが、今でも地元の方が住んでいたり、おみやげ物屋さんやレストラン、ホテルとして利用されているものもあります。
アルベロベッロと日本の白川郷は、姉妹都市でもあるんですよ。
特に、三角の屋根の家が並ぶ風景は日本の白川郷と似ています。
昔からの伝統を守りながら現在も現役なんて素敵ですね。
アルベロベッロは、以下の記事で詳しくご紹介しています。
>>まるでおとぎの国!!イタリアのアルベロベッロを徹底解説!!
バーリから電車で約1時間30分
ナポリ、サレルノから直行バスあり
カステル・デル・モンテ(デルモンテ城)
「城」と呼ばれていますが、実際のところ何のために建てられたのか分かっていません。
13世紀に神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ二世によって建てられました。
バーリの西55㎞にある、アンドリア市郊外の高台にあります。
八角形の建物と8つの角にそれぞれ八角形の塔、中庭と「8」のモチーフにこだわった建造物です。
イタリアの1セントユーロ硬貨のデザインになっていて、イタリア人にとっては馴染み深い建造物です。
1セントを手にしたら、忘れずに見てくださいね。
アルベロベッロのトゥルッリと同じく1996年、世界文化遺産に登録されています。
八角形が印象的ですが、イスラムとゴシック的な建築様式も綺麗でした。
中庭から上を見上げると、八角形に空が切り取られたように見えて、本当に不思議な気分になりました。
- 4月1日〜9月30日 10:15〜19:45
- 10月1日〜3月31日 9:00〜18:30
入場料:7ユーロ
※チケット窓口は閉館時間の30分前まで
12月25日、1月1日は休館。
バーリから電車とバスを乗り継いで約1時間40分
モンテ・サンタンジェロ
フランスのモンサンミッシェルは有名ですよね。
このモンサンミッシェルをはじめ、ヨーロッパ各地にある「聖ミカエル聖堂」のモデルになったのが、モンテ・サンタンジェロの「サン・ミケーレ聖所記念堂」です。
イタリア各地に残るロンゴバルド王国の建造物、遺跡の一部として2011年、世界文化遺産に登録に登録されています。
バーリから最寄りのフォッジャ駅まで電車で約1時間20分
フォッジャからバスで2時間30分
ロコロトンド
一面に広がるオリーブ畑の中に、白く美しい街ロコロトンドはあります。
白い迷路のようなこの街は、数時間ほどで周れます。
気の向くまま街歩きをしながら、ワインを飲んでみるのも良いですよ。
ロコロトンドは、美味しいワインの産地でもあります。
ロコロトンド街のレストランで魚介料理と一緒に白ワインを堪能してはいかがでしょうか?
高台に白く輝いている街が本当に美しかったです!
街を散歩しましたが、あちこちがフォトスポットでした。
どこを切り取っても画になる風景で素敵でした!
アルベロベッロの隣街なので、ぜひセットで訪れてみてくださいね。
アルベロベッロから電車で10分程度
レッチェ
レッチェは、この土地特有のピンクがかったベージュや淡い黄色の大理石で造られた建物が印象的な街です。
バロック建築の街並みがとても美しく「南イタリアのフィレンツェ」と言われています。
レッチェの主な見どころはこちらです。
- サンタ・クローチェ聖堂
- カルロ5世城
- 聖ロレンツォ広場
- 円形闘技場跡
- 聖マルコ礼拝堂
アルベロベッロから足をのばすツアーで行きました。
とても美しい街並みで、日帰りのツアーでは数時間しか滞在できませんでした。
教会やお屋敷をじっくり見たい方は、1泊するのがオススメです。
欧米人の避暑地として有名で、教会などの観光だけでなく、ショッピングやレストラン、カフェなどがたくさんあります。
治安も良いので、安心して観光を楽しめますよ。
バーリからユーロスターで1時間30分程度
レジョナーレ(略称R・各駅停車)で2時間程度
ポリニャーノ・ア・マーレ
州都バーリ近郊の、切り立った断崖に建てられたと街と青く透き通った海がとても美しい街です。
日本人には、あまり馴染みがない街ですが、南イタリアのリゾート地として有名なんですよ。
ここでは「グロッタ・パラッツェーゼ」というレストランに訪れてみてください。
世界の絶景レストラン10選に選ばれていて、なんと洞窟内に作られているレストランなんです。
海に開けたテラス席からは、美しい景色と料理を一度に堪能できますよ。
景色を楽しむなら、昼間の方がおすすめです。
ディナータイムは、揺れるキャンドルの灯りが洞窟内を照らし出して、とてもロマンティックですよ。
高級レストランなのでそれなりの価格はしますが、この景色と雰囲気も料金のうちだと考えれば決して損だと感じることはないと思いますよ。
海沿いの崖にある洞窟レストランなので、日によっては風が強いです。
季節によってテラス席は、寒さ対策が必要になります。
ドレスアップして行くときは、ジャケットかカーディガンを持っていくといいですよ。
お店でもブランケットを貸してくれます。
所在地: Via Narciso, 59, 70044 Polignano a Mare BA, イタリア
電話:+39(0)80 424 0677
FAX :+39(0)80 424 0767
メール: grottapalazzese@grottapalazzese.it
- 2019年は3月~11月で営業
- ランチタイム12:30~14:00(最終入店時間)
- ディナータイム18:00~22:30(最終入店時間)
- ディナーは2時間制
- 10歳未満のお子さんはランチタイムと、ディナータイム(18:00~20:00)のみ入店可能
- ドレスコードあり男性は短パン、サンダルは不可
- バーリから車で約30分
食材の宝庫・プーリアの郷土料理と飲み物4選
オレッキエッテ
小さな耳の形をしたパスタです。
丸い形で中央がくぼんでいます。
チーマ・ディ・ラーパというイタリア野菜(ブロッコリや菜の花のような野菜)と合わせるのが一般的だそうですが、もちろんトマトソースやオリーブ、チーズとも相性抜群です。
地元のマンマやシェフの味が楽しめます。
パンツェロッティ
トマトソースやチーズなどを乗せたピザ生地を三日月型に折り、油で揚げた揚げパンです。
ちなみに、油で揚げずに石窯で焼いたものが日本でも知られている「カルツォーネ」です。
油で揚げてあるため、生地がサクサク、中はとろーりなんですよ。
カルツォーネ同様、具材を生地で覆っているため、具材が冷めにくく持ち歩きがしやすいので、現地ではファストフードのように屋台で売られていることもあります。
ブッラータチーズ
イタリアには美味しいチーズがたくさんありますが、プーリアのチーズといえば「ブッラータチーズ」です。
発祥はバーリの北、アンドリアという街です。
モッツァレラチーズの袋の中に、細かく切ったモッツァレラとフレッシュなクリームが入った巾着のような形のチーズです。
ぷるんとした丸いブッラータにナイフを入れるとろりと中身が出てきます。
賞味期限が48時間といわれています。
新鮮なうちに食べないといけないので、輸送に時間のかかる遠い場所では食べられませんでした。
しかし、最近では、輸送技術の発達によって日本でも食べれるようになりましたよ。
昔は、アスフォデルという植物の葉で包まれていて、その葉の色が新鮮さを表していたそうです。
また、日本国内での知名度が上がったこともあり、日本でも作られるようになっていますよ。
美味しい食べ方をご紹介します!
胡椒と名産のオリーブオイルをかけただけのシンプルな食べ方が、素材の味を楽しめます。
ブッラータは野菜や果物との相性が抜群なので、トマトなどのフレッシュサラダ、ソテーした野菜、生ハムとフルーツの前菜、ミネストローネの上に落としても美味しいです!
もちろん、デザートとしてジャムやハチミツをかけて食べるのもおすすめです。
ワイン
イタリアといえば、世界に名の知れたワインの生産国でもあります。
トスカーナ州のキャンティ・クラシコ、ピエモンテ州のバローロ、ヴェネト州のソアーヴェなど世界的にも名の知れたワインが数多く作られています。
プーリア州はブドウの一大生産地なので、その街ならではの美味しいワインが作られています。
ワイナリーの見学ツアーや、ソムリエによるプーリアワインのテイスティング講座もあるので、ワインがお好きな方は観光と一緒に訪れるのも楽しいですね。
ぜひお気に入りのワインを見つけてくださいね!
- マルティーノ(赤 白 ロゼ)
- カステル・デル・モンテ(赤 白 ロゼ)
- プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア(赤)
- ロコロトンド(白)
- サン・セヴェロ(白 赤 ロゼ)
- コペルティーノ赤 ロゼ)
まとめ
プーリアの場所は
- イタリア半島の南東「かかと」部分の州
- 南北に細長く、中間あたりに州都バーリがある
プーリアの気候と特徴は
- 雨が少ない地域で鍾乳洞がたくさんある
- オリーブをはじめとする農産物の一大生産地
- ブドウ栽培が盛んでワインが美味しい
- 世界遺産もあり観光、リゾートとしてヨーロッパでは人気
プーリアの治安は
- 現在は治安は良くなっていて安全に観光できる
- 夜間の暗い道や荷物から目を離さないなどの注意は必要
プーリアの見どころは
- アルベロベッロ
- カステル・デル・モンテ(デル・モンテ城)
- モンテ・サンタンジェロ
- ロコロトンド
- レッチェ
- ポリニャーノ・ア・マーレ
プーリアの郷土料理は
- オレッキエッテ
- パンツェロッティ
- ブッラータチーズ
- ワイン
プーリアの特徴は
- アドリア海とイオニア海に挟まれている
- 魚介類が豊富
- 魚介類を生で食べる習慣がある
- 広大な農地でイタリア随一の農産地帯
- オリーブとオリーブオイルの生産量はトップクラス
- ブドウ、トマト、小麦などの穀物なども主要な産地
今回は「イタリアの「かかと」プーリアってどんな所?魅力と郷土料理」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
イタリアは、世界的有名な観光地がたくさんありますが、プーリア州にも見どころはたくさんあります。
まだまだ観光客が少ない地方なので、地元の方の暖かいもてなしに触れることができますよ!
今回の記事を参考に、プーリアの魅力をぜひ満喫してくださいね。
イタリアをもっと知りたい人は、以下の記事もご参考ください。
>>まるでおとぎの国!!イタリアのアルベロベッロを徹底解説!!
>>イタリアでは旅行ではスリにご注意を!!イタリアでの防犯対策を徹底解説!!
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