サグラダファミリアだけじゃない!スペインガウディツアーの見所は?

皆さんは、100年以上も工事中の建物があることをご存知ですか?

「サグラダ・ファミリア」と聞けば、誰しもその名前を耳にしたことがあるかもしれません。

まさに、そのサグラダ・ファミリアは100年以上経った今でも工事中の未完成の建物です。

そして、そのサグラダファミリアを手掛けたアントニ・ガウディは、スペインのバルセロナに多くの建築物を残しています

今回は、そんな「スペインのバルセロナにあるガウディー建築」についてご紹介します。

アントニ・ガウディとは

アントニ・ガウディは、1852年にカタルーニャ南部にある自然豊かな小さな村で生まれました。

ガウディ作品は、自然をテーマにしたものが多く、幼少期の環境が影響していると言われています。

実際に、カタルーニャ地方で気球に乗りましたが、ピレネー山脈や地中海を望むことができたくさんの自然を感じることができましたよ。

また、ガウディは、「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなくてはいけない。」という有名な名言も残しています。

自然を尊敬し愛するガウディだからこそ、自然をテーマにした素晴らしい作品が多く残されています

そんな天才建築家のガウディは、1926年73歳の時に電車にはねられ亡くなりました。

葬儀には、ガウディの作品を愛した多くの市民が参列したといわれています。

ガウディの建築

グエル邸 (1886-1990年)

「グエル邸」は、その名前の通りグエルさんの家であり、ガウディ初期の傑作といわれています。

実は、ガウディ建築を紹介する上で欠かせないのが、このグエルさんです。

彼は「エウセビ・グエル」という実業家であり、ガウディの良き理解者といわれていました。

元々、ガウディーは銅細工師の息子であり、経済的に恵まれない中で学業や仕事に励んでいました。

その中で出会ったのがグエルであり、グエル邸をはじめガウディ作品に多額の資金援助をしたそうです。

グエル邸は、地下1階から地上4階の5階分のフロアがあり、さらに屋上を持つとても大きな建物です。

建築当初は別館として建てられましたが、その出来栄えを気に入ったグエルは本館として使用しました。

内装の装飾も華やかで、天井から光が差し込むように作られた中央サロンはとても綺麗です。

エル邸の見所は、カラフルなタイルを使用した屋上の煙突です。

このおとぎの国の世界にある木のような煙突は、全部で20本あり、同じ装飾の煙突はありません。

ちなみに、これらの煙突は、暖炉用と地下にある馬小屋の換気用として作られました。

デザイン性だけでなく実用性も兼ねているなんて驚きますよね。

補足

グエル邸は、入館料が12ユーロ(約1400円)かかります。

ちなみに、毎月第1日曜日は入館料が無料になります。

そして、毎週月曜日は点検のため休館するので注意してくださいね。

1週間前から公式サイトで事前予約をしておけば、並ばずに入館することも可能ですよ。

グエル別邸 (1884-1887年)

「グエル別邸」は、グエル邸から約7km程度距離があり、バルセロナ中心地から少し離れた場所にあります。

グエルが週末に過ごした邸宅とされており、ガウディがリフォームしました。

ガウディが、グエルのために手がけた1番最初の建物で、この後グエル邸やグエル公園を手がけています。

正門のドラゴンのデザイン性は、ガウディ好きな方には見逃せないスポットになっています。

グエル公園  (1900-1914年)

「グエル公園」は、ガウディが手がけた作品の中でも、特に地元の人々から親しまれています。

元々は、60軒の住宅を建築する予定でしたが、資金面等などの問題により公園として生まれ変わりました。

この公園の見所は、まさに歩いているだけでHAPPYになれるようなモザイクアートの数々です。

有名な人気撮影スポットのトカゲの噴水をはじめ、可愛い色のタイルが散りばめられたオブジェや回廊など、そのカラフルさ全てに心踊らされますよ。

また、中央広場には広場の周りを彩る波の形のベンチがあり、バルセロナの街全体を一望できる絶景スポットにもなっています。

Aさん
思った以上に敷地が広大で、見所もたくさんあったので、私は見てまわるのに2時間以上もかかってしまいました。

これから行く方は、観光時間を長めに設定して、ぜひ色々な場所で写真を撮って楽しんでみてくださいね。

補足

グエル公園は無料エリアと有料エリアがあります。

有料エリアは、8.5ユーロ(約1000円)の入園費がかかります。

また、1度の時間帯で入園人数が400人と決まっているので、事前に予約しておきましょう。

3ヶ月前から事前予約が可能で、入園費も1ユーロ(約120円)ほど安くなっています。

また、さらにオススメなのは、朝6時から8時までに入園することです。

この時間帯に入園すると無料になり、営業時間内の9時や10時になっても追い出されることはありません。

私は8時前に到着し、10時頃までグエル公園内をゆっくり楽しみました。

比較的人も少ないので、有名なトカゲの噴水と2ショットの撮影ができましたよ。

サグラダ・ファミリア聖堂 (1882年-)

ガウディ建築として、スペインで最も有名なのがこの「サグラダ・ファミリア聖堂」です。

1882年に着工しましたが、未だに完成しておらず、ガウディが生涯をかけて作った建築といわれています。

このサグラダファミリアの完成には、元々300年程度かかるといわれていました。

現在では建築技術も向上し、ガウディが亡くなって100年後の2026年に完成予定といわれています。

完成イメージが見られる動画もあるので、インターネットでチェックしてから訪れると、また違った視点で楽しめますよ。

また、サグラダ・ファミリア聖堂の見学には入場券が必要です。

入場券を購入する時は「生誕のファサード」か「受難のファサード」の2ヶ所のうち1ヶ所の塔に上るのを選択する必要があります。

ファサードとは、建物の正面からの外観のことで、その建物の1番見せたい部分にあたります。

  • 生誕のファサード

太陽が昇る東側に面しており、イエス・キリストの生誕と幼少期のできごとが表現されています。

写真などでも良く見るサグラダファミリアの外観ですね。

ガウディが指揮をとり1930年に完成させました。

  • 受難のファサード

太陽が沈む西側に面しており、イエス・キリストの死がテーマになっています。

ガウディによる原画をもとに、1954年に建設が始まりました。

サグラダ・ファミリアのファサードはどちらも見ましたが、造りが細かく美しいので、見ているだけで感動しました。

ちなみに、個人的には塔の小窓から細かい造形を見れる「生誕のファサード」がオススメです。

マタタビ
生誕のファサードの塔を下るときに使用する階段をよく見ると、巻貝のようになっていて必見ですよ。

階段から顔を出して写真を撮るのも楽しいですよ。

また、サグラダファミリア聖堂の魅力は、外観だけではありません。

聖堂内部が本当に魅力的なんです。

中でも、ステンドグラスの美しさには虜になってしまいますよ。

私も気付けば、1時間以上聖堂内部をじっくり眺めていました。

また、ガウディは、日の昇る角度などを考えながら、ステンドグラスに反射する光を計算して造ったといわれているので驚きです。

補足
チケットは、当日券よりも公式サイトから購入した方がお得です。

また、窓口に並ぶことなくスムーズに入場できます。

一番人気の「教会と日本語のあるオーディオガイドと塔のセット券」は、当日券は35ユーロ(約4200円)、事前予約だと29ユーロ(約3500円)です。

当日券だと数時間待ちになることや売り切れになる場合もあるので、事前購入することをオススメします。

カサ・バトリョ (1904-1906年)

「カサ・バトリョ」は、繊維業を営むバトリョ家の依頼を受けてガウディがリフォームしました。

この建物のテーマは、一言で言うと「海」です。

外の壁に埋め込まれたカラフルなタイルやガラスは、まさに海面が光で反射してキラキラしているように見えます。

これらは、元々廃棄物だったものを使用しているそうですよ。

ガウディの材料に関する工夫やこだわりも感じられました。

また、建物の外壁が海面だとすれば、建物の内部は海中にいるかのように青で統一されています。

内部にも、光が入りにくい部分に鏡をつけて反射した光が入るようにするなどガウディの工夫を目にすることができます。

補足
カサ・バトリョでは、専用スマホでの音声ガイダンスを申し込むのがオススメです。

日本語も選択することができ、建物の概要やガウディの考えを一つ一つ丁寧に説明してくれますよ。

スマホの画面をかざすと、そこにない家具が映し出されたり、手すりが動いたり、まるでちょっとした魔法の世界にいるような気分になりましたよ。

カサ・ミラ (1906-1910)

「カサ・ミラ」は、ミラ夫婦がアパート経営のためにガウディに建築を依頼した建物です。

屋上のタイル造りの部分を除くと、全体が石でできています。

また、石を積み上げたような独特の形から、石切り場を意味する「ラ・ペドレラ」という名前でも呼ばれています

硬い石と鉄を使っていますが、歪んだ曲線が何とも柔らかな印象があり不思議でした。

屋上には、独特な形で加工した煙突や排気口が立ち並び、月面の風景と例えられています。

また、最上階にはガウディ作品に関する資料や模型なども展示されています。

補足

家主のミラさんは、プリンシバルと呼ばれるフロアに住み、他の住居は貸しています。

プリンシバルとは3階のことで、外側に張り出した室内のテラス付きです。

昔はほとんどの家主が3階に住んでいたので、3階のバルコニーが少し豪華に作られている建物が多いそうです。

そんなところに着目しながら、古い建物を眺めながら街歩きしても楽しめますよ。

カサ・カルベ (1898-1900年)

「カサ・カルベ」は、ガウディが初めて手がけた共同住宅です。

ガウディ建築の中では最もおとなしい作品に感じますが、バルセロナ市の第1回建築年間賞に輝きました。

外観が周囲の街に溶け込んでいる印象ですが、良くみるとバルコニーの形などは、ガウディらしいユニークさが現れていますよ。

カサ・ビセンス (1883-1885年)

「カサ・ビセンス」は、ガウディが初めて建築した家として有名です。

元々は、レンガタイル工場の社長の住居として建てられたので、レンガやタイルを多く使用しています

カサ・ミラやカサ・バトリョと違って、直線が多く取り入れられていて全く違うので、ぜひ見比べてみてくださいね。

ちなみに、個人邸宅だったので、建物内部は約100年間も非公開でした。

ただ、世界遺産になったことで、2017年秋より一般公開されました。

約100年間非公開だった建物内部を、ぜひ見学してみてくださいね。

Bさん
ガウディ初めての作品とのことで楽しみにしながら入りましたが、今まで非公開だったとは思えないくらい素晴らしい建物でした。

個人邸宅なので、花などの自然をモチーフにしたものも多く、可愛い雰囲気の建物なので、私はガウディ作品の中でも大好きな作品のひとつになりました。

おすすめの巡り方

スペイン バルセロナには、数多くの魅力的なガウディ建築がありますが

「実際に、どうやってガウディー建築を巡れば良いかな?」

「こんなに数があったら、巡りきれないんじゃないかな?」

と思う方もいると思います。

でも、バルセロナの街並みは、歩いているだけでアートを感じられるので、十分楽しみながら巡ることができますよ。

私がおすすめする巡り方は、この順番です。

  1. グエル公園
  2. サグラダファミリア
  3. カサ・ミラ
  4. カサ・バトリョ
  5. グエル邸

グエル公園

まず、ガウディ建築を巡る始まりは、カラフルでフォトジェニックな光景が広がる「グエル公園」からです。

営業時間外の8時より少し前に入園し、人が少ない時間帯に写真撮影を楽しむのがオススメです。

バルセロナ市内も一望できるので、ぜひサグラダ・ファミリア聖堂も探してみてくださいね。

サグラダ・ファミリア聖堂

次に、バルセロナのシンボルとして有名な「サグラダ・ファミリア聖堂」へ向かいます。

グエル公園からサグラダファミリア聖堂への距離は、約2km(徒歩30分)程度です。

ちなみに、時間に余裕がある方は、サン・パウ病院へ寄ってみてはいかがでしょうか?

ガウディ建築ではないですが、ガウディのライバル、モンタネールという有名な建築家の作品で、ステンドグラスやタイルの装飾がとても綺麗です。

ちなみにサン・パウ病院からサグラダ・ファミリア聖堂までの直線の道は「ガウディ通り」とも呼ばれています。

近くでサグラダ・ファミリア聖堂の全体を撮影するのは難しいですが、ガウディ通りからだと良い距離感で撮影することができますよ。

マタタビ
初めて見るサグラダ・ファミリア聖堂は、写真で見るよりも素晴らしく、とても感動しました。

どこも素敵でゆっくり見てしまい、当初予定していたよりも時間がかかりました。

初めて行く方は、観光時間を長めに設定して行くのがオススメです

「カサ・ミラ」と「カサ・バトリョ」

次に向かうのが、石でできた家の「カサ・ミラ」と海のイメージの「カサ・バトリョ」です。

サグラダ・ファミリア聖堂からカサ・ミラへは約2km(徒歩30分)程度であり、カサ・ミラからカサ・バトリョへは約500m(徒歩5分)程度です。

ガウディが手がけた2つの家が近くにあるので、セットで観光しておくことをオススメします。

グエル邸

そして最後に、ガウディ初期の傑作とされる「グエル邸」に向かいます。

カサ・バトリョからグエル邸までは約2km(徒歩30分)程度です。

カサ・バトリョからグエル邸へ向かうときは、ぜひランブラス通りを通って向かうことをオススメします。

ランブラス通りは、バルセロナ中心部から港へ約2km程度続く大きな通りです。

土産物店やバル、屋台やラ・ボケリア(市場)があり、食事もショッピングも楽しむことができますよ。

時間がない方は

「個人でまわると、なんだか迷ってしまいそうで不安…」

「時間に余裕がないから、全部巡るのは難しいな。」

という方は、ガウディの有名建築を1日で巡ることができるツアーもありますよ。

ツアーに参加すれば自分で事前予約する必要もなく、待ち時間も無く入館できます。

時間がなく、効率的にガウディ建築を巡りたい方にはオススメですよ。

また、ガイドさんが丁寧に解説しながら案内をしてくれるのも魅力的です。

ツアーでは、サグラダ・ファミリア聖堂の生誕/受難のファサードの塔のどちらを上るかを自分で選べないこともあるので注意してくださいね。

スペイン旅行に必要な滞在日数は、こちらで紹介しています。

スペイン旅行!何日間がおすすめ?人気観光地を楽しめる日数は?

2019年6月11日

まとめ

アントニ・ガウディとは

  • 1852年にカタルーニャ南部にある自然豊かな小さな村で生まれた
  • ガウディ作品は自然をテーマにしたものが多い
  • 「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなくてはいけない」という名言がある
  • 1926年73歳の時に電車にはねられて亡くなった
  • 葬儀には、ガウディの作品を愛した多くの市民が参列した

おすすめのガウディ建築は

  • グエル邸
  • グエル別邸
  • グエル公園
  • サグラダ・ファミリア聖堂
  • カサ・バトリョ
  • カサ・ミラ
  • カサ・カルベ
  • カサ・ビセンス

おすすめの巡り方は

  1. グエル公園
  2. サグラダファミリア
  3. カサ・ミラ
  4. カサ・バトリョ
  5. グエル邸

時間がない方は

  • ガウディの有名建築を1日で巡ることができるツアーがオススメ

今回は、「スペインのバルセロナにあるガウディー建築」をご紹介しましたが、いかがでしたか?

ガウディの作品は遊び心がある上に、使い勝手や工夫を凝らしたこだわりの建築がたくさんあります。

また、バルセロナはガウディの建築だけでなく、壁画など街全体がアートでいっぱいですよ。

今回の記事を参考に、ガウディ建築に圧倒される魅惑の都市「バルセロナ」をぜひ楽しんでくださいね。

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